Brigitte Engerer : The Harmonia Mundi Years -Mussorgsky, Beethoven, Chopin, Schumann (5CD)

ブリジット・エンゲラーがハルモニア・ムンディに遺した
珠玉のディスクがボックスに！

ブリジット・エンゲラー[1952-2012]。ラ・フォル・ジュルネ音楽祭にも登場し、リサイタルや協奏曲、ベレゾフスキーとのデュオなどで聴衆を魅了、またサイン会でも温かな人柄で人気者でした。ハルモニア・ムンディのために数枚のアルバムを録音しており、このボックス・セットは彼女のソロの全録音を集めたもの。その力強さ、色彩豊かさ、そして完璧な表現はまさに絶品です。
　幼少の時にパリ・コンセルヴァトワールに入学。リュセット・デュカーヴのクラスで学びます。15歳でスタニスラフ・ネイガウスに師事するためにモスクワ音楽院への留学を希望。フランスの機関から「フランスで一流の教育が得られるのになぜモスクワへ」と一蹴されたものの、エンゲラーの母が奔走して留学できたそう。スタニスラフ・ネイガウスとゴリデンヴェイゼル両巨頭が君臨していた（2人が廊下ですれ違わないように周囲が取り計らわなければならないくらいに敵対していたそう）時代に学びました。幼少期から持ち続けた形式分析の知的厳格さは、モスクワの錬金術的教育で、驚くべき完成度へと磨き上げられました。フランスにもどってコンセルヴァトワールで教授となりました。大変厳しい教師だったそうですが、生徒たちに対して権力を振るおうとするようなことは一切なかったといいます。
　「カウンセラーのようだ」という人もいるくらい、音楽だけでなく人柄も人々をひきつけてやまなかったエンゲラー。彼女は録音技師や録音場所にもこだわり、その結果、聴き手を毎回驚かせるような、作曲家がまさに作曲しながら奏でているような、作曲家の創造性が鮮烈に感じられる演奏となっています。（輸入元情報）

【収録情報】
Disc1
ムソルグスキー：
● 組曲『展覧会の絵』
● 交響詩『禿山の一夜』（K.チェルノフ編）
● 歌劇『ソローチンツィの定期市』第3幕〜ゴパーク（ラフマニノフ編）
● 涙
● 子供の頃の思い出〜乳母と私
● スケルツォ 嬰ハ短調
● 子供の頃の思い出〜最初の罰

　録音時期：1987年6月27-29日

Disc2
ベートーヴェン：
● ロンド ト長調 Op.51-1
● ロンド ハ長調 Op.51-2
● トルコ行進曲による6つの変奏曲 ニ長調 Op.76
● バガテル イ短調 WoO59『エリーゼのために』
● アンダンテ・ファヴォリ ヘ長調 WoO57
● ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 Op.110

　録音時期：1990年6月6-8日

Disc3-4
● ショパン：ノクターン全集

01. 変ロ短調 Op.9-1
02. 変ホ長調 Op.9-2
03. ロ長調 Op.9-3
04. ヘ長調 Op.15-1
05. 嬰ヘ長調 Op.15-2
06. ト短調 Op.15-3
07. 嬰ハ短調 Op.27-1
08. 変ニ長調 Op.27-2
09. ロ長調 Op.32-1
10. 変イ長調 Op.32-2
11. ト短調 Op.37-1
22. ト長調 Op.37-2
13. ハ短調 Op.48-1
14. 嬰ヘ短調 Op.48-2
15. ヘ短調 Op.55-1
16. 変ホ長調 Op.55-2
17. ロ長調 Op.62-1
18. ホ長調 Op.62-2
19. ホ短調 Op.72-1
20. 遺作 嬰ハ短調
21. 遺作 ハ短調

　録音時期：1992年12月15-18日（Disc3）、1993年5月29日〜6月2日（Disc4）

Disc5
● シューマン：子供の情景
● クララ・シューマン／リスト編：秘密のささやき
● シューマン／リスト編：時は春
● シューマン／リスト編：春の夜
● シューマン／リスト編：愛の歌『献呈』
● シューマン：謝肉祭 Op.9

　録音時期：1996年2月15-18日

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　ブリジット・エンゲラー（ピアノ／スタインウェイ）

　録音場所：パリ、サル・アディアル
　録音方式：ステレオ（デジタル）