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「ピアノを弾く少女」の誕生 ジェンダーと近代日本の音楽文化史

玉川裕子

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784791775866
ISBN 10 : 4791775864
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:

Content Description

日本に西洋音楽がもたらされ普及していくなかで、ほかの楽器に比べて一般の家庭に積極的に受け入れられていったピアノ。その習い手は、多くの場合には妻、そして娘であった。なぜほかの楽器ではなく、ピアノなのか。なぜその習い手は女性なのか。ピアノが普及していく黎明期の日本社会を丹念に追い、その背景に迫る渾身の書。

目次 : 近代日本のピアノと女性/ 第1部 「ピアノを弾く女性」という記号―イメージの生成(「ピアノを弾く少女」―少女たちが夢に見たもの/ 琴から洋琴へ―近代日本の知識人男性が音楽に託したもの)/ 第2部 家庭と音楽―イメージと現実の交差するところ(百貨店と音楽―音楽と商業は手に手をとって/ 近代日本における家庭音楽論―「一家団欒」という未完の夢を越えて)/ 第3部 音楽を奏でる女性たち―近代日本の音楽愛好家と職業音楽家(音楽に親しむ少女たち―女子学習院の場合/ 女性職業音楽家の光と影―音楽はジェンダー規範の解放区?/ 規範の流動性と「ピアノを弾く女性たち」)

【著者紹介】
玉川裕子 : 1959年生まれ。桐朋学園大学(ピアノ専攻)を経て、東京大学大学院総合文化研究科比較文学比較文化修士課程修了。現在、桐朋学園大学教授。主な研究領域は近代ドイツおよび日本の音楽文化史、ジェンダー視点による音楽史(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • trazom

    近代日本において形成される「ピアノを弾く少女」のイメージが、良妻賢母像や音楽家庭論と密接に結びつき、社会の性的役割分業規範に繋がっていった歴史を指摘する。一方で、幸田延・幸姉妹のような女性職業音楽家の活躍は、「音楽は女子供のもの」というジェンダーと結びついた固定観念に負っていたのだと。ここまでして音楽をジェンダー論と絡めて論じ、「ピアノを弾く少女」のイメージを固定化することが正しいのかどうか、私には分からない。「ピアノを弾く少女」も「ピアノを弾く少年」も、性差なく真摯に音楽に向き合っていたのだと思いたい。

  • noznoz

    「ピアノを弾く少女」が日本でどのように生まれ、継続しているのかを追っている。私は著者の同い年であるが、まさに新興住宅地においてクラスの大半の女子がピアノを習っている時代だった。戦後の何もない時代に育った母の憧れと良家に嫁ぐための嫁入り道具だと自分自身は思っていたが、明治から育まれていたものであり、性別役割分担やジェンダーのねじ曲がりで紆余曲折があったものだったとは。もっと現代に近いところも知りたかった。

  • manabukimoto

    洋楽器であるピアノが如何に日本の家庭に浸透していったのか?良妻賢母思想と、慎ましく家族の為に音楽を奏でる「家庭音楽」論。 二章の夏目漱石の作品に見るピアノの受容論が面白い。朝日新聞の連載作品の読者層は「東京の山の手に住む男性知識人と都市中間層」。そして登場人物の多くが東大の学生という西洋思想の最前線に触れている男たち。彼らの娘、恋人、彼女たちが弾く楽器としてピアノの親和性は高かったのだろう。 音大を卒業しても食べていけないのはなぜか?その切実な疑問の答えとしての束縛する道具としてのピアノ。 面白かった!

  • バッシー

    なぜ音大を出ても経済的に自立できないのか、という問題意識が出発点の一つだったという点にうならされた。

  • nori

    ピアノを通じて見る近代日本史、注目されている点はサブタイトルどおり。非常に引用が多く、膨大な研究の成果なんだろうなぁという印象。夏目漱石のくだりや少女漫画、商業施設の与える影響が大きかったことを見ると、いかに現代社会が情報を得やすい社会なんだろうと思う。 自分が知りたい情報とはマッチしなかったので、途中で終了した。気が向いたら再読しよう。

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