CD 輸入盤

Tonic

Medeski Martin & Wood (メデスキー・マーティン・アンド・ウッド)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
25271
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
オリジナル盤発売年
:
2000
フォーマット
:
CD

商品説明

MM&Wは作品によってフォーマットを変え、また演奏コンセプトそのものまでも変えてしまうため、なかなか認識が一つにならないグループだが、ここではアコースティックな響きを中心に置いたテンション溢れるハイ・スピードな演奏から、ブルース・フィーリングが横溢した「Hey Joe」までの多彩な演奏が収録された。

 ライヴが行なわれたニューヨークの「Tonic」は不思議なブッキングをすることでお馴染みのバー。
 収録曲はリー・モーガンの「Afrique」やバド・パウエルの「Buster Rides Again」、ジョン・コルトレーンの「Your Lady」など8曲。
 90年代初めに出現した頃のMM&Wが持つアコースティック・トリオの輝きを完全に再構築した、セシル・テイラーを凌ぐテンションと、ビル・エヴァンスに迫る優美な空間、そして、ラムゼイ・ルイスに通じるファンキーな持ち味に溢れた、完成された演奏は.ピアノ・トリオ・ファン必聴のアルバム。

 「インヴォケイション」は、1960年代のセシル・テイラー、もしくはベースが存在したらこうした音だったろうと想像させる『山下洋輔トリオ』のような演奏。
 「アフリーク」ではウッド・ベースの見事な「楽器化」によって、ピアノまでもが打楽器化し、メロディというよりパーカッション大会というイントロから、ファンキーでドライブの効いたブルースが響き、ジャズが過去から現在に向かって包含したブルース衝動の全てを一つの塊にして見せてくれる。
 「セヴン・デッドラインズ」でのパーカッシブなイントロから始まる、「ブルース衝動」をかき立てる暴力的なまでの演奏は、MM&Wが持つ引き出しの広さと、今日ジャズが失いつつあった「エネルギー」と「スピード」、そして、その反面での「親しみやすさ」を全て一度に見せてくれる。
 「ユア・レディ」では、再びパーカッシブなドラミングに乗って、低音部の不協和音的な響きからロマンティックな演奏が展開する。ベースのウッズの音の選び方にもユニークさが伝わる。
 「ライズ・アップ」ではジャズロック的なビートに乗せたファンキーなメデスキーが聴ける、「現代のラムゼイ・ルイス」を感じるブルージーな演奏。
 「バスター・ライズ・アゲイン」はバド・パウエル作曲の作品、ここでは再びファンキー・サイドのメデスキーが聴ける。この演奏でメデスキーをジャズ・ピアニストとして好きになる人も多いはず。

「THAW」は再びダイナミックに「縦乗りのスイング」で迫ってくる。セシル・テイラー的な演奏が、実はファンキーな演奏のダイナミズムを変換して、伸び縮じみさせた演奏であることを方法論的に証明してくれるのがこの演奏だ。
 
ブラシ・プレイが光る最後の「ヘイ・ジョー」は、MM&W的なブルースの一つの答えを提示している。
 
それにしても、この3人のテクニックが「ひとかど」であるとともに、表現する感覚において凡百のジャズメンを凌ぐ急進性に満ちている。
 ジャズが100年余りの歴史を持つとすれば、MM&Wこそはジャズの歴史を体現しつつ「最もコンテンポラリーであること」をその存在の命としてきた。彼らのアルバムこそジャズにとって、世紀の区切り目の『2000年ベスト・アルバム』に相応しい作品だ。

収録曲   

  • 01. Invocation (05:15)
  • 02. Afrique (08:24)
  • 03. Seven Dead-Lines
  • 04. Your Lady (09:12)
  • 05. Rise Up
  • 06. Buster Rides Again (07:36)
  • 07. Thaw
  • 08. Hey Joe (05:30)

ユーザーレビュー

総合評価

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チョー、カッコイイデス。アコースティック...

投稿日:2012/03/19 (月)

チョー、カッコイイデス。アコースティックでも最高だね!

ジャズズキジャ さん | 熊本県 | 不明

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ライブ盤が未だにこの一枚しかないのはほん...

投稿日:2009/10/05 (月)

ライブ盤が未だにこの一枚しかないのはほんとに残念。 もっと出してくれ。

奈梨 さん | 奈良県 | 不明

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恐ろしい程のスピード感に身を委ねるしかな...

投稿日:2000/11/17 (金)

恐ろしい程のスピード感に身を委ねるしかない!!なんとかこの現場に居合わせたかった。相当トンでます。100点。

HHM さん | NAG | 不明

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