歌劇『プラテー』全曲　ペリー演出、ミンコフスキ＆ルーヴル宮音楽隊

ミンコフスキ / ラモー：『プラテー』(DVD)

欧州オペラ・シーンの台風の目、ミンコフスキとペリーのコンビにより、近年大きく脚光を浴びるフランス・バロックの大家、ラモーの歌劇『プラテー』がフランス・オペラの殿堂、パリ・オペラ座ガルニエ宮に登場。カエルの妖精の女王プラテーとギリシャの神々が織り成す音楽喜劇は、ロラン・ペリーによる斬新なステージと、ミンコフスキ=ルーヴル宮音楽隊の溌剌たる演奏によってその真価を示し絶賛を浴びました。


■ジャン＝フィリップ・ラモー：歌劇『プラテー』
プラテー:ポール・アニュー
フォリー、タリー:ミレイユ・ドゥランシュ
テスピス、メルキュール:ヤン・ブロン
ジュピテル:ヴァンサン・ル・テジエ
ジュノン:ドリス・ランプルシュ
シテロン、サテュロス:ロラン・ナウリ
愛の神、クラリーヌ:ヴァレリー・ガバユ
モミュス:フランク・ルゲリネル　　

演出：ロラン・ペリー
指揮：マルク・ミンコフスキ
グルノーブル・ルーヴル宮音楽隊・合唱団
装置：シャンタル・トマ
衣裳：ロラン・ペリー
振付：ローラ・スコッツィ
照明：ジョエル・アダム
脚色：アガート・メリナンド

2002年2月、
パリ・オペラ座（ガルニエ宮）におけるライヴ収録



製品仕様
収録時間 全プログラム150分
字幕 日本語・フランス語
ヴィデオ仕様 16：9　カラー
本編音声仕様 �@リニアＰＣＭ48kHz/16bit　ステレオ
�Aドルビーデジタル　5.0chサラウンド
�BDTS　5.0chサラウンド
ディスク仕様　　片面・1層+片面・2層　2枚組


プロフィール
ポール・アニュー（プラテー）
　テノール。英国、グラスゴーの生まれ。バロック期及び古典派の声楽作品の解釈者として急速に名声を確立しつつある逸材。パリのオペラ座に『イッポリートとアリシー』のイッポリート役で初登場以来、『レ・ボレアード』など、ミンコフスキやクリスティのもとでラモーの傑作群に続々と出演を果たしている。

ミレイユ・ドゥランシュ（フォリー＆タリー）
ソプラノ。フランスのミュールーズ生まれ。ストラスブールでピアノや歌を学び、ライン国立オペラでデビュー。モーツァルトを得意とするかたわら、ミンコフスキに認められてグルックの『アルミード』や『トーリードのイフィジェニー』の録音で主役を務めたほか、『ファウスト』や『ホフマン物語』、『椿姫』など19世紀の演目でも活躍中。

ヤン・ブロン（テスピス＆メルキュール）
テノール。パリ高等音楽院に学ぶ。1995年にライン国立オペラで『後宮よりの逃走』のベルモンテを歌い注目を集める。ロッシーニからヴェルディの『ファルスタッフ』といったイタリアものから、バロック期からロマン派までの自国の作品群で幅広く活躍している。
　
ヴァンサン・ル・テジエ（ジュピテル）
　バリトン。オペラ座の附属学校で声楽を学び、フランス国内を中心に活躍。フランス・バロック期の作品から、オランダ人、テルラムントなどワーグナーの諸役、『ヴォツェック』の主人公、『ファルスタッフ』のフォードや『トスカ』のスカルピアなど手広く演じている。

ロラン・ナウリ（シテロン＆サテュロス）
　バリトン。86年より声楽を始め、マルセイユで『コジ・ファン・トゥッテ』のグリエルモでデビュー。その後ロンドンの演劇学校でも学ぶ。リュリやラモーのオペラを始め広汎なレパートリーを誇り、つい最近は『ファルスタッフ』の題名役を演じて好評を博した。

マルク・ミンコフスキ（指揮）
　1962年パリ生まれの指揮者。ファゴット奏者として活動を始め、古楽器にも精通するようになる。米国メイン州でチャールズ・ブリュックについて指揮を学び、91年の『カイロの隊商』（グレトリー）の録音を契機にバロック期からロマン派までのフランス・オペラに傾注するようになり、『アルミード』（グルック）、『地獄のオルフェ』（オッフェンバック）、『白衣の夫人』（ボワエルデュー）など名録音を次々にリリース、どれも絶賛を浴びている。

ロラン・ペリー（演出）
　演出家。1980年より本格的に活動を始め、純粋演劇の分野で名声を得たのち、90年代からはオペラでも活躍、オッフェンバックの『地獄のオルフェ』や『ホフマン物語』、ラヴェルの『スペインの時』、Ｒ．シュトラウスの『ナクソスのアリアドネ』など幅広い演目を手がけて絶賛される。2007年にはロンドンで『連隊の娘』（ドニゼッティ）を演出の予定。