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Romantic Music for Bassoon & Piano : Paolo Carlini(Fg)Fabrizio Datteri(P)

Item Details

Genre
:
Catalogue Number
:
BRL97503
Number of Discs
:
1
Format
:
CD
Other
:
Import

Product Description


ロマン派の個性的ファゴット名曲を4曲収録!

ファゴットとピアノのためのロマン派音楽
パオロ・カルリーニ(ファゴット)、ファブリツィオ・ダッテリ(ピアノ)


ロマン派の時代はファゴットの出番が増え、その独特の表情を生かした味のある作品が書かれるようになります。
  33歳で結核により亡くなったフランスのジュール・ドゥメルスマンはフルートの天才でしたが、「序奏とポロネーズ」は、ファゴットを芝居っ気たっぷりに登場させたりおもしろい内容です。
  20世紀最初のトーマスカントルだったグスタフ・シュレックは、シューマンの幻想小曲集 Op.73が好きすぎてファゴット・ソナタをオマージュ作品にしてしまっています。
  アントワーヌレイシャ(アントン・ライヒャ)のファゴット・ソナタは、パリ音楽院時代に作曲しながらなぜか未出版だった「デュオ」を、音楽学者のレーバーマンが「ソナタ」として世に問い直したもの。
  イグナーツ・モシェレスの「協奏的大ソナタ」は、初版楽譜は「ソナタ」なのに、ブライトコップ&ヘルテルでは「デュオ」に変えられているなどなかなかカオスな状況ですが、曲は非常に表情豊かな傑作です。
  以上、ここでは聴いて心地よい作品ばかり4曲を集めており、イタリアの演奏家による旋律線の克明な演奏で作品の魅力を細部まで楽しむことができます。
  ブックレット(英語・8ページ)には、音楽学者のレンツォ・クレスティによる解説などが掲載。

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 作品情報

ジュール・ドゥメルスマン (1833–1866)
フランス王国北部ダンケルク近郊のオンスコートで誕生。幼い頃から優れたフルート奏者で、12歳の時にパリ音楽院でプルミエ・プリを獲得し、天才と称えられました。フルート奏者、作曲家として活動するものの結核のため1866年に33歳でパリで死去。作曲家としては、自身の楽器フルートだけでなく、ファゴットやサクソフォーンのためにも良い作品を書いています。

序奏とポロネーズ
1863年頃にパリで作曲。オペラ風な序奏とリズミカルなポロネーズの組み合わせ。管楽器を得意としたドゥメルスマンだけに自在な表現が快適で、楽想を巧みに誘導して見せ場を作り曲を引き締めるピアノの書法も充実しています。




グスタフ・シュレック (1849–1918)
ロイス=グライツ侯国ツォイレンローダ(現・ドイツ連邦共和国チューリンゲン州ツォイレンローダ=トリーベス)で誕生。ライプツィヒ音楽院で学び、1887年から1917年まで同音楽院で音楽理論と作曲を教えたほか、1893年から1918年に亡くなるまでトーマスカントルも兼務。主にオラトリオと室内楽の分野で活躍した作曲家です。

ファゴット・ソナタ
1887年にライプツィヒで作曲。後期ロマン派時代の作品ですが、1893年から1918年に亡くなるまでトーマスカントルも務めた人物だけに、このソナタは濃密な旋律美が印象的な美しい作風となっています。シューマンの幻想小曲集 Op.73へのオマージュ的な作品(特に両端楽章)。




アントワーヌ・レイシャ(アントン・ライヒャ) (1770–1836)
神聖ローマ帝国ボヘミア王国プラハで誕生。66年の生涯のうちドイツ語圏在住期間が38年、フランス在住期間が28年。ファゴット・ソナタはパリ音楽院作曲科教授時代の1815年頃の作曲で、14年後の1829年にフランスに帰化し、1836年にパリで亡くなっています。ベートーヴェンと同年生まれで友人でした。

