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さよならを待つふたりのために Stamp Books

ジョン・グリーン

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784001164053
ISBN 10 : 4001164051
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2013
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

ヘイゼルは16歳。甲状腺がんが肺に転移して、酸素ボンベが手放せないまま、もう三年も闘病をつづけている。骨肉腫で片足を失った少年オーガスタスと出会い、互いにひかれあうが……。生きて人を愛することのおかしみや喜びをまっすぐに描き、死をみつめながら日々を送る若者の生々しい感情をとらえた、傑作青春小説。


編集者からのメッセージ
「STAMP BOOKS」7月の刊行作品は『さよならを待つふたりのために』。若いがん患者である十六歳の少女、ヘイゼルと、骨肉腫で片脚を失った少年、オーガスタスの恋愛を主軸にすえた、青春小説の傑作です。がんにおかされた少年少女の物語というと、難病もの、お涙ちょうだいものかと誤解されるかも知れませんが、この作品はそういうジャンルにおさまりきるような作品では到底ありません。生と死という普遍的な、かつ難しいテーマに、いま米国で最もノっている作家、ジョン・グリーンが真正面から取り組んだ作品といえるでしょう。『ペーパータウン』や『アラスカを追いかけて』(白水社)でみせた巧みな構成力や軽妙な会話は健在。読み始めるとぐいぐい引き込まれます。内容が内容だけに、読んでいてつらいことも多いのですが、ユーモアもあり、深い洞察もあり、原稿を読んでいて深く打ちのめされました。
米国では発売後またたく間にベストセラーになり、刊行より1年半近く経った現在でも、NYTimesのベストセラーランキングにランクインしつづけています(2013/7/10日現在)。TIME誌が選ぶ2012年度の小説1位に選出されるなど、高い評価を獲得しました。翻訳者の金原瑞人さんも「この十年間に出たアメリカのヤングアダルト小説でおそらくベスト」と言い切る作品です。


★ TIME誌が選ぶ2012年度の小説 1位!
★ ニューヨーク・タイムズ・ベストセラー…1位!
★ インディ・ベストセラー…1位!
★ ウォールストリート・ジャーナル…1位!


■ 作者
ジョン・グリーン (John Green)
1977年、インディアナポリス生まれ。オタク的感性と高い文学性、エンターテインメント性を兼ね備え、2005年発表のデビュー作『アラスカを追いかけて』(白水社、2006年)で2006年度マイケル・L・プリンツ賞受賞。『ペーパータウン』でエドガー賞ヤングアダルト部門賞受賞。本書『さよならを待つふたりのために』でTIME誌の2012年度の小説1位に選ばれるなど、今もっとも注目されている作家。弟のハンク・グリーンとYouTubeに動画を投稿する、Vlogbrothersの活動でも知られている。


■ 訳者
金原瑞人 (かねはら みずひと)
1954年、岡山県生まれ。法政大学社会学部教授。英米の古典からヤングアダルト、ノンフィクションまで幅広い翻訳を手がける。最近の訳書に『南から来た男 ホラー短編集2』 『ペーパータウン』(以上、岩波書店)『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』(集英社)など。著書に『翻訳のさじかげん』などのエッセイや、日本の古典の翻案『雨月物語』(岩崎書店)『仮名手本忠臣蔵』(偕成社)がある。


竹内 茜 (たけうち あかね)
1985年、東京都生まれ。白百合女子大学大学院で児童文学を専攻。本書が初の訳書。




【著者紹介】
ジョン・グリーン : 1977年、インディアナ州生まれ。デビュー作『アラスカを追いかけて』(白水社)でマイケル・L・プリンツ賞、『ペーパータウン』(岩波書店)でエドガー賞ヤングアダルト部門賞を受賞。現在米国で最も人気のある作家の一人。弟のハンク・グリーンとYouTubeに動画を投稿する、Vlogbrothersの活動でも知られている

金原瑞人 : 1954年、岡山県生まれ。法政大学社会学部教授。英米の古典からヤングアダルト、ノンフィクションまで幅広い翻訳を手がける

竹内茜 : 1985年、東京都生まれ。白百合女子大学大学院で児童文学を専攻(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

Customer Reviews

Comprehensive Evaluation

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ケイ

    最悪だよ。2人の出会う場所が、若いガン患者のためのサークルだなんて。脚が切断されていたり、常に鼻にカニューレを入れていたり、視力を失っていたり…、そんな状態での出会いと恋愛。友情。彼らの口から出る言葉に、自分自身が知らずと持っていた偏見にも気付かされた。ガン患者だからって、勇敢に戦ったとか言われなくていい。治療は寛解でなく、延命。気がふさぐのは、ガン治療の副作用でなく、死の副作用。そして、賽の河原での石積みを考えさせられてしまった。つらいことは多いが、それでも読んでよかったと思う。

  • masa@レビューお休み中

    時間は誰にでも平等に訪れる。しかし、それはあくまで、同じ条件であればという前提がつくのではないだろうか。80歳まで生きられる人と、20歳までしか生きられない人を同じ土俵にあげることはできない。時は残酷だ。ガンという病に冒されたオーガスタスとヘイゼルは、まだティーンの少年と少女だ。でも、同年代の友達と同じように生きることはできない。ガンは、体内からなくなることはなく、そこにあり続けるからだ。逃げることすら彼らには許されていない。そんな状況の中でふたりは出会ってしまう。そして、恋に落ちてしまうのだ。

  • mocha

    いつも呼吸器につながれているヘイゼルと、骨肉腫で義足のオーガスタス。二人は恋をし、やがて別れの時を迎える。病気だからといって二人はけして特別じゃない。恋をして、悩んで、キラキラと生きている若者たちだ。必要以上に美化したり、悲恋物語にしないところがとても良い。彼らが「生きているあいだにしたことは、がんになったことだけじゃない」のだから。

  • R

    若くして癌を患った男女のラブストーリーでした。読み終わると、人生について考えさせられるほど壮大な物語だったように思うけど、描かれていたのはティーンエイジャーの恋愛、愛おしい儚さが素晴らしい。癌を死の副作用のひとつだと思いながら、それを抱えて生きることの辛さ、受け入れようとし、納得したり、できなかったりの葛藤が苦しいのだけども、それが当たり前に存在する生の中にいるということと、切欠にして出会った二人の物語というものが、癌だから、なんていう安直な話にしていないのが秀逸。

  • 月島雫

    アメリカのティーンエイジャーのガン闘病記もの。よくあるお涙頂戴モノとはまったく違う。従来の作品は病気と闘う健気で可哀想な子に描かれることが多い。でもこの物語の主人公ヘイゼルはまったく逆。常に斜に構えていて自分自身すら辛らつに評価する。印象に残った台詞が「人生で1番辛いことはティーンエイジャーでガンになることではなく自分の子供がティーンエイジャーでガンになること」(意訳)ヘイゼルの強さが私にもほしい。「傷つけられる相手は自分で選びたい」号泣ではないけれど、最後の2行を思い出すと自然と涙が出る。

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