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すべての見えない光 新潮クレスト・ブックス

アンソニー・ドーア

User Review :5.0
(1)

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784105901295
ISBN 10 : 410590129X
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2016
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

孤児院で幼い日を過ごし、ナチスドイツの技術兵となった少年。パリの博物館に勤める父のもとで育った、目の見えない少女。戦時下のフランス、サン・マロでの、二人の短い邂逅。そして彼らの運命を動かす伝説のダイヤモンド―。時代に翻弄される人々の苦闘を、彼らを包む自然の荘厳さとともに、温かな筆致で繊細に描き出す。ピュリツァー賞受賞の感動巨篇。ピュリツァー賞受賞(小説部門)、カーネギー・メダル・フォー・エクセレンス受賞(小説部門)、オーストラリア国際書籍賞受賞、全米図書賞最終候補作。

【著者紹介】
アンソニー・ドーア : 1973年、オハイオ州クリーヴランド生まれ。デビュー短篇集『シェル・コレクター』(2002)で一躍脚光を浴び、O・ヘンリー賞、バーンズ&ノーブル・ディスカバー賞、ローマ賞、ニューヨーク公共図書館ヤング・ライオン賞など、多数の賞を受ける。二冊目の短篇集『メモリー・ウォール』はストーリー賞を受賞し、米主要三紙が年間ベスト作品に挙げた。『すべての見えない光』は2015年度のピュリツァー賞を受賞し、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに100週以上にわたってランクインしている

藤井光訳 : 1980年大阪生まれ。同志社大学准教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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まるで映画を見ているような錯覚に陥る描写...

投稿日:2021/02/24 (水)

まるで映画を見ているような錯覚に陥る描写とリズム。空気の動きや感触、においまで感じそうな描写。それぞれの登場人物の心の動きが生々しく迫ってくる。日常が戦争にとりこまれ闇の網に絡み取られていく息苦しさと不安感。読んでいる自分もその中に入っていく。なぜかとても生々しい不安。  兄と妹、親と子、友と仲間との関係から葛藤が生まれ切ない思い出の結晶となり心の中にとどまる。そんな気持ちの描写もとても素晴らしく実感をもって読み進めた。色んな賞を取っているのも納得の作品だった。

huhuhum さん | 不明 | 不明

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Book Meter Reviews

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  • 文庫フリーク@灯れ松明の火

    心惹かれる表紙写真はロバート・キャパ。「・・数学的に言えば、光はすべて目に見えないのだよ」ドイツ孤児院で暮らす8歳のヴェルナーがゴミの山から拾い出し、苦心の末修理したラジオから聴こえてくる、遠くフランスからの子供向け科学についての授業放送。妹と夢中で聴いたその放送は、通信機器と数学的才能に秀でたヴェルナーを国家政治学校教育に進ませ、レジスタンスの通信機器摘発要員として軍務に就かせる。ドイツ占領下・フランス北岸の城壁町サン・マロの大叔父宅で暮らす盲目の少女マリー=ロール。父の手作り・町のミニチュア模型は→続

  • kana

    本作の尊さ、美しさはピューリツァー賞受賞、ニューヨーク・タイムズのベストセラーリストに100週以上ランクイン等々の輝かしい前評判からの期待を裏切らない。第二次大戦下の欧州にて、片や孤児、片や全盲というハンディキャップを背負い、それぞれひたむきに歩んできた少年少女の人生がほんの一瞬交わる。一筋の意思ある行動に運命は動く。ボタンを一つでも掛け違えたらこんな奇跡は起きなかった、そんな壮大なボーイミーツガール作品は、繊細なモザイク画のように2人の時間が行き来する構成で、一欠片ごとに丁寧に愛おしみながら読みました。

  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中

    美しいものだけを見てあたたかいものだけを口にして。清潔な服を着て困ったひとに手を差し伸べ、美しいくにでひたすらに生きて死んでいけたら。 新しい知識を得ることに夢中になって、その先に何があるかなんて、知らなかった。それが罪なのか。後戻りできないから見ないふりをした。自分を守ろうとした、そのことが? 辛い世界で、それでも他人に優しくあろうとした彼ら。静まりきった夜に無線で流れる月の光、分け合った桃の甘さ。敵と味方に別れたすべての人たちは友達だったかもしれない。すべての、優しくありたかった人たちが迫ってくる。

  • 雪うさぎ

    暗闇を旅する二つの光は、点滅を繰り返しながら、ほんの僅かだけ交錯します。消え入りそうな弱々しい光に、尊さを感じ物語に引き込まれていきます。盲目であっても、見えるものがあります。そばかすだらけの少女の目には、少年の清らかな魂が見えていたのだと思います。希望の光とは外から差し込む光のことではありません。感じることなのです。内なる思いが心の中を照らすのです。子供達の心が暗闇で覆われる世の中にしてはいけません。平和の灯をともす必要があります。ラジオの電波が言葉を伝える装置なのだとしたら、私は反戦の歌を歌いたい。

  • aika

    世界大戦の戦禍を生き抜くドイツの貧しい技術兵ヴェルナーと、フランスの盲目の少女マリーのふたりの人生を軸に、過去と現在と未来を描き出す見事な筆致です。死の淵にある時にヴェルナーは、無線から届くマリーの声によって生きる希みを見出します。たとえどんな極限状態にあっても、人は、目には見えない光、つまり希望を糧に、生き抜くことができる。誰もが、誰かの生きる希望になれる。それは恋だったり、友情だったり、家族愛だったり。500ページに渡る長編の中で、ふたりの10ページにしか及ばないめぐり逢い。崇高さをもつ邂逅でした。

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