18世紀音楽界のキーパーソン
アンナ・アマリア王女ゆかりの作品集
芸術のパトロンであり、コレクターであり、文人であり、作曲家でもあったアンナ・アマリアゆかりの作品集。フルート奏者のジャン・ブレニャックが、C.P.E.バッハ[1714-1788]とW.F.バッハ[1710-1784]、そして王女の師であったキルンベルガー[1721-1783]の作品、さらに王女自身の作品を取り入れたプログラムで、18世紀の音楽界のキーパーソンだった王女へのオマージュを捧げます。
プロイセン王女アンナ・アマリア[1723-1787]は、プロイセン王家の一員でありながら回想録を残しておらず、生涯を通じて政治とは距離を置いていたため、生涯についての詳しいことはわかっていません。
アンナ・アマリアの兄には、フルートの名手であり、音楽への愛で知られる兄フリードリヒ2世がいました。C.P.E.バッハは1740年から1767年まで彼に仕え、その後、1767年からはアンナ・アマリアの個人的なカペルマイスターに就任します。
アンナ・アマリアの書庫にはバッハ一族の作品のほか、ヘンデル、ハッセの作品、そしてC.P.E.バッハのオラトリオなど600冊(巻)を越える楽譜が収められていたといいます。彼女の交友関係には、モーツァルトやベートーヴェンのパトロンとして歴史に名を残しているスヴィーテン男爵もいました。モーツァルトやベートーヴェンに与えた影響の源は彼女にもあったのかもしれません。
アンナ・アマリアはそのほとんどの作品を破棄してしまったと言われています。ここに収録されているのは貴重な2作。彼女がカロリン・フォン・ブランデンシュタインの詩に作曲した歌曲『An das Klavier』はベルリン国立図書館で発見され、この盤が世界初録音となります。フルート・ソナタでは繰り返しでの装飾の美しさも魅力的です。
フルート奏者のジャン・ブレニャックは、コンセール・スピリチュエル、レ・シエクル、オペラ・フォーコ、レ・ミュジシャン・デュ・ルーヴルなど世界的なピリオド楽器オーケストラで活躍しています。室内楽およびソロの分野でも、アンネ・ゾフィー・フォン・オッター、ザビーヌ・デュヴィエルらといったアーティストと魅力的な活動を展開。後進の指導も熱心に行っています。(輸入元情報)
【収録情報】
C.P.E.バッハ:
1. ボヘミア人 H.81, Wq.117/26
2. トリオ・ソナタ ニ長調 H.575, Wq.151
3. アリエッタ『D'amor perte languisco』 H.767, Wq.213
4. ソナタ ト長調 H.137, Wq.50/2〜第2楽章
プロイセン王女アンナ・アマリア:
5. 歌曲『クラヴィーアに寄す』
6. フルート・ソナタ ヘ長調
C.P.E.バッハ:
7. 心地よい恋やつれ H.110, Wq.117/30
8. 歌曲『Busslied』 H.686/46, Wq.194/46
W.F.バッハ:
9. ポロネーズ ホ短調 F.12/8
C.P.E.バッハ:
10. La Xenophone et La Sybille H.123, Wq.117/29(La Xenophon / La Sybille / Da Capo: La Xenophon)
11. 歌曲『Geduld』 H.686/6, Wq.194/6
12. 無伴奏フルート・ソナタ イ短調 H.562, Wq.132
13. 歌曲『隣人への愛』 H.686/19, Wq.194/19
キルンベルガー:
14. トリオ・ソナタ ハ長調
C.P.E.バッハ:
15. L'Aly Rupalich H.95, Wq.117/27
ジャン・ブレニャック(バロック・フルート:2,3,4,6,10,12,14)
シャンタル・サントン・ジェフェリー(ソプラノ:3,5,8,11,13)
ダリア・ファデエーヴァ(フォルテピアノ:1,4,5,8,11,13,15)
ヨアン・ムーラン(チェンバロ:2,3,6,7,9,10,14)
マリー・ルキエ(ヴァイオリン:2,14)
ジェニヴァー・ハーディ(バロック・チェロ:2,3,6,10,14)
ニコラ・ブイユ(バロック・フルート:3,10)
録音時期:2022年12月
録音方式:ステレオ(デジタル)
世界初録音(5)