英国の多才な7人兄弟姉妹が、家族に伝わる音楽の物語を綴った2作目の共演アルバム
《ザ・カネー=メイソンズ〜River of Music》
●イギリスの音楽一家、才能あふれるカネー=メイソン家の7人兄弟姉妹による2作目の共演アルバム『River of Music』。1作目は2020年の『Carnival〜動物の謝肉祭』で、アカデミー受賞女優のオリヴィア・コールマンや児童作家マイケル・モーパーゴとコラボレーションしたユニークなアルバムでした。今作では彼らが幼い頃から共に演奏してきたシューベルトの『ます』五重奏曲を中心に、彼らの祖父母が愛したクラシックの名曲を新たに編曲した作品や、ウェールズ民謡、スピリチュアル(黒人霊歌)などが収録されています。イサタ、ブライマー、シェク、コンヤ、ジェネバ、アミナタ、マリアトゥの7人は演奏の他、編曲もいくつか行っています。『ます』ではヴィオラ奏者のエドガー・フランシスとコントラバス奏者のトビー・ヒューズを迎えて録音しています。
●愛を追って海を渡り、シエラレオネにたどり着いたウェールズ出身の祖母、叶えられなかった自身の音楽の仕事への望みをつなぐアンティグア出身の祖父、このアルバムはカネー=メイソン家に受け継がれる音楽の糸を称えています。サミュエル・コールリッジ=テイラーによるアフリカ系アメリカ人のスピリチュアル『Deep River』から、ウェールズの伝統的な讃美歌『Ar Lan y Môr』まで、どの楽曲も家族のルーツと、世代を超えて語り継がれてきた物語への敬意が込められています。その他、ヘンデルの「ラルゴ」、エルガーの『ため息』、ショパンの『幻想即興曲』、リストの『慰め』第3番、ドヴォルザークの「月に寄せる歌」など多彩な作品が並び、この共演アルバムを通して、カネー=メイソン家の兄弟姉妹たちは、家族の絆と音楽の遺産を称える一方で、それぞれの音楽家としての芸術性と個性も際立たせています。2024年夏、アビー・ロード・スタジオで録音されました。
●アルバムは作家でもあるコンヤ・カネー=メイソンによる「Grandad’s Dream」と題した物語でまとめられています。「これは私たちの家族と、私たちの音楽の源についての物語です。音楽は川のように世代を超えて流れてゆき、私たちが音楽を聴き、演奏する情熱は、祖父母から、そして彼らの物語から受け継がれ、その物語は彼らが私たちに伝えた場所や夢から流れてきました」。
1) コールリッジ=テイラー:Deep River(ザ・カネー=メイソンズによるアンサンブル編)、2) 伝承曲:Ar Lan y Môr(ザ・カネー=メイソンズによるアンサンブル編)、3) イサタ・カネー=メイソン:Hiraeth、4) ジョン・ヒューズ:カロン・ラン(ブライマー&アミナタ・カネー=メイソンによる2つのヴァイオリン編)、5) ヘンデル:トリオ・ソナタ ト短調HWV393より第3楽章:Largo(H.ベイヤーによる2つのチェロとピアノ編)、6) エルガー:ため息Op.70(ヴァイオリン&ピアノ編)、7) ショパン:幻想即興曲嬰ハ短調Op.66、8) リスト:コンソレーション(慰め)S.172より第3番変ニ長調、9) ドヴォルザーク:歌劇『ルサルカ』Op.114より「月に寄せる歌」(S.パーキンによるチェロ&ピアノ編)、10-14) シューベルト:ピアノ五重奏曲イ長調D667『ます』
【演奏】ザ・カネー=メイソンズ(1-3)
イサタ・カネー=メイソン(ピアノ)(5, 8-14)、ブライマー・カネー=メイソン(ヴァイオリン)(4, 6, 10-14)、シェク・カネー=メイソン(チェロ)
(5, 9-14)、コンヤ・カネー=メイソン(ピアノ)(6)、ジェネバ・カネー=メイソン(ピアノ)(7)、アミナタ・カネー=メイソン(ヴァイオリン)(4)
マリアトゥ・カネー=メイソン(チェロ)(5)、エドガー・フランシス(ヴィオラ)(10-14)、トビー・ヒューズ(コントラバス)(10-14)
【録音】2024年8月13日、ロンドン、アビー・ロード・スタジオ
※180g重量盤、Gatefold仕様
(メーカーインフォメーションより)