アトムの足音が聞こえる 〜THE ECHO OF ASTRO BOY'S FOOTSTEPS

「いちど掴んでしまったら、その音は、この世に存在する音になってしまう。存在する音に、僕は興味がない。」
宇宙の音を創造した男、音響デザイナー・大野松雄の珠玉のドキュメンタリー。

・監督は、映画『パンドラの匣』『乱暴と待機』や菊地成孔、相対性理論のPVなどを手掛ける冨永昌敬。
・音響効果にパードン木村、ナレーターに野宮真貴。
・レイ・ハラカミやOpen Reel Ensembleの演奏を交えた音楽と映像の融合。
・アニメ「ルパン三世」「宇宙戦艦ヤマト」「機動戦士ガンダム」など貴重なフッテージや秘蔵映像満載。
・特典映像も未公開映像、ライブ映像のフルバージョンなど満載。

手塚治虫による日本初のTVアニメ「鉄腕アトム」の放映がはじまった1963年。
ブラウン管の中を元気に動き回るその小さなロボットの足音は、無機質な金属音ではなく“ピョコピョコ" と愛らしく響いた。
あの一度聞いたら忘れることの出来ない“未来の音"を生み出した伝説の音響デザイナー、大野松雄。
50年代に生まれたばかりの電子音楽の技術で、原作には描かれていない未来都市の音を創造した。
大野のひらめきは周囲をうならせ、ときに困惑させ、手塚治虫とやりあうこともしばしば。
「おもしろければなんでもやってしまう」という彼自身の言葉どおり、
勅使河原宏や松本俊夫といった映画作家たちの音づくりから、
つくばEXPO'85などのパビリオンの空間音響システムデザイン、果ては自らドキュメンタリー映画を制作するなど多岐に渡る。
そんなアナーキーな男の生き様と、その影響を紐解くドキュメンタリー映画が完成した。

【特典映像】
大野松雄ライブ映像
アウトテイク集

【出演】
大野松雄
柴崎憲治 竹内一喜 大和定次 杉山正美 高橋巖
柏原満 桜井勝美 田代敦巳 町田圭子 小谷映一
ひのきしんじ 松田昭彦 Open Reel Ensemble 齋藤昭
涌井康貴 村上浩 由良泰人 金森祥之
レイ・ハラカミ

【スタッフ】
監督:冨永昌敬
音響効果:パードン木村
ナレーション:野宮真貴
撮影:月永雄太・冨永昌敬
助監督:原田健太郎
仕上担当:田巻源太
企画・プロデューサー:坂本雅司
プロデューサー:大野敦子
企画協力:奥村健
製作:シネグリーオ
助成:文化芸術振興費補助金

音響デザイナー、大野松雄をフィーチャーしたドキュメンタリー・ムーヴィー。初の国産アニメ『鉄腕アトム』におけるきらめくような未来音をはじめ、さまざまな音を生み出した大野のアナーキーな生き様とその影響を紐解いていく。(CDジャーナル　データベースより)