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消えるオス 昆虫の性をあやつる微生物の戦略 Dojin選書

陰山大輔

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784759816662
ISBN 10 : 4759816666
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2015
Japan

Content Description

オスは不要な存在なのか?

オスをメスに性転換させる、
役に立たないオスを殺してしまう、
交尾なしで子どもを産めるようにさせる……。
これらはすべて昆虫の細胞に共生している細菌「ボルバキア」が行う宿主操作の例だ。
なぜボルバキアは宿主の性や生殖を操作する必要があるのだろうか。
宿主はボルバキアにやられっぱなしなのだろうか。
こういった現象を人類のために利用する方法はないだろうか。
本書では、性と寄生をめぐって近年明らかとなってきた、躍動的な生物の世界を紹介する。

●はじめにより
本書では、昆虫の話を中心に、性や微生物や遺伝子そのものがどのようにかかわりあっているのかについて、
近年明らかになってきたことや、その周辺分野についても紹介する。
微生物によってオスがいなくなったり、雌雄が決められたり、同種であったものが別種に分かれたり、
異性に対する好みが変わったりするのだ。
性や生殖とは離れるが、微生物の感染によって食べ物の好みが変わったり、
病気に対する抵抗性を身に着けたり、過酷な環境に強くなったりする例も知られている。

【目次】
序章 オスがいなくなる!?
第1章 覆される性
第2章 遺伝子の戦い
第3章 宿主の性を操作する微生物ボルバキア
第4章 ボルバキアの勢力拡大
第5章 種の興亡
第6章 暴走するゲノム
第7章 共生微生物と宿主との相利共生関係
第8章 共生微生物を利用して何ができるか?
終章 自然を理解することの意味

【著者紹介】
陰山大輔 : 1973年、兵庫県生まれ。97年、東京大学農学部農業生物学科卒業、2002年、東京大学大学院農学生命科学研究科生産・環境生物学専攻博士課程修了。博士(農学)。現在、国立研究開発法人農業生物資源研究所昆虫微生物機能研究ユニット主任研究員。専門は、応用昆虫学、進化生物学。おもな研究内容は、細胞内共生微生物による昆虫宿主の生殖操作(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 月をみるもの

    「ミトコンドリアがかつては独立した生物だったのが細胞内に入り込んで共生するようになり、生殖細胞形成にも入り込んで世代間で受け継がれるようになった」という説は、すっかりメジャーになった感がある。いま現在も微生物が細胞内に入り込み、昆虫の性決定を操つりつつ、宿主とせめぎあっていると聞くと、なるほどミトコンドリアも最初はそうやって我々の中に入ってきたのか、、、と納得させられる。自分が運んでるゲノムは、自分の DNA だけじゃないんだ。。

  • takao

    生物は周りの利益を顧みず自分勝手に増殖する利己的なふるまいをする。自然は恐ろしく危険である。最近は、競争での勝ち抜き、富の独り占めが称賛される。人間社会を考えるときに自然の真似すべきものではない。「自然に訴える論証」は詭弁である。

  • T.Y.

    虫に感染して性転換を起こさせる、オスを殺す、果ては単為生殖を可能にする等様々な変異を引き起こす微生物ボルバキア。その様々な振る舞いと、思いがけない影響。後半はボルバキアに留まらず、本体を離れて伝染し生き続ける癌細胞のような「ゲノムの暴走」、他の様々な共生微生物、そして最後は共生微生物による害虫対策等の実用の可能性も扱う。性決定システムが生物によって多様である理由の一端も解明してくれる。宿主のシステムに組み込まれたボルバキアに暴走するゲノム、どこまでが一つの生物なのかを問い直させるという点でも興味深い。

  • 厩火事

    わかったような分からないような

  • hika

    昆虫の細胞内共生微生物の研究者による一般向け解説書。性の決定や進化に関する微生物の影響が昆虫だけでなく、ヒトにまで拡げて解説され、生物の個体との認識を揺さぶってくる。SFやホラーのネタにも目配りしてくれていて楽しい。DOJIN選書は良書多いなあという印象。

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