参考動画 Gyorgy Kurtag: 8 Pieces, Op. 3
バレンボイム、シフらのもとで研鑽を積んだ
若き注目ピアニスト、ジュリア・ハモス。自らのルーツと声をさぐる旅
ジュリア・ハモスは1991年アメリカに生まれたピアニスト。ハンガリーとアメリカ、二重の出自をもち、1999年に設立されたバレンボイム=サイード・アカデミーのマスター・クラスの門下生ピアニストのひとり。ニューヨークの国際ヴィルトゥオーゾ・コンクールで優勝、高い技術も持ち合わせており、現代作品も積極的に演奏しています。2021〜23年にはクロンベルク・アカデミーでアンドラーシュ・シフのもとで研鑽を積み、2024年10月からはシフのアシスタントも務めています。2023年にバレンボイムが出演をキャンセルした公演で代役として出演するなど、着実に活躍の場を広げています。
エリス島は自由の女神のほど近くにある島。19世紀後半から60年ほどの間アメリカ合衆国移民局がこの地におかれ、ヨーロッパからの移民は必ずこの島を通ってアメリカに入国しました。このアルバム『エリス島』は、アメリカとハンガリーという二重の出自を持つピアニスト、ジュリア・ハモス自身の物語といえるでしょう。彼女はバルトークとクルターグのハンガリーを見つめ、トランシルヴァニアの祖先の記憶と対話し、また、ハモスにとっての最初の故郷でもあるニューヨークの地へと私たちを導きます。
【ハモスの言葉 ライナーノートより抄訳】
「私が演奏するのは話すためであり、人の話を聞くのはその意図を聞くためだ。ピアノが独特なのは、何を話しているのかをある程度想像しなければならないからだ。だから、良くも悪くも、私たちは自分自身を知り、自分の心と体を一致させなければならない! そういえば、シフ氏はクルターグ氏にこう言われたことがあるそうだ。『演奏するときに手が鍵盤に近ければ近いほど、自分自身(ひいては音楽)に近づくんだ。』といったようなことを。まさに私の考えていることと同じだ!」
若きピアニスト、ジュリア・ハモスが、自身や作曲者、あるいはその当時の人々の声や言葉を、ピアノと戯れるように奏でながら引き出し響かせようとしています。音楽が今ここで生まれていることを感じられる1枚です。(輸入元情報)
【収録情報】
● クルターグ[1926-]:ヤーテーコク(ゲーム)(1973)〜第1巻 第74番『無窮動』
● メレディス・モンク[1942-]:エリス島 1981〜Flowing(ピアノ独奏版)
● クルターグ:8つのピアノ小品 Op.3(1960)
● チャールズ・ミンガス[1922-1979]:マイセルフ・ホエン・アイ・アム・リアル〜Mingus Plays Piano (Impulse!, rec. 30 July 1963)より
● リゲティ[1923-2006]:練習曲集 第1巻(1985)〜第4番『ファンファーレ』
● バルトーク[1881-1945]:ミクロコスモス第6巻『ブルガリアのリズムによる6つの舞曲』
● クルターグ:ヤーテーコク(ゲーム)〜第5巻(publ.1997)〜第33番『Capriccioso-luminoso』(イェネー・セルバンスキーの80歳の誕生日に)
● クルターグ:ヤーテーコク(ゲーム)〜第3巻(publ.1979)〜第34番『Play with Overtones (4)』
● クルターグ:ヤーテーコク(ゲーム)〜第7巻(publ.2003)〜第23番『Tears』
● クルターグ:ヤーテーコク(ゲーム)〜第6巻(publ.1997)〜第30番『Doina』
● バルトーク:15のハンガリー農民の歌 BB.79, Sz.71
● シューベルト[1797-1828]:ハンガリー風のメロディ ロ短調 D.817
ジュリア・ハモス(ピアノ)
録音時期:2024年7月16-19日
録音場所:ベルリン、b-シャープ・スタジオ
録音方式:ステレオ(デジタル)