ショスタコーヴィチ(1906-1975)

人物・団体ページへ

CD 輸入盤

弦楽四重奏曲全集 ルビオ・カルテット 

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
BRL6898
組み枚数
:
5
レーベル
:
:
Holland
フォーマット
:
CD

商品説明

2002年4月〜9月デジタル録音。来日公演も大好評のルビオ・カルテットは、1991年に結成され、メロス・カルテットの薫陶を受けたベルギーの若手の団体で、その名前の由来は、彼らの愛用する楽器の製作者であるイギリスのデイヴィッド・ルビオの名をとったというものです。
  「ショスタコーヴィチは僕たちの第ニ言語」と語り、作品へのホットな共感を演奏に盛り込む彼らのショスタコーヴィチは、ヨーロッパの音楽祭の目玉となるほどの評価を勝ち得た非常に見事なもので、イギリスの弦楽愛好家のための雑誌「ストラッド」でも大絶賛されていたほど。
 レコーディングでも、全集プロジェクトがオランダのGLOBEレーベルによって進行していましたが、同レーベルの活動終了とともに7作品で残念ながら頓挫してしまいました。ですが、そこは伸び盛りのグループらしく、メンバーはこれをむしろ好機と捉え、GLOBEで収録済みの作品も含めて、今回、全15作品を新たにレコーディングしたのが当全集というわけです。
 実際の収録は、ベルギーのミュレムという美しい町にある教会で、Johan KenniveとSignum Sound Productionsによっておこなわれました。使用機材はPDAのマイクロフォンやApogeeのコンバーターといったもので、音場感、音の質感ともに文句無しの高度なクオリティに達しています。
 演奏は、GLOBE盤に較べて音質条件が大幅に向上していることもあり、再録音となる第15番の第1楽章エレジーなどでも格段の解釈の深まりを感じさせてくれるのが嬉しいところ。

楽器製作者:デイヴィッド・ルビオ
英国の楽器製作者、デイヴィッド・ルビオ(本名:デイヴィッド・スピンク)は1934年ロンドンの生まれ。彼はダブリンのトリニティ・カレッジで医学を学びながらも、ジプシーに興味をもってスペインに渡り、フラメンコ・ギタリストとしてのキャリアをスタート。ルビオという名はこの頃に彼の赤いあごひげからつけられたあだ名です。
 ルビオはニューヨークに移ってギタリストとしての生活を続ける一方、ギター製作にも強い関心を抱くようになり、いくつかのモデルを製作するうちにジュリアン・ブリームから認められるようになります。
 その後、イギリスに戻ったルビオは、ブリームなどのためにギターやリュートをつくり続け、やがて、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、バロック・ヴァイオリンやチェンバロにまでその領域を拡大。ギタリストのポール・ガルブレイスとの共同開発により、8弦ギターの製作もおこなっています。
 ケンブリッジ大学ではそれら一連の活動を高く評価し、名誉学位を授与。以後も旺盛な製作活動は続けられ、2000年10月に亡くなったときには、1000を超えるさまざまな楽器が残されていました。
 デイヴィッド・ルビオのつくった楽器は、美味なワインや精密な工芸品にもたとえられる響きに特色があり、その名を冠したルビオ・カルテットや、ブリテン・カルテット、ザロモン・カルテット、チェロのクリストフ・コワン、アンソニー・プリース、ギターのポール・ガルブレイスなどの録音でそのサウンドを聴くことができます。

収録曲   

ディスク   1

  • 01. No.2 In A Major Op.68(1944)
  • 02. No.8 In C Ninor Op.110(1960)
  • 03. No.13 In B Flat Minor Op.138(1970)

ディスク   2

  • 01. No.3 In F Major Op.73(1946)
  • 02. No.7 In F Sharp Minor Op.108(1960)
  • 03. No.9 In E Flat Major Op.117(1964)

すべての収録曲を見る >

総合評価

★
★
★
★
★

4.5

★
★
★
★
★
 
13
★
★
★
★
☆
 
2
★
★
★
☆
☆
 
2
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
ショスタコの時代〜卑劣漢がいて、イデオロ...

投稿日:2009/11/18 (水)

ショスタコの時代〜卑劣漢がいて、イデオロギーが芸術性を優先してしまった。石化し消え入りそうな、それでいて重々しい存在は、このルビオQの演奏に見られない。弦が独特の揺れや突き刺さる息づかいを奏でずに、白く滑らかに光る!こういう演奏も有難い。しかしながら、ショスタコが見つめる目の凍てついた緊張関係に、世界の深底の意味を探ろうとしている、といおうか。数多在るなか私メは【ボロドスキーQ】の演奏が一番好きだ!

レエル さん | 兵庫県 | 不明

3
★
★
★
★
★
ボロディン、フイッツウイリアム等の演奏を...

投稿日:2008/03/11 (火)

ボロディン、フイッツウイリアム等の演奏を一時期、集中的に聴き、それはそれで良かったのだが、今はルビオを取り出し、時々聴いている。ルビオは、とても素直で、入れ込みが少なく、全15曲を通して聴いても、疲労感が少ない。音楽がすんなり心の中にはいってくる。「ああ良い演奏だな、ショスタコ良いな」としみじみ思う。価格の安さと演奏の質は全く無関係。

くじら さん | 武蔵野市 | 不明

6
★
★
★
★
★
作曲家と作品の時代性を入れて聞こうとする...

投稿日:2008/01/07 (月)

作曲家と作品の時代性を入れて聞こうとすると、若干つらいかも。しかし、「(時代性とは別に)この作品を通じて何を表現したいか」というところから考えての演奏かもと思います。とても、良い演奏ではないかと。彼らの演奏だと、19世紀の楽曲よりも、身近に感じます。

のほほん さん | 横浜 | 不明

2

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

ショスタコーヴィチ(1906-1975)

「わたしの交響曲は墓碑である」という“証言”の中の言葉によって象徴されるショスタコーヴィチの音楽と生涯への価値観の変質は、今もって盛んな議論と研究、演奏解釈によって再認識過程の最中にあるとも言えますが、作品によってはすでに演奏年数も75年に及び、伝統と新たな解釈の対照がごく自然におこなわれてきているとも言えそうです。 圧政と戦争の象徴でもあったソビエト共産主義社会の中に生き、そして逝ったショスタコ

プロフィール詳細へ

ショスタコーヴィチ(1906-1975)に関連するトピックス

室内楽曲 に関連する商品情報

おすすめの商品