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原一男監督が、初めて取り組む劇映画。1970年代を生きた一人の女性を、4人の女優が演じる。
第一章 知華A
元機動隊員の良雄は、60年安保闘争時に身も心も傷付いていた。そんな良雄にとって従妹の知華は、いつも眩しい存在だった。知華は、良雄と本当の兄弟ではないかというファナティックな幻想にとらわれていた。体操選手となる夢を断念し、中学の体育教師となった知華と、良雄は結婚する。1969年1月、全共闘運動で揺れる東京、知華は純一を出産する。教師として、母として、妻として、懸命に生きようとする知華だったが…。
第二章 知華B
郷里の母校に勤めるようになった知華に、新任体育教師、和也が接近してくる。シラケ世代の和也に、反発しながらも惹かれてゆく知華。優等生の仮面を捨て、和也との性の開放感に浸った知華は、生き生きと蘇る。噂の渦中、昂然とダンス部の指導に打ち込む知華。1972年2月、自宅療養を許された良雄が帰ってくる。激情に駆られた和也は、深夜、知華を呼び出す。テレビでは、夜通し連合赤軍あさま山荘事件が写し出されていた。
第三章 知華C
知華の教え子、幸次は、姉の率いるアナーキーなゲリラグループに属していた。アジトが内ゲバで襲われた夜、幸次は知華と再会する。教職を辞した後、知華は借金に追われるように単身で上京していた。知華を慕うようになる幸次。和也から手切金を受け取った知華は、豊川に住む幸次の祖母の元に身を寄せる。1974年8月、手筒花火をやり遂げた幸次は知華と結ばれる。翌日、東京丸の内のビル街で過激派による爆破事件が起こった。知華と幸次は、新しい出発を思い立つ。
第四章 知華D
流れ者の瀬川は、場末のスタンドバーで売春の客として知華と出会う。日本海の孤島・飛島の出身だという瀬川と知華は、深い仲になってゆく。その一方で知華は、和也との生活も続いていた。小学生になった純一が訪ねてくる度に、瀬川や和也と、束の間の親子の時を過ごした。瀬川は預けていた金を、知華が使い込んでいることを知る。瀬川はイカサマ賭博を口実に知華を旅に誘った。旅の終わりは飛島。海には、真っ赤な夕焼けが燃え落ちる。
Footage
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・ またの日の知華
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・ 劇場予告篇
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