ヴィクトリア・ロイド=バーロウ

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鳥の心臓の夏

ヴィクトリア・ロイド=バーロウ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784023323971
ISBN 10 : 4023323977
Format
Books
Publisher
Release Date
March/2025
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

「自閉症者のもどかしさをここまで情緒的に綴る文章は僕には書けない」
――『自閉症の僕が跳びはねる理由』著者・東田直樹氏推薦! 

自閉スペクトラム症のサンデーは白いものしか口にしない。他人のかかわりは暗記したマナーブックの指南通り。自分のルールを守りながら、娘のドリーと二人ひっそりと暮らしている。しかし、ある夏の日、唐突に現れた自由奔放で謎の魅力をもつ隣人によって、これまでの日常が侵されていく。一方で、ドリーは隣人に惹かれていく。幼い頃から母親にその特性をみとめてもらえなかったサンデー。現在も、唯一の愛する家族である娘との関係に悩み続けている。自身も同じ特性をもつ著者の初めての作品にして、ブッカー賞ノミネート作。

<本書の内容>
火は光と見紛う/輝く魚/冬の蜂/大きな声で話して、普通に話して/辿れない心/精巧に作られたおもちゃ/個人の邸宅/やわらかい羽と鋭い目/この見せびらかすようなキス/猫の眠り/所有欲に似た愛情/際立って違うもの/ある種の告白/イーヴィは水が大好き

<著者略歴>
ヴィクトリア・ロイド=バーロウ Viktoria Lloyd-Barlow
イギリスの作家。ケント大学でクリエイティブ・ライティングの博士号を取得。2023年発表のデビュー作である本作が、同年のブッカー賞のロングリスト入りを果たし、自閉スペクトラム症の作家として初のブッカー賞候補となる。現在は創作活動を続けながら、自閉スペクトラム症と文学の関係について積極的に発言している(ハーバード大学でも講演)。夫と子どもたちとケントの海岸地域で暮らしている。

<訳者略歴>
上杉隼人Hayato Uesugi
編集者、翻訳者(英日、日英)、英文ライター、通訳。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科修了。訳書にマーク・トウェーン『ハックルベリー・フィンの冒険』(講談社青い鳥文庫)、ムスタファ・スレイマン『THE COMING WAVE AIを封じ込めよ DeepMind 創業者の警告』(日経BP/日本経済新聞出版)など多数。自閉スペクトラム症関係の本の訳書に、ジョリー・フレミング『「普通」ってなんなのかな 自閉症の僕が案内するこの世界の歩き方』(文藝春秋)がある。


【著者紹介】
ヴィクトリア・ロイド=バーロウ : イギリスの作家。ケント大学でクリエイティブ・ライティングの博士号を取得。2023年発表のデビュー作である本作が、同年のブッカー賞のロングリスト入りを果たし、自閉スペクトラム症の作家として初のブッカー賞候補となる。現在は創作活動を続けながら、自閉スペクトラム症と文学の関係について積極的に発言している(ハーバード大学でも講演)。夫と子どもたちとケントの海岸地域で暮らしている

上杉隼人 : 編集者、翻訳者(英日、日英)、英文ライター、通訳。早稲田大学教育学部英語英文学科卒業、同専攻科修了(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • アキ

    原題は、"All the Little Bird-Hearts" 。昔からイタリアでは鳥はペットとして迎えられないし、"邪視"の呪いをもたらすと信じられている。「どんなに美しくても、その夏、その人が鳥のような心臓の持ち主だって知ったのは後になってのことだけど、その人のために生き、その人を愛した」最後に思いもかけない顛末が明らかにされるが、著者は自閉スペクトラム症ASDで、主人公のサンデーもASDを持ち複雑な過去を抱えている母親である。娘ドリーが隣人夫婦と親密になり、母親から離れていく描写に引き込まれた。

  • 帽子を編みます

    感想にとまどいます。受ける印象は美しい、痛い、悲しい、そして受け入れる。『わたしは常に人々から後退している。この世界全体は回転する部屋の集合体で、その一室一室にわたしはいつも誤って入ってしまっている。』こんな繊細な文章が続いていきます。主人公、16歳の娘、隣人夫婦、元夫の家族、そして主人公の今は亡くなった家族たち。母に罵られるところ、胸が痛みます。あのときあんな風に振る舞えていたならの思いが常につきまといます。日常と回想、明かされる過去、そして続くと思われた生活の断絶。それでも、また会える続いていきます。

  • ヘラジカ

    遣る瀬無い。思わず身を入れて読んでしまい、当の主人公サンデーが表現する以上に、残酷な現実に憎悪や絶望を抱いてしまったが、果たして周囲の人間、取り分け娘ドリーの視点から見たとしたらどうなのか?それを考えると尚更に気分が落ち込んでしまう。もう一人の憐れな女性にしてもそうだ。彼女の内側、痛ましいコンプレックスを考えると、単純な感情が急激にしぼんでいく。読者にここまで想像・共感させるとは、なんて緻密な心理的ドラマだろうか。この”特性”を持った人間の内面や日常を在り在りと描き切っただけではない見事な作品だ。

  • ケイティ

    ASDのサンデー母娘と隣人のヴィータ夫妻とひと夏の交流。複雑なのにシンプル、もどかしいようで明快。文章も登場人物もとても多面的で、予定調和や煽り、作為は皆無。ASDである著者の当事者ならではの自制との葛藤や苦慮が体現されているよう。華やかで個性的なヴィータに強く惹かれながらも、娘ドリーが取り込まれていくさまに終始不穏さが漂う。周囲に理解されないハードな人生だが、人のいい面を信じようとするサンデーが見て考えるままを丸ごと受け止めようと、祈るように読んだ。多様な感想と思いが駆け巡る、文学の力を感じる大作。

  • Hiro

    劇的な事件が起こることなく静かに物語が進んでいくけど、全く退屈ではなく、あっという間に読了。ASDの主人公サンデーがつらい境遇を送ってきたことに心が痛みつつ、娘ドリーがどんなに孤独だったかも理解できる。読む価値のある本!

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