Fool On The Hill

日本ジャズ史の黎明期から、ジャズ･ギター界を牽引し続けた男、沢田駿吾。豪華プレイヤーを従えた1969年録音の大名盤が、遂に待望の紙ジャケ再発！e-music 和ジャズ名盤復刻 第2弾！

日本のモダン･ジャズ･ギターの最大の功労者、「沢田駿吾」。名うてのプレイヤーを従えて、沢田駿吾オールスターズとして69年に録音された本作は、沢田のジャズ･アルバムとしては最初の作品に当たる。メンバーは前田憲男(p, org)、佐藤允彦(p)、荒川康男(b)、猪俣猛(d)が基本となり、曲によって前田と佐藤が編曲したブラス･セクションが加わる。スタンダードの「朝日のようにさわやかに」や「あなたと夜と音楽と」辺りのプレイは、ブルージーなプレイを身上とする沢田の真骨頂。ビ･バップ的語法で緩急を付けたフレーズを繰り出す。「サテン･ドール」はバーニー･ケッセル(ポール･ウィナーズ)の名演でも知られるが、この沢田の演奏も決して引けを取らない名演だ。「アップ･アップ･アンド･アウェイ」や「ルック･オブ･ラブ」では、オクターブ奏法を駆使したメロディの歌い方が印象的。ビートルズ･ナンバー「フール･オン･ザ･ヒル」や、佐藤のピアノが冴える「イスラエル」、前田のオルガンが唸る「チャタヌーガ･チュー･チュー」も聴きどころだ。 当代切っての名手をバックに従え、沢田自身が最も脂の乗った時期の作品『フール･オン･ザ･ヒル』オリジナルLPは入手困難で知られる大名盤が遂に紙ジャケ再発です！