Ojos Negros

超実力派、ネオ・フォルクローレ・ヴォーカリスト、シルビア・イリオンドが繰り広げる静寂で美しい世界が心地よく響き渡る傑作！
この、シルビア・イリオンド、これまでに数多くのアーティストらと共演しており、アルゼンチンの若い「音響派」周辺アーティストからリスペクトされている存在。
1992年に、アルゼンチン・フォルクローレの遺産ことアタウアルパ・ユパンキを敬して、音楽・映像・ダンスを融合させた前衛的なショーをガビー・ケルペルと共に行ったことをきっかけに、アルゼンチン・フォルクローレ歌手としての彼女の原点となるコンセプトを発見。以後、奇才、エグベルト・ジスモンチとの共同プロデュース作の前作’Tierra Que Anda’はECMよりリリースされ、ジャズファンからも認知されました。
本作では、アルゼンチン音響派、影の主役であり、ROVOの勝井・山本両氏も賛辞を惜しまないモノ・フォンタナや、サンティアーゴ・バスケスと共に多くのライヴをこなす、マルコス・カベサスや、オラシオ・ウルタード（バプロ・シーグレスのアルバムにも参加していた）、そしてキケ・キネシら豪華ゲストが参加しています。
アルゼンチンの美しい平原を想起させるような透き通るような声と静寂の世界、マリンバの原始的でミニマルな響き、そして子供ノコーラスのサンプリングをバックに歌うなど、「音響派」後のサイケデイック感とポップ感を兼ね備えたネオ・フォルクローレといえる新境地を開拓してくれています。コレは素晴らしい！！