乾と巽-ザバイカル戦記-9 アフタヌーンKC

安彦良和

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065316474
ISBN 10 : 4065316472
フォーマット
出版社
発売日
2023年05月23日
日本
シリーズ
:
追加情報
:
192p;19

内容詳細

 安彦良和、入魂の歴史巨編!! 『機動戦士ガンダム THE ORIGIN』『天の血脈』など数々の名作を世におくり出してきたレジェンドが「最後の長編」と銘打ち挑むのは「ロシア革命と日本」! 大正時代、「シベリア出兵」によりロシアの戦場に立った腕利きの砲兵・乾と、気鋭の新聞記者・巽の物語。

 1919年夏。日本軍のシベリア出兵は泥沼の様相を呈していた。そして大攻勢に出た反革命軍はウラル戦線で赤軍に大敗し撤退を余儀なくされ、乾もチュメニに駐屯することになった。一方最前線の取材のためチュメニまでやって来た巽はボルシェビキの要人と出会い、モスクワ行きのチャンスを手にする。
 そんな二人がコサック兵と市民の乱闘の中で再会するが──! 
 「小さき者達」の視点から描かれるロシア革命と日本、凄絶の第9巻!!

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読書メーターレビュー

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  • ぐうぐう さん

    再会を果たす乾と巽。それぞれの立場、それぞれの信条