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Silenced -Shostakovich Violin Concerto No.1, Theme with Variations, Bosmans Concert Piece : Hyeyoon Park(Vn)Gergely Madaras / WDR Sinfonieorchester

Shostakovich

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
CKD772
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


パク・ヘユンが鋭く切り込む、沈黙を強いられた2人の作曲家の協奏曲

2009年のミュンヘン国際音楽コンクールに於いて史上最年少の17歳で優勝したほか輝かしい経歴を持ち、数度の来日で日本でもおなじみのパク・ヘユンが「LINN」に初登場。政治的な理由から沈黙を強いられながらも、抑圧を乗り越えて現在に生き続ける作品をテーマとしたアルバムをリリースします。
 ショスタコーヴィチのヴァイオリン協奏曲はオイストラフのために書かれ1948年に完成しましたが、作曲者は折しもソヴィエト当局のジダーノフ批判にさらされたため、やや前衛的な手法を用いたこの作品の発表は見送られました。ようやく日の目を見たのは作曲から7年後の1955年、オイストラフの独奏とムラヴィンスキーの指揮で初演されています。現在ではショスタコーヴィチが残した協奏曲の中でも深刻さと情熱が際立ち、第3楽章にパッサカリアを置くなどの独創性においても最も交響曲的な傑作とされています。
 ユダヤ人ピアニストを母に持ちオランダに生まれたヘンリエッテ・ボスマンス[1895-1952]は、10代後半からコンサート・ピアニストとして活躍しながら作曲もこなした才女。収録された『演奏会用小品』は婚約者であったヴァイオリニスト、フランシス・クネが1934年に脳腫瘍で亡くなったあとに作曲され、コンセルトヘボウ管のコンサートマスター、ルイ・ツィンマーマンの独奏、メンゲルベルクの指揮で初演されています。ラプソディックな性格を持ちユダヤ音楽の影響も聴かれますが、個人的な悲劇と時代的な困難が色濃く反映された内省的な作品です。1940年母国へのナチスの侵攻後、その文化統率組織である帝国文化院への従属を彼女が拒んだため、1942年半ばからその作品は演奏禁止とされてしまいました。彼女の死後70年の著作権保護期間が終了したことにより、この作品は2022年に初めて出版されています。
 パク・ヘユンは持ち前の冴え渡るテクニックと鋭角的な表現、深みのある音色と解釈でこれらの作品の先鋭性や苦悩を見事に描き切っています。
 ショスタコーヴィチの『主題と変奏』は作曲者が学生の頃に書かれた習作で、単純な装飾から始まり、次第に複雑な対位法的・管弦楽的技巧が凝らされていく華やかで瑞々しい作品。協奏作品での素晴らしいサポート共々、マダラシュとWDR響が作品の特性を十二分に生かし切った快演を聴かせます。(輸入元情報)

【収録情報】
1. ショスタコーヴィチ:ヴァイオリン協奏曲第1番イ短調 Op.77
2. ボスマンス:ヴァイオリンと管弦楽のための演奏会用小品
3. ショスタコーヴィチ:主題と変奏 変ロ長調 Op.3

 パク・ヘユン
(ヴァイオリン:1,2)
 ケルンWDR交響楽団
 ゲルゲイ・マダラシュ
(指揮)

 録音時期:2024年8月26-30日
 録音場所:ケルン、フィルハーモニー
 録音方式:ステレオ(デジタル)


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