Ensemble Ouranos : Constellations -Ravel, Barber, Shostakovich

木管五重奏のための編曲とオマージュを結び付けた意欲作

2014年にパリ高等音楽院の学生らによって結成され、今やフランスのトップ木管五重奏団のひとつに数えられるアンサンブル・ウラノス。「ALPHA」からの第1弾はモーリス・ラヴェル[1875-1937]とドミトリー・ショスタコーヴィチ[1906-1975]の作品の編曲と、サミュエル・バーバー[1910-1981]の名作を合わせたもの。
　第一次大戦で亡くなった友人たちに捧げられた『クープランの墓』と、第二次大戦の犠牲者の追悼とされるショスタコーヴィチの弦楽四重奏曲第8番（この編曲による初録音）などにより木管五重奏のレパートリー拡充を図ると共に、より軽やかな音楽で夏への賛辞が込められた『夏の音楽』も加え、一見関連のなさそうな作曲家たちをオマージュという糸で星座（Constellations）のように繋げようというプログラム。特に弦が管の多彩な音色に置き換えられたショスタコーヴィチは、全く違う作品のように新鮮で実に興味深い出来栄えです。バソン（フランス式のファゴット）の使用を始めフランス管楽器ならではの響きが楽しめるアルバム。（輸入元情報）

【収録情報】
1. ラヴェル：クープランの墓（メイソン・ジョーンズ編）
2. ラヴェル：亡き王女のためのパヴァーヌ（ギ・デュ・シェイロン編）
3. バーバー：夏の音楽 Op.31
4. ショスタコーヴィチ：弦楽四重奏曲第8番ハ短調 Op.110（デイヴィッド・ワルター編）
5. ショスタコーヴィチ：エレジー〜歌劇『ムツェンスク郡のマクベス夫人』第1幕第3場『仔馬は雌馬のところへ急ぎ』（ニコラ・ラメズ編曲）

　アンサンブル・ウラノス
　　マチルド・カルデリーニ（フルート）
　　アモリ・ヴィデュヴィエ（クラリネット）
　　フィリベール・ペリーヌ（オーボエ）
　　ラファエル・アングステール（バソン）
　　ニコラ・ラメズ（ホルン）

　録音時期：2024年2月
　録音場所：ストラスブール、パレ・ド・ラ・ミュジーク・エ・デ・コングレ
　録音方式：ステレオ（デジタル）