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京都 未完の産業都市のゆくえ 新潮選書

有賀健

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784106039010
ISBN 10 : 410603901X
Format
Books
Publisher
Release Date
September/2023
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
有賀健 ,  

Content Description

なぜ日本の中心都市から脱落したのか―異色の京都論!「空襲がなかったから古い町並みが残る」「京料理は伝統的和食の代表」「職住一致が空洞化を防いだ」「魅力的景観は厳しい保護策のおかげ」―これらの印象論は本当に正しいのか?地元の「洛中」礼賛一辺倒に疑問を持つ京大出身の経済学者が、「千年の都」が辿った特異な近現代の軌跡を、統計データを駆使して分析する。

目次 : 序章/ 第1章 京都の経済地理/ 第2章 京都の町と社会/ 第3章 京都の町の変容と人口移動/ 第4章 ゆりかご都市京都/ 第5章 住む町京都/ 第6章 観る町京都/ 終章

【著者紹介】
有賀健 : 1950年、兵庫県尼崎市生まれ。京都大学経済学部卒。イェール大学経済学博士(Ph.D.)、京都大学名誉教授。専門は労働経済学を中心とした応用経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • おせきはん

    歴史と伝統が魅力でもあり成長の制約にもなっている京都の実態について経済学の視点から論じられています。観光客として行く立場では気づかなかった京都の課題に関する考察は興味深く、これまでとは違った視点から京都の姿を俯瞰できました。

  • てん

    京都といえば観光、京料理が思い浮かぶが、これらは高度成長期以降に興ってきたものである。今や京都は都心の空洞化、人口流出に喘ぐ都市になっているが、産業都市としてどのように歩んできたのかをデータを駆使しながら経済学の研究者が考察する。京都は歴史的に見て良くも悪くも西陣織が産業の全てで、それがパッチワークのような町割りや町衆を産み、結果として市の中心部には大企業はなく、若者も大学を出れば他の都市に出ていく。京都が今の姿になってしまった理由がわかった気がする。最終章の提言は少し飛躍しすぎな感がある。

  • りょうみや

    京大経済学の先生が(東京や大阪と比べ)産業都市のして未完に終わり人口減少で心配な京都について現在の構造を多面的に分析して、なんとか復活の目がないか懸命に探している。外側と内側から観光地だけではない京都の姿が浮かび上がる。データ重視で骨がある。京都府民ではないけど京都市は近隣で身近な存在。これからどうなっていくのか見守りたいと思う。

  • がんもどき

    京都市がどうして産業都市としてうまくいかなかったのか、いろいろな面から論じた本。京都について書かれた本の常で、狭い意味での京都、「京都市」について語られている。まあ、なるほどと思わせられるところも多かった。立地として不便な場所というのはその通りだと思う。

  • アメヲトコ

    2023年9月刊。かつて名実ともに日本の中心都市であった京都がなぜ今やインバウンドにしゃぶり尽くされるほど落ちぶれてしまったのか。本書ではその原因を探るべく、京都の近現代史の成果を援用しつつ、専門の経済学の視点から統計データも駆使して分析します。結局京都は都心部が「近世」の構造を引きずりすぎたことが産業都市化の足枷となって、その問題がバブル崩壊後に一挙に噴出したという見立てはその通りかと思います。最後に著者が提示する政策提言には必ずしも同意はできない部分もありますが、非常に濃密な内容の一冊です。

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