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東京漂流

藤原新也

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784022643186
ISBN 10 : 4022643188
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2003
Japan

Product Description

連載中、第6回で打ち切りになった作品を単行本化。

墓につばをかけるのか
それとも花を盛るのか

【目次】
豚は夜運べ 2つの十戒 旅の氷点 小さな黒魔術 善行潮流 青天白日 飢渇前線 熱狂 長い喜劇 アップルパイ家族の家訓 熱界雷 東京漂流 ニンゲンは犬に食われるほど自由だ

『新版・東京漂流』では、単行本には収録されてない、「リカちゃんの納経」「東京漂流・ザ・デイ・アフター」語り下ろしと例の「人くえば、鐘は鳴るなり法隆寺」の写真が2パターン。

Customer Reviews

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 月讀命

    大変有名な本なので、解説の必要はないだろう。管理され、安全になっていくが、しかし同時に社会そのものが「去勢」されていくことへの、どうしようもない違和感と喪失感が紙面に漂っている。80年代前半、まさしくバブル前夜が舞台であり、平成生まれの人たちに取っては、前提の知識がないと解らないところが多いかもしれない。実際、この頃に子どもだった私でも、少々取っ付きづらい。しかし、彼が問うたこと自体は未だに古びていない。いや、むしろ予感が当たったというべきか。この本には一部大きな乱調が存在するが探してみてはいかがかな。

  • 姉勤

    人生を勝ち負けで別け、慈善行為を強要、容認させ、皆・無菌無臭無放射能を強いるデオドラントな社会、病的なアンチエイジング、徹底的な安全が、さも存在するかの様に、他者のちいさな瑕疵をあげつらう。これらのコマーシャリズムに捏ち上げられた、否定を許さないポジティブを愛でる価値観。古来よりケガレを祓う事を正とみなす日本人の、現代に蔓延する価値観は、生活の余裕が生まれ出した1980年が出発点なんだと感じた。当時童であった自分にも、これらの病いはしっかり根付いていた事を知った。

  • 踊ウタマロ(コアラ擁護情報局長)

    80年代から2010年代の今を覗き見されているような不快感と後ろめたさ。当時から現在、大きく様変わりしたようで内包する問題の本質は変わらず、一層極端かつ過激になりながらも、それを表面化させない知略や意識だけ先行している印象。歴史としても学ぶ機会のない60年代以降の我が国の光と影、高度成長期と言う輝かしい歴史に埋没した暗部。幼少期からその時代を生きた自分には、リアリティを感じると同時に在り方まで考えさせられた。我々はこの時代から進化したのだろうか。進化せざる負えなかったのだろうか。

  • みずみず

    おおよそではあるが、1980年代後期のバブルの頃に読んだ記憶(単行本)。 個人的に鬱病のようになった時期に、その原因であろうかというものを解明してくれたような、社会批評的視点を自分に与えてくれた本の一部。戦争に敗れ、貧しかった日本とそこに住む人々が、世界屈指の経済成長で、小金を持ち、その使い道として何か身の回りの「綺麗とはいえないもの」を掃除しだした姿を、記録した本と言えばいいかもしれない。 しかもそのような「運動」は確かにずっと現在も続いている。

  • 正親町三条ペペ

    ●草稿●血飛沫をあつめて早し最上川」。この衝撃的なコピーとある種の不気味な様相漂う一軒家の写真を初めて見たのは中学生のとき。同時代的だったから当時は衝撃と言葉にならぬ圧迫感を覚えたものだ。高度成長の裏側にあるなんともいえない圧迫が「失われない20年」の集大成なら、阪神淡路や東日本の災厄後の、諦念という名の安定は「失われた20年」の果実かもしれない。

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