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あなたが、いなかった、あなた

Keiichiro Hirano

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784101290393
ISBN 10 : 4101290393
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2009
Japan

Product Description

生きること。死ぬこと。そんなことを、時々ふと考え込んでしまう……わたし。「彼方(あなた)」の世界のもうひとりの「貴方(あなた)」を見つける11の物語。
「老い」のために、少しずつ崩れ始めた肉体に戸惑う青年と、南国のリゾート地を突然襲った悲劇との交錯。――日常性の中に潜む死の気配から、今を生きる実感を探り出そうとする11の短篇集。小説家は、なぜ登場人物の「死」を描くのかという謎を、ノルマンディ地方の美しい風景の中で静かに辿る「『フェカンにて』」。経済のグローバル化のただ中で、途方に暮れる一夫婦を描く「慈善」など。

【目次】
・やがて光源のない澄んだ乱反射の表で・・・・・・/ 『TSUNAMI』のための32点の絵のない挿絵
・鏡
・『フェカン』にて
・女の部屋
・一枚上手
・クロニクル
・義足
・母と子
・異邦人#7−9
・モノクロウムの街と四人の女
・慈善

解説 武田将明

〈平野 啓一郎〉 1975年、愛知県生まれ。京都大学法学部卒業。大学在学中に発表した『日蝕』で第120回芥川賞を受賞。
著書に、『一月物語』『葬送』『高瀬川』『滴り落ちる時計たちの波紋』『あなたがいなかった、あなた』などがある。『決壊』で芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。小説執筆の傍ら、対談、評論等も行い、音楽に関連する著作としてはジャズ・ジャーナリスト小川隆夫氏との共著『マイルス・ディヴィスとは誰か』『TALKIN’ジャズ×文学』がある。また、『葬送』では、ショパンとドラクロワを主人公に据え、近代ヨーロッパの精神史を2500枚に渡って描き出し、グレン・グールド生誕75周年の企画アルバム『平野啓一郎と辿るグレン・グールドの軌跡』では、グールドの音楽を、文学者ならではの独自の視点で解き明かすなど、音楽への深い造詣がある作家としても知られている。

Content Description

「老い」のために、少しずつ崩れ始めた肉体に戸惑う青年と、南国のリゾート地を突然襲った悲劇との交錯。―日常性の中に潜む死の気配から、今を生きる実感を探り出そうとする11の短篇集。小説家は、なぜ登場人物の「死」を描くのかという謎を、ノルマンディ地方の美しい風景の中で静かに辿る「『フェカンにて』」。経済のグローバル化のただ中で、途方に暮れる一夫婦を描く「慈善」など。

【著者紹介】
平野啓一郎 : 1975(昭和50)年、愛知県生れ。京都大学法学部卒。’99(平成11)年、大学在学中に文芸誌「新潮」に投稿した『日蝕』により芥川賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • ヴェネツィア

    いずれもが「新潮」をはじめとした文芸誌に掲載された11の短編を収録。中には「一枚上手」、「クロニクル」や「慈善」のように通俗的な(わざとそうしたのだろうが)ものもあるが、概ねは実験的な文体と手法を試みたもので占められる。「やがて光源のない」、「義足」、「異邦人#7−9」、「モノクロウムの街と四人の女」は、いずれもシュールレアリスティックな色彩を帯びつつ、それぞれに固有な小説世界を形成している。とりわけ「モノクロウム」の極度に造形的でツクリモノめいた感覚は、他に類を見ないものかと思われる。

  • アマニョッキ

    なるほど平野啓一郎さんが実験小説を書くとこうなるのですね。すごく面白かったけれど、多分半分も理解できてないんやろうな。「女の部屋」とか誰かにズバッと解説してほしい気もするけど、解説とかで楽しむ小説じゃないんですよねきっと。基本わたしは平野さんの撰ぶ言葉に惚けるたちなのですが、途中やおら鼻持ちならない気分になったりもして、結局は平野さんの掌で踊らされている次第でありました。冷たくされてもやっぱり好き、みたいな。惚れたが負けですね、はい。

  • かみぶくろ

    3.8/5.0 天才作家様の実験的短編集。内容のみならず手法も含めて実験的で、筆者の思考能力と表現力の深さ広さを堪能できます。冒頭の人が老いとともに砂になっていく話、なんともいえない哀切さがあって、かなり好きだなあ。

  • 水色系

    平野啓一郎さんの昔の作品が知りたくて手に取る。が、全体の2割くらいしか頭に入ってきてないような。難解。1作目「やがて光源のない澄んだ乱反射の表で……/『TSUNAMI』のための32点の絵のない挿絵」の、加齢とともに砂化していく人間の話はなんか好きだった。

  • ヨクト

    挑戦的、意欲的、実験的な作品ばかりの短編集でした。「鏡」は短いですがドキッしました。あとは「義足」も好きですね。

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