CD 輸入盤

Close To The Edge

Yes (イエス)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
7567.82666
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
オリジナル盤発売年
:
1972
フォーマット
:
CD
その他
:
輸入盤

商品説明

シングルにもなった“ラウンドアバウト”や“燃える朝やけ”といった名曲を生み出す一方で、各メンバーのソロ・パートを活かした実験的な楽曲を収録した『こわれもの』で一躍トップ・バンドの座に躍り出たイエス。ジョン・アンダースン、 クリス・スクワイアー、 ビル・ブラッフォード、 スティーヴ・ハウ、 リック・ウェイクマンという『こわれもの』と同じ最強の布陣で臨んだ本作『危機』は壮大な組曲で構成された大作志向のアルバムである。

プロデュースはエディ・オフォードとイエス の共同プロデュース。アルバム・ジャケットのアートワークは前作同様にロジャー・ディ−ンを起用している。おなじみのバンドのロゴはここで初めて登場。ジャケットを開くと現れる幻想的なイラストもロジャー・ディーンによるもの。イギリスでの4位、アメリカ3位のチャート・アクションは前作『こわれもの』を凌ぐ。

アルバムの構成は(アナログ盤時代)A面1曲、B面2曲の計3曲となっており、収録時間にして37分46秒。18分以上にも及ぶ1曲目の“危機”はアナログ盤A面の全てを費やす大作だが、全編にわたりある種の緊張感が持続しており冗長に感じることはない。小鳥のさえずりと小川のせせらぎから一転してギター、ベース、ドラム、オルガンが複雑な変拍子でもってドロドロと絡み合うイントロは圧巻の一言。iii)「盛衰」後半でのリック・ウエイクマンのチャーチ・オルガンの音色はまさに天にも昇るような多幸感…。最後は再び小鳥のさえずりと小川のせせらぎで幕を閉じる。前述したロジャー・ディーンの幻想的なイラストは、この曲のイメージにピッタリとマッチしている。
因みにこの曲のテーマは「自己解明への危機状態」というもので、ヘルマン・ヘッセの『シッダールタ』という本が元ネタになっている。

続く“同志”も10分を越す組曲。スリリングな“危機”と比べるとこちらははるかに牧歌的。果てしなく続く緑の高原や、厳かな教会、はたまた宇宙までを感じさせる壮大な曲。目を瞑りながらこの曲を聴いていると、何処か遠く飛んでいってしまいそうな錯覚に…。

ラストの“シベリアン・カートゥル”は本作品中最も「ロック」なノリを味わえるナンバー。スティーヴ・ハウによるギターのイントロ、リフが印象的。アルバムではラストに配されているが、ライヴではオープニング・ナンバーとして定番になっている。

リアル・タイムで『危機』を体験していないロック・リスナーにとっては、80年代に入ってからのヒット・ナンバー“ロンリー・ハート”などのせいもあって商業的なプログレ・バンドのイメージが先行しているきらいもある。が、『危機』は掛け値なしの傑作であり、プログレッシヴ・ロックの金字塔である。メンバーの5人それぞれが個性を主張しながらも壮大なひとつの物語りを作り上げていく奇跡の瞬間とでも言おうか、おそらく二度と起こらない最初で最後の奇跡がここには確かに存在する。



収録曲   

  • 01. Close to the Edge: The Solid Time of Change/Total Mass Retain/I Get Up
  • 02. And You and I: Cord of Life/Eclipse/The Preacher the Teacher/Apocalypse
  • 03. Siberian Khatru (08:54)

総合評価

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特にプログレのファンでなくても持っていた...

投稿日:2011/07/12 (火)

特にプログレのファンでなくても持っていたい、いや、聴いておきたい一枚です。高度な演奏力に圧倒されるが叙情的な雰囲気も横溢しており1970年代の英国の大衆音楽の充実ぶりを実感できる。

モンド さん | 神奈川県 | 不明

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「Close to the Edge」 はヘッセの「シッダ...

投稿日:2011/05/26 (木)

「Close to the Edge」 はヘッセの「シッダールタ」に発想を得たということで読んでみたが、なるほど、この曲の難解な歌詞の意味合いが何となくわかってきます。

emoken さん | 東京都 | 不明

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このアルバムに出会えた自分はなんて幸せな...

投稿日:2011/04/13 (水)

このアルバムに出会えた自分はなんて幸せなんでしょうか、 ありがとうyes!

ばれっと さん | 東京都 | 不明

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人物・団体紹介

人物・団体ページへ

Yes

‘68年の結成以来現在に至るまで長い歴史を誇るイエスだが、圧倒的な統率力を持ったリーダーが不在であったことから、その間のメンバー・チェンジは激しく、複雑だ。オリジナル・メンバーはジョン・アンダーソン(vo)、クリス・スクワイア(b)、ピーター・バンクス(g)、トニー・ケイ(key)、ビル・ブラッフォード(ds)の5人で、’69年に イエス・ファースト・アルバム でレコード・デビュー。

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