Matsukaze

日本のラップ史におけるクラシックと名高い前作『奇妙頂来相模富士』より４年と９ヶ月、遂にBRON-Kのフルアルバムがリリースとなった。前作の事をここで語り過ぎるのは野暮なので、少しにしておくが、ヘッズなら言わずもがな、この１曲で前作をクラシックたらしめた、と言っても過言ではない「何ひとつうしなわず」や、「寒空」「大海へそそぐ」「渓流にひる便」などなど、黒いまま、ラップのまま、BRON-Kのメロディーを聴かせた１枚になった。そして本作「松風」。さらにメロディーを磨き上げ、前作よりもさらに‘壮大’なアルバムになった。本人が下記のメールインタビューで「制作期間は４年半」と語るように、このアルバムはその４年半の間に蓄積されたものが、一気に詰め込まれているようだ。歌われるトピックの普遍性、かつ、その深さ。「ただ外人に笑われたくないと思っただけ」という言葉からわかるように、日本人としての誇りのようなものもアルバム１枚を通して感じる事ができる。そして同時に、このアルバムには「愛」が溢れている、と個人的には思う。人への愛、土地への愛、音楽への愛。ラッパーのアルバムで、ここまで「愛」を語りきれる人はそうはいない。また、そうしたトピックは、BRON-Kのメロディーセンスを持ってして、初めて語れるのでは、とまで思う。何よりまずは聴いてもらいたい。また、不思議とこのアルバムは冬に良く合う。是非、冬空の下で襟を立てながら聴いてもらいたい。
(ローソンＨＭＶエンタテイメント商品バイイング部 : 馬場 洋弥)


遂に…2012年11月29日！！BRON-K降臨！！！！！
数多くのリスナーが 待ち望んでいたBRON-Kの2ndアルバムが、前作から約4年半の放蕩期間を経て... 2012年11月29日遂に発売決定っ！！タイトルから滲み出るクラシック感...2012年の締め括りはBRON-Kで決定！！

BRON-K profile
数々のタイトルを持つブレイクダンサーや日本を代表するグラフィティーアーティストが多数在籍する、日本屈指の 総合HIPHOP集団SDP(SAG DOWN POSSE・・・腰履愚連隊)に属するラップグループ「SD JUNKSTA」の主要メンバー。2008年に1stアルバム「奇妙頂来相模富士」をリリース。ヒップホップシーンの水準をはるかに越えた高い文学性溢れる歌詞と、一度聴いたら耳から離れないメロディアスで情緒的なフローが、ヒップホップシーン内外のアーティストを中心に話題となり一躍注目となる。その後、数多くの客演をこなし、その中からの選りすぐりの曲をベースに、1stアルバムからのリミックス曲、Exclusive曲等、約30曲をDJ ISSOがMIXしたミックス・アルバム『PUNCH ON HOOK』を2010年7月にリリース、同年12月には、SEEDA, OHLDと共に結成したユニット「DESERT RIVER」名義で459円シングルをリリース、その価格の安さと、話題性の高い面々によるユニット結成が大きな話題となる。また同年同月に完全限定シングル「罪安~SPIRITUAL WALKER~」もリリース、こちらは限定シングルと言う形でリリースし発売後即完売となる。 2010年には数々の企画タイトルのリリースが続き、2011年にはアルバムがリリースされるのでは?? と幾度となく噂がささやかれていたが、2011年はいくつかの客演参加以外は放蕩に耽り、2ndアルバム待望論が最高潮に達した2012年11月...遂に約4年半の月日を越えてオリジナルアルバム「松風」がリリース決定。 本作もジャンルの壁を飛び越え各所で話題となる事必至な衝撃作である。