初期ドイツ・ロマン派の知られざる良作
シュナイダー:4つのフルート・ソナタ(2CD)
ダニエレ・ルッジェーリ(フルート)、ルイージ・カゼッリ(ピアノ)
カール・マリア・フォン・ヴェーバーと同年生まれの初期ドイツ・ロマン派作曲家によるフルート・ソナタの世界初録音。現代ではほとんど忘れ去られているヨハン・クリスティアン・フリードリヒ・シュナイダー(1786-1853)は、ライプツィヒ大学で学んだのちピアニストとして活動し、1811年11月28日にベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番を初演。翌1812年にはライプツィヒの聖トーマス教会のオルガニストとなり、1821年にはデッサウの指揮者に任命。1824年にはニーダーライン音楽祭の音楽監督を務め、自作のオラトリオ「南風」を初演するなど精力的で、7曲のオペラ、4曲のミサ曲、6曲のオラトリオ、25曲のカンタータ、23曲の交響曲、7曲のピアノ協奏曲、ヴァイオリン、フルート、チェロのためのソナタ、ピアノやオルガンのための器楽作品、そして数多くの声楽曲など、数多くの作品も作曲しています。
1838年のドイツの批評でもシュナイダーを「現存するドイツ音楽界の巨匠の一人」と評していますし、このフルート・ソナタの出来栄えから判断しても、なぜシュナイダーの名前が世間から消え去ってしまったのか不思議ですが、名前が一般的過ぎたことも関係あるかもしれません。
シュナイダーは最初の3つのソナタを4楽章形式で作曲し、それまでのフルート・ソナタのイメージを、可憐な変奏曲やオペラ的テーマの寄せ集めから脱却させることで、画期的な作品を生み出しています。
ブックレット(英語・12ページ)には、演奏のルッジェーリによる解説などが掲載。
Brilliant Classics ・
Piano Classics ・
Berlin Classics ・
Neue Meister
演奏者情報
ダニエレ・ルッジェーリ(フルート)
ダニエレ・ルッジェーリは、ヴェネツィアでグイド・ノヴェッロに師事し、最優秀の成績で卒業した後、ジュネーヴでマクサンス・ラリューのクラスでヴィルトゥオーゾ賞を獲得。
以後、トリノ、ナポリ、ストラスブール、パリ、ミラノ、ジュネーヴ、リスボン、ヴェネツィア、 ハダースフィールド、ローマ、ワルシャワ、ベルリン、アムステルダム、マドリード、ブリュッセル、ヴィタサーリ、ザルツブルク。ミュンヘン、ハンブルク、パレルモ、ナポリ、ニューヨーク、シカゴ、名古屋など世界各地で独奏やアンサンブルなどで演奏。
放送局への出演も多く、BBC、RAI、ラジオ・フランス、西ドイツ放送(WDR)、ベルギー放送(RBFT)、スイス・ドイツ語放送(DRS)、スウェーデン放送などでも活動。
また、教育者としては、パドヴァ音楽院でフルートを教えているほか、ボストン大学、ローワン大学、ハヴァフォード大学(アメリカ)、マインツ音楽大学(ドイツ)、ムルシア高等音楽院(スペイン)などの著名な教育機関で講義、コンサート、マスタークラスを開催。
CDは、Brilliant Classics、ASV、Black Box、DENON、Dynamic、Naxos、Resonance、Stradivarius、Tactus、Ricordiなどから発売。

ルイジ・カゼッリ (ピアノ)

トラックリスト (収録作品と演奏者)
ヨハン・クリスティアン・フリードリヒ・シュナイダー (1786-1853)
CD1 57'49
フルート・ソナタ ヘ長調 Op.61 25'59
1. 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ 12'04
2. 第2楽章 ラルゲット 5'11
3. 第3楽章 アレグレット 9'44
フルート・ソナタ ホ短調 Op.35 30'44
4. 第1楽章 アレグロ・コン・スピリト 11'03
5. 第2楽章 スケルツォ 5'18
6. 第3楽章 アンダンテ コン モト 5'33
7. 第4楽章 ロンド・アレグレット・アッラ・ポラッカ 8'50
CD2 65'42
フルート・ソナタ ト長調 Op.33
1. 第1楽章 アレグロ・ヴィヴァーチェ 10'37
2. 第2楽章 ラルゲット・コン・エスプレッシオーネ 7'35
3. 第3楽章 スケルツォ 6'10
4. 第4楽章 フィナーレ.アレグレット 8'34
華麗な大ソナタ ニ長調 Op.19
5. 第1楽章 アレグロ・マエストーソ 12'22
6. 第2楽章 アンダンテ・カンタービレ 5'50
7. 第3楽章 スケルツォ 4'25
8. 第4楽章 フィナーレ.プレスト 10'02
ダニエレ・ルッジェーリ(フルート)
ルイジ・カゼッリ(ピアノ)
録音:2023年10月10〜12日、2024年5月14〜16日。イタリア、フリウリ=ヴェネツィア・ジュリア州、サチーレ、ファツィオリ・コンサートホール
Track list
CD1 57'49
Sonata in F for piano and flute Op.61
1. I. Allegro vivace 12'04
2. II. Larghetto 5'11
3. III. Allegretto 9'44
Sonata in E minor for piano and flute Op.35
4. I. Allegro con spirito 11'03
5. II. Scherzo-Trio-Scherzo da capo 5'18
6. III. Andante con moto 5'33
7. IV. Rondò Allegretto Alla Polacca 8'50
CD2 65'42
Sonata in G for piano and flute Op.33
1. I. Allegro vivace 10'37
2. II. Larghetto con espressione 7'35
3. III. Scherzo Allegro assai-Trio-Scherzo da capo 6'10
4. IV. Finale Allegretto 8'34
Grande Sonate Brillante in D
for piano with accompaniment
of a flute obbligato Op.19
5. I. Allegro maestoso 12'22
6. II. Andante cantabile 5'50
7. III. Scherzo-Trio-Scherzo da capo 4'25
8. IV. Finale Presto 10'02
first recordings
Daniele Ruggieri flute
Luigi Caselli piano
Recording: 10-12 October 2023 & 14-16 May 2024, Fazioli Concert Hall, Sacile, Italy