ファゴット・ソナタ
1815年頃にパリで作曲。手稿譜では「ピアノとファゴットのためのデュオ」と表記。パリ音楽院では開校当初から附属機関で楽譜印刷が可能で、教材印刷などに利用されていましたが、この「デュオ」はどこからも出版されずに埋没。しかし埋もれるには惜しい作品ということで、ドイツの音楽学者ヴァルター・レーバーマン(1910–1984)が校訂し、曲名を「ファゴット・ソナタ」と変えてショット社から出版したのがこの作品です。レーバーマンはモーツァルトのヴァイオリン協奏曲第6番(K.268)が、モーツァルトではなくヨハン・フリードリヒ・エック(1767–1838)の作品であると指摘した人物。確かに第1楽章はソナタ形式なので本来はソナタと呼ばれる作品と思えます。楽想も豊富に投入され、どこかベートーヴェンを思わせる充実した仕上がりです。




イグナーツ・モシェレス (1794–1870)
神聖ローマ帝国ボヘミア王国プラハで誕生。プラハ音楽院で学んだのち、1808年にウィーンに移住してアルブレヒツベルガーに対位法を、サリエリに作曲を師事。ベートーヴェンとも親しかったウィーン拠点生活は17年継続。1825年からはロンドン拠点生活となり、21年後の1846年、20年来の友人であるメンデルスゾーンに請われてライプツィヒ音楽院の教授になるため移住して24年後に同地で死去。

協奏的大ソナタ
1814年にウィーンで作曲。まるでオペラのような部分もある華麗な作風。モシェレスはオペラを書きませんでしたが、「フィデリオ」全曲のピアノ編曲でベートーヴェンに喜ばれていたのでオペラ的楽想の扱いにも強かったのでしょう。第3楽章などロッシーニ風にもなったりして実に楽しい音楽です。ピアノの名手だったモシェレスの作品だけあってピアノの聴かせどころも多数。楽譜は1816年頃にパリのシモン・リショーから出版され、献辞には親しかったフンメルの名前が記載。モシェレスは24歳年長のベートーヴェン、16歳年長のフンメルと親しく交流していました。


 演奏家情報

パオロ・カルリーニ (ファゴット)
フェラーラ音楽院でヴィットリオ・ガヴィオリのクラスを首席で修了した後、マルコ・コスタンティーニとクラウス・トゥーネマンに師事。1987年からトスカーナ管弦楽団の首席ファゴット奏者を務め、ミラノ・スカラ座管弦楽団、サンタ・チェチーリア国立アカデミー管弦楽団、フィレンツェ五月祭管弦楽団、ローマ歌劇場管弦楽団、ヴェネツィアのフェニーチェ劇場管弦楽団でも首席奏者を歴任。リヴォルノのピエトロ・マスカーニ音楽院で教えてもいます。
  CDは、Brilliant Classics、SONY、CPO、CHANDOS、Stradivarius、Naxos、Tactus、EMA Recordsなどから発売。


ファブリツィオ・ダッテリ (ピアノ)
ルッカ出身のピアニスト兼チェンバロ奏者。ルッカのISSMボッケリーニ音楽院を満点の成績で卒業し、その後優秀な成績で修士号を取得。ザルツブルク・モーツァルテウム大学、シエナ・キジアーナ音楽院、イモラ音楽院、フィレンツェ音楽院でも学んでいます。   リヴォルノのピエトロ・マスカーニ音楽院やラ・スペツィア音楽院で教えてもいます。
  CDは、Brilliant Classics、Da Vinci Classics、Tactusなどから発売。
 トラックリスト (収録作品と演奏家)

CD 67'07

ジュール・ドゥメルスマン (1833–1866)
序奏とポロネーズ Op.30 (c.1863)
1. アレグレット  7'39

グスタフ・シュレック (1849–1918)
ファゴット・ソナタ Op.9 (1887)  16'04
2. 第1楽章 アレグロ・マ・ノン・トロッポ  5'45
3. 第2楽章 ラルゴ  4'47
4. 第3楽章 アレグロ・ピウ・モッソ  5'32

