日々の泡 新潮文庫

ボリス ヴィアン

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784102148112
ISBN 10 : 4102148116
フォーマット
出版社
発行年月
1998年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,302p

ユーザーレビュー

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読書メーターレビュー

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  • ケイ さん

    シュールレアリスムな絵を次々に観ながら進んでいく感覚。水道から出てくる鰻、自ら形を変える部屋、スケートリンクで折り重なるバラバラな肢体、地下で回り続ける歯車、丁寧に料理された食事に若く美しい恋人たち。女の子達のほっそりした美しさは儚くて、嫉妬や病気で蝕まれていく。お金を遣うだけの若者達は、生きる術を知らず、とても弱くて潰れていくだけ。どんどん小さくなる家は、彼らの未来。全ての美しいものが消え去れば、ネズミさえも絶望してしまう。サルトルの名前と同じように、全てが歪んだまま始まって終わったかのようだった。

  • 青蓮 さん

    Twitterのフォロワーさんのオススメから。読みかけてそのままになってたので、また最初から読みました。この物語の世界観に入り込むまで少し時間がかかったけれど、読んでいてまるで美しいシュルレアリスムの絵画を眺めているようでした。とても映像的な作品だと思います。物語の結末は悲惨ですが、それでも夢のように美しい。現実と幻想の間にある恋人達の物語。

  • 弟子迷人 さん

    ボリス・ヴィアン舎、手作り石鹸「日々の泡」につきましては、ご使用中に誤って吸い込まれますと、肺から睡蓮が生える可能性がございます。じゅうぶんご注意ください。またお子様(早熟な生育を望まれる場合を除く)の手の届かないところに保管してください。なお、製品の特性上、発送の途中で内容がはかなく消失することがございます。あらかじめご了承のうえ、ご注文ください。

  • のっち♬ さん

    肺の中に睡蓮が成長する現実離れした奇病をはじめ、異様な仮想事象、新語・稀語の造語装填など著者独特の表現が印象的。それは規制秩序に対する憤怒をこめた異常なまでの反抗だ。「いくつかの大河が海に注ぎ入る場所には、容易に越えられない塩津浪がおこって、漂流物の浮動する泡だった巨大な波の巻き返しが見られるものだ」笑止かと思えば非情、愁嘆かと思えば諧謔と、時に唐突に読者を翻弄するが、歪んだ情景に浮かび上がる嫉妬、劣等感、愛情など心理描写が細やか。リズミカルでテンポの良い文体が美しく、シュールなあたたかみと切なさが残る。

  • nobi さん

    不思議な読書体験。贅を尽くした暮らしぶりの話が進むように見えて、あーなんかおかしい、と思った時には、次々と時にいたずらっぽく繰り出されるシュールなイマージュの虜になってしまっていた。日々の生活感覚とそれを逸脱する感覚が隣り合わせている不思議さ。麻薬中毒者の幻想の世界とも非人間的になりがちな前衛詩とかSFとも違う。能動的な働きかけ、温かみを感じる。資産の散逸は戦争での豊かな日々の生活の喪失の比喩?色彩ある情景と灰色の情景との交錯がこの世界を更に立体的にする。今世紀の戦争も労働も戯画化してしまう強かさも凄い。

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人物・団体紹介

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ボリス ヴィアン

1920年パリ郊外に生まれる。中央工芸学校を卒業し、公社に勤務しながら、執筆・翻訳活動を始める。アメリカ文化に造詣が深く、ジャズトランペッターとしても活躍。46年、ヴァーノン・サリヴァン名義で『お前らの墓につばを吐いてやる』を発表、たちまちベストセラーとなるが、過激な内容によって訴えられる。47年自

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