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オリオンは静かに詠う

村崎なぎこ

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784093867429
ISBN 10 : 4093867429
Format
Books
Publisher
Release Date
January/2025
Japan

Content Description

私は勝つ。聴こえない世界で、戦い抜く。

宇都宮のろう学校に通う高校1年生の咲季。重度の難聴である咲季は、他者とのコミュニケーションを避けがちだ。ある日行われた交流会で、聴者だが手話を使いこなす女子高生に出会う。しかし彼女が発したある言葉に、咲季はショックを受ける。落ち込んだままの帰り道、見つけたのは「おひとりさま専用」と書かれたカフェ。店に入った咲季を迎えたのは百人一首の歌を冠したパフェメニューだった。

競技かるたの読手でもあるカフェのオーナー・陽子に誘われるまま競技かるたを体験した咲季は、持ち前の負けん気と抜群の記憶力を発揮。そこに現れたのは交流会で出合った女子高生、カナだった。なぜか咲季に対抗心を燃やすカナも競技かるたに挑み、やがて二人はライバルに。

咲季が大会で戦うためには、読手が読む句を手話通訳してもらう必要がある。ろう学校の担任で手話通訳士の資格も持つ映美の通訳は、正確でタイミングも完璧。しかし映美は初めての大会直後、通訳を降りると言い出した。それにはある過去が起因していて‥‥。

四人が抱える葛藤は計り知れない。しかし、かるたを通じ心を繋ぐことでそれを乗り越えていく。緻密な取材をもとに描き出した、著者渾身の青春小説。


【編集担当からのおすすめ情報】
競技かるたは金色に輝く未来を見つけてくれる。
――かるた永世クイーン・渡辺令恵さん推薦!

構想10年! ろう学校の生徒と共に、手話通訳のために競技かるた大会に出場した――という、ろう学校教師の新聞インタビュー記事から着想を得て生まれた本作は、著者の綿密な取材によるリアリティと、地元・宇都宮への想いもたっぷりと詰まったものになりました。

オリオン座のようにそれぞれの人生が輝くラストは、読者の心にいつまでも煌めきます。


【著者紹介】
村崎なぎこ : 1971年栃木県生まれ、在住。食べ歩きブロガーのかたわら、夫のトマト農家を手伝う。2021年「百年厨房」で第三回「日本おいしい小説大賞」を受賞し作家デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • 昼寝ねこ

    聴覚障害のある女子高生の木花咲季が百人一首の競技カルタに挑戦する。ライバルは聴者でコーダの日永カナ。そして2人を見守る競技カルタ読み手のママン(カナの伯母)。主人公の咲季を聴覚障害者だからと悲観的に描かず一般の女子高生と同じ視点で描いているので重苦しさを感じない。むしろ咲季が普段の生活やカルタの試合で聴覚障害者ならではの困難に直面しても必ず乗り越えられることを信じて応援したくなる。咲季の周囲には多くの聴覚障害者や聴覚障害に関わりのある人たちが出てきてその繋がりを星座のオリオン座に擬しているのが印象深い。

  • えんちゃん

    聴こえないハンデを乗り越えて、0.1秒という刹那の世界へ。競技かるたに出会った高校生の物語。生まれつき重度難聴の咲希と、コーダ(聴覚障害の両親を持つ聴者の子ども)のサキ。ふたりの高校生と周りの大人たちが、過去の傷や家族の悩みに戸惑いながらも立ち向かう姿が、ひたすら眩しい。王道ストーリーながら、聴覚障害のことや競技かるたなど新しい学びがある良書。中高生(特に栃木県!)の夏休みの読書感想文にぴったりだと思います。

  • シャコタンブルー

    宇都宮といえば餃子のイメージだが本作ではソーダまんじゅうが美味しそうだった(笑) 聴覚障害のある咲季とコーダのカナが競技かるたに出会って成長していく青春物語。宇都宮市で読手の声を手話通訳しながら競う大会が実際に行われていることに感銘した。聞こえないハンデを乗り越えて健常者と対等に戦うことの凄さを感じた。百人一首の奥深い面白さが描かれいるのも良かったが、何より咲季とカナの家族に対する深い愛情とそれに相反する悲嘆を抱え込んでいる様相が胸を打つ。今を春べと咲くやこの花

  • えみ

    競技かるたに挑む咲季はろう学校高等部一年生。聴覚に障がいがあっても少しの工夫でハンデは補える。歌を聴いて札を取り合って競うことを楽しめる。まだ知らなかった音のある世界のその先に踏み出した彼女の挑戦。そこには数々の挫折と努力とライバルがいて…。家族、友人‥等、聴覚に障がいがある人と関係がある人々が百人一首に魅せられながら紡ぐオリオン。感覚を研ぎ澄まし、一首の歌を自らの手で奏でる喜び。熱い勝負。人生の中に「好き」をつくることがこんなにも強くなれることなのかと驚きを感じる以上に感動している。オリオンは眩く輝く!

  • かんらんしゃ🎡

    齢取るとカルタが取れない。2戦目3戦目の札配置が脳内で書き換えられないのだ。骨も脆くなって突き指怖いし^^; 年寄り以上にこの聾あ者のハンディは厳しい。場の札は見なくても取れるが手話通訳を見上げながらの体勢じゃ動き出しが遅れる。タフな試合が読みどころではあるがもう一つ、障碍者に対しての世間の悪意ある声、見せかけのやさしさ、さらにひがみとも言える自身の鬱屈までが書き込まれている。意識的ではないが何となく距離を取ってた事にやましさを感じてしまった。

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