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石油が国家を作るとき 天然資源と脱植民地化

向山直佑

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784766430042
ISBN 10 : 4766430042
Format
Books
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

「本来存在しないはずの国家」はなぜ誕生したのか。
植民地時代の石油は、なぜ、あるはずのない国家を生み出したのか。
天然資源が国家形成に与える影響について、
理論的かつ体系的な説明を与える新鋭による快著。

本書は、石油資源が植民地期の政治に与えた影響と、それにより誕生した「本来存在しないはずの国家」の形成メカニズムを解明する。特に東南アジアのブルネイ、中東のカタールとバーレーンを中心に、他の植民地行政単位と比較し、これらの地域がなぜ単独で独立し、他はより大きな国家に併合されたのかを明らかにする。歴史的には、宗主国が小規模植民地を合併し連邦として独立させようとした脱植民地化の局面を取り上げる。宗主国は冷戦や独立運動のなかで、国際秩序の安定を図りつつ友好国を増やすため合併を推進したが、少数の植民地はその圧力を退けて単独独立を果たした。本書は、この独立がなぜ可能だったかを石油の存在と保護領制度という現地支配者の維持と保護を与える統治形態に焦点を当てて検証し、これらが小規模植民地を周辺から切り離し、新たな国家形成を導いたことを論証する。

【著者紹介】
向山直佑 : 東京大学未来ビジョン研究センター准教授。1992年生まれ。東京大学法学部卒業後、同大学院法学政治学研究科総合法政専攻修士課程修了。2021年3月、オックスフォード大学政治国際関係学部博士課程修了(DPhil in International Relations)。ケンブリッジ大学政治国際関係学部ポストドクトラルフェローを経て、現職。石橋湛山新人賞、日本国際政治学会奨励賞、佐藤栄作賞優秀賞等、受賞多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 於千代

    石油生産と保護領制度が「本来存在し得ない国家」を形成したと論じる一冊。石油は宗主国と現地支配者との間に独特のパワーバランスを生み、国家を単独で成立させる要因となった。他の石炭や金銀ではなぜそうならなかったのかも検討され、天然ガスもまた石油同様に分離独立運動を促す可能性があると指摘される。資源と国家形成の関係が整理されており、大変興味深かった。

  • 人生ゴルディアス

    面白かった。植民地から主権国家への移行は宗主国の主導に寄り、悪い意味でもすんなり進み、後々の問題の火だねを埋め込んだものの、さしたるパターンを持つものではないという認識を改めさせてくれた。保護領制度(現地権力者)と石油が組み合わさると、脱植民地化において本来ならば連邦や地域大国に併合されるはずだった小さな地域が宗主国の意向に逆らい独立することがあると示し、本書を読む限りそれに成功しているように思える。石炭、貴金属との比較も良き。

  • K.C.

    筆者の博士論文の日本語版。天然資源があれば国になれるのか、宗主国や周辺諸国との関係はどうかを、時代や地域を跨ぎながら考察したもの。地政学的アプローチでもあり、示唆に富む。地理さえ頭に入れれば、専門書の割に難解でないのもよい。

  • 雪だるま

    石油資源によって、「本来存在しないはずの国家」の形成メカニズムを解明する。石油は石炭や天然ガスと同じ化石燃料であるが、石炭や天然ガスと異なり、国家を単独で独立させるだけの物資である。石油を精錬輸出すれば立派な輸出産業となり、統治形態にどのような影響を与えるか分析する。

  • takao

    ふむ

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