Casals: Encores And Transcriptions Vol.4

偉大なチェリストであり、同世代の中ではとびぬけて有名であったパブロ・カザルスは、1916年から20年にかけて、チェロのレパートリーの中から、一連のアンコール・ピース小品集と基本曲目を録音しました。その中から、舞曲において聴かせる絶妙のリズム感から、語りかけるような素晴らしい音楽性まで、カザルスの演奏のエッセンスを選び出しました。カザルスによるSP機械吹き込み全集第二巻にあたるこのCDには、カザルスのディスコグラフィー中唯一の作品も多数含まれています。ドイツ人チェリスト、ゴルターマン作のチェロ協奏曲の一部も収録されています。

パブロ・カザルス：アンコールと編曲４（1916-1920）

・ハイドン：メヌエット ハ長調
・グラナドス：スペイン舞曲 op.37-5『アンダルーサ』
・ハイドン：チェロ協奏曲第2番ニ長調〜アダージョ
・ゴルターマン：チェロ協奏曲 op.14〜カンティレーナ
・メンデルスゾーン：無言歌集〜春の歌
・ボッケリーニ：チェロ・ソナタ イ長調 G.4〜第1楽章
・ワーグナー：『タンホイザー』〜夕星の歌
・シューマン：夕べの歌
・モーツァルト：クラリネット五重奏曲〜第2楽章（チェロによる演奏）
・モーツァルト：クラリネット五重奏曲〜第2楽章（チェロによる演奏、別テイク）
・クライスラー：ディッタースドルフの様式によるルイ１３世の歌とパヴァーヌ
・サン＝サーンス：アレグロ・アパッショナート Op. 43
・シューマン：子供の情景〜『トロイメライ』
・サン＝サーンス：動物の謝肉祭〜『白鳥』
・シューマン：夕べの歌（別テイク）
・ヘンデル：オンブラ・マイ・フ
・A.ルビンシュテイン：メロディ ヘ長調 Op.3 No.1（編曲：ポッパー）
・リスト：愛の夢 S541/R211〜第3番変イ長調（チェロとピアノ編）
・ワーグナー：『タンホイザー』〜夕星の歌（別テイク）
・ラーソン：Thine Eyes So Blue
・バッハ：Ｇ線上のアリア

　パブロ・カザルス（チェロ）
　チャールズ・アルバート・ベイカー（ピアノ）
　ワルター・ゴールド（ピアノ）
　スタジオ・オーケストラ
　録音：1916-20年（モノラル）