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「女工哀史」は生きている 細井和喜蔵と貧困日本 岩波ブックレット

松本満

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784002711102
ISBN 10 : 4002711102
Format
Books
Publisher
Release Date
July/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「機械鍛治の技術を放棄して、文学の道へ志そう。…芸術は僕にとっての再生の救いであった」(細井和喜蔵)。「女工哀史」といえば「悲惨な労働」のイメージ。でも読めば働く人たちの息遣いが聞こえ、「古典」のイメージが覆る!当時無名の若者による渾身の内部告発は、現代にこそ有効だ。刊行から100年、作品世界の魅力を余さず読み解く。

目次 : 第一章 細井和喜蔵の生涯/ 第二章 『女工哀史』を読む/ 第三章 『女工哀史』の小説版『奴隷』『工場』/ 第四章 妻としをの「もうひとつの女工哀史」

【著者紹介】
松本満 : 1948年京都府生まれ。細井和喜蔵を顕彰する会代表、細井和喜蔵研究家。高校教諭(1970〜2008年)のかたわら、1972年より細井和喜蔵顕彰事業に加わる。1998年、「細井和喜蔵を顕彰する会」を立ち上げる

斎藤美奈子 : 1956年新潟県生まれ。文芸評論家。1994年に文芸評論『妊娠小説』でデビュー。2002年『文章読本さん江』で、第1回小林秀雄賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • kana

    「女工哀史」について何も知らないまま、当時の工場労働の実態やそこで生きる人々に興味が湧いて読む。半ば詐欺のように女性を誘致し、搾取的な工場労働を強いる一連のプロセスの闇っぷりがしっかり明かされた上、著者やその奥様の人生にも迫りながら作品の意義までインプットできて大満足です。というか、女工さんについての作品だけど著者はその工場で働く男性だったんだ!とか、彼の人生もなかなかキツすぎるとか、事実婚で病弱で女工の奥様が切り盛りする家で主夫的に暮らしてたんだとか衝撃的なことだらけ。晩年の奥様の詩は胸打たれました。

  • hitotak

    『女工哀史』のタイトルは知っているけど読んだことが無い、という人向けのガイド本だが、当時の女工たちの過酷で不衛生な労働環境、低賃金・長時間労働で労働者を搾取する経営者側の狡さといった問題は、要約ではあるがよく伝わってきた。作者である細井和喜蔵と内縁の妻としをの生涯について回った貧困の苦しみは、現代人のそれとは全く比較にならない切迫感がある。若くして亡くなった和喜蔵の死後に『女工哀史』がベストセラーになっても、としをが印税を受け取れなかったという事実には怒りを覚えた。

  • 冬峰

    いつの時代も資本家ってやつは人件費を削りたがる。たぶん費用面だけでなく、同じ人間に対して理不尽を強いることで優位性を味わいたいのだろうと自分などは思うが、まあそれはこの本には関係ない。女工哀史がモダンガールと同年代であることに、指摘されて初めて気付いた。迂闊。田舎での女工の募集、まんま女衒じゃねえか。最後、著者細井和喜蔵の事実婚の妻に対し、周囲の男たちは和喜蔵を称える一方で冷たい仕打ち。誰も報いない。以前プロレタリアのジェンダーに関する本を読んだが、それと同じく、女の働きはやはり目に入らないようだ。

  • 相米信者

    過酷な労働を強いられる女工たちを描いたノンフィクション、細井和喜蔵の『女工哀史』が刊行されて100周年になる。そして、細井和喜蔵が短い生涯を終えて100周年になる。100年経った今、科学技術の発展により日本は豊かにはなったが、ブラック企業・バイト、セクハラ・パワハラの横行、そして格差社会。形は違えど本質的に女工哀史の時代とあまり変わらないのではないか?と感じる。本書は細井和喜蔵の生涯と『女工哀史』の内容、小説版のあらすじ、妻の高井としをの生涯などを分かりやすく説明している。

  • 「女工哀史」から今年でちょうど100年を記念して岩波から出された解説冊子。細井和喜蔵および内縁の妻としをの生涯もまとめて学べます。 刊行ひと月後に28歳(!)で病没した和喜蔵と、亡くなる3年前に78歳(!)で自伝「わたしの女工哀史」を著したとしを。この歴史すら含めて「女工哀史シリーズ」なんじゃないか、という運命の渦感に圧倒された。

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