アントワーヌ・レイシャ(アントン・ライヒャ、アントニーン・レイハ) (1770–1836)
ファゴット・ソナタ Op. posth. (c.1815)  20'04
5. 第1楽章 アレグロ  9'45
6. 第2楽章 アダージョ  4'30
7. 第3楽章 ロンド=アレグレット  5'49

イグナーツ・モシェレス (1794–1870)
協奏的大ソナタ 変ロ長調 Op.34 (1814)  23'15
8. 第1楽章 アレグロ・モデラート  8'59
9. 第2楽章 アンダンテ・ドロローゾ  3'12
10. 第3楽章 アレグロ・モルト  11'04
パオロ・カルリーニ(ファゴット)
ファブリツィオ・ダッテリ(ピアノ)
録音:2021年、イタリア共和国、トスカーナ州、ピストイア、パラッツォ・ロッシ

 Track list

ROMANTIC MUSIC FOR BASSOON & PIANO
Jules Demersseman 1833–1866
1. Introduction et Polonaise Op.30  7'39

Gustav Schreck 1849–1918
Sonata Op.9 for bassoon and piano
2. I. Allegro ma non troppo  5'45
3. II. Largo  4'47
4. III. Allegro-Più mosso  5'32

Antonín Reicha 1770–1836
Sonata for bassoon and piano
5. I. Allegro  9'45
6. II. Adagio  4'30
7. III. Rondò-Allegretto  5'49

Ignaz Moscheles 1794–1870
Grande sonate concertante in B flat Op.34
8. I. Allegro moderato  8'59
9. II. Andante doloroso  3'12
10. III. Allegro molto  11'04

Paolo Carlini bassoon
Fabrizio Datteri piano

Recording: 2021, Palazzo de' Rossi, Pistoia, Italy



 商品説明詳細ページ一覧

【複数作曲家】
女性作曲家たち
Piano Classics スラヴ・エディション
Piano Classics フレンチ・エディション
オランダのピアノ協奏曲集
オランダのチェロ協奏曲集
イタリアのヴァイオリン・ソナタ集
イタリアのチェロ・ソナタ集
ファゴットとピアノのためのロマン派音楽

【バロック作曲家(生年順)】
バード (c.1540-1623)
スウェーリンク (1562-1621)
モンテヴェルディ (1567-1643)
ファゾーロ (c.1598-c.1664)
カッツァーティ (1616-1678)
ルイ・クープラン (1626-1661)
クープラン一族
ブクステフーデ (1637-1707)
マッツァフェッラータ (c.1640–1681)
ムルシア (1673-1739)
グリューネヴァルト (1673-1739)
ダンドリュー (1682-1738)
J.S.バッハ (1685-1750)
スタンリー (1713-1786)
ヨハン・エルンスト・バッハ (1722-1777)

【古典派&ロマン派作曲家(生年順)】
ハイドン (1732-1809)
ミスリヴェチェク (1737-1781) (モーツァルトへの影響大)
ボッケリーニ (1743-1805)
モンジュルー (1764-1836) (ピアノ系)
ベートーヴェン (1770-1827)
クラーマー (1771-1858)
ジャダン (1776-1800) (ピアノ系)
リース (1784-1838)
ブルックナー (1824-1896)
マルトゥッチ (1856-1909)
マーラー (1860-1911)
トゥルヌミール (1870-1939)
ルクー (1870-1894)
レーガー (1873-1916)
ラフマニノフ (1873-1943)

【近現代作曲家(生年順)】
レーバイ (1880-1953) (ギター系)
マルティヌー (1890-1959)
ミゴ (1891-1976) (ギター系も)
サントルソラ (1904-1994) (ギター系も)
ショスタコーヴィチ (1906-1975)
ラングレー (1907-1991) (オルガン系)
アンダーソン (1908-1975)
デュアルテ (1919-2004) (ギター系)
プレスティ (1924-1967) (ギター系)
ヘンツェ (1926-2012)
坂本龍一 (1952-2023)
【オーケストラ】
ザルツブルク・モーツァルテウム管弦楽団

【指揮者(ドイツ・オーストリア)】
アーベントロート
エッシェンバッハ
カラヤン
クナッパーツブッシュ (ウィーン・フィルベルリン・フィルミュンヘン・フィル国立歌劇場管レジェンダリー)
クラウス
クリップス
クレンペラー (VOX&ライヴザルツブルク・ライヴVENIASボックス
サヴァリッシュ
シューリヒト
スイトナー (ドヴォルザークレジェンダリー)
フリート
フルトヴェングラー
ヘルビヒ (ショスタコーヴィチマーラーブラームス)
ベーム
メルツェンドルファー
ヤノフスキー
ライトナー
ラインスドルフ
レーグナー (ブルックナーマーラーヨーロッパドイツ)
ロスバウト
【指揮者(ロシア・ソ連)】
アーロノヴィチ
ガウク
クーセヴィツキー
ゴロワノフ
ペトレンコ
マルケヴィチ
【指揮者(アメリカ)】
クーチャー(クチャル)
スラトキン(父)
ドラゴン
バーンスタイン
フェネル
【指揮者(オランダ)】
オッテルロー
クイケン
フォンク
ベイヌム
メンゲルベルク
【指揮者(フランス)】
パレー
モントゥー
【指揮者(ハンガリー)】
セル
ドラティ
【指揮者(スペイン)】
アルヘンタ
【指揮者(スイス)】
アンセルメ
【指揮者(ポーランド)】
クレツキ
【指揮者(チェコ)】
ターリヒ
【指揮者(ルーマニア)】
チェリビダッケ
【指揮者(イタリア)】
トスカニーニ
【指揮者(イギリス)】
バルビローリ
【指揮者(ギリシャ)】
ミトロプーロス
【指揮者(日本)】
小澤征爾
【鍵盤楽器奏者(楽器別・生国別)】

【ピアノ(ロシア・ソ連)】
ヴェデルニコフ
グリンベルク
ソフロニツキー
タマルキナ
ニコラーエワ
ネイガウス父子
フェインベルク
フリエール
モイセイヴィチ
ユージナ
【ピアノ(フランス)】
ウーセ
カサドシュ
ティッサン=ヴァランタン
ハスキル
ロン
【ピアノ(ドイツ・オーストリア)】
キルシュネライト
シュナーベル
デムス
ナイ
レーゼル (ブラームスベートーヴェン)
【ピアノ(イタリア)】
フィオレンティーノ
【ピアノ(ハンガリー)】
ファルナディ
【ピアノ(南米)】
タリアフェロ
ノヴァエス
【チェンバロ】
ヴァレンティ
カークパトリック
ランドフスカ
【弦楽器奏者(楽器別・五十音順)】

【ヴァイオリン】
オイストラフ
コーガン
スポールディング
バルヒェット
フランチェスカッティ
ヘムシング
リッチ
レビン
【チェロ】
カサド
シュタルケル
デュ・プレ
トルトゥリエ
ヤニグロ
ロストロポーヴィチ
【管楽器奏者】

【クラリネット】
マンツ

【ファゴット】
デルヴォー(ダルティガロング)
【オーボエ】
モワネ
【歌手】
ド・ビーク (メゾソプラノ)
【室内アンサンブル(編成別・五十音順)】

【三重奏団】
パスキエ・トリオ
【ピアノ四重奏団】
フォーレ四重奏団
【弦楽四重奏団】
グリラー弦楽四重奏団
シェッファー四重奏団
シュナイダー四重奏団
ズスケ四重奏団
パスカル弦楽四重奏団
ハリウッド弦楽四重奏団
バルヒェット四重奏団
ブダペスト弦楽四重奏団
フランスの伝説の弦楽四重奏団
レナー弦楽四重奏団
【楽器】
アルザスのジルバーマン・オルガン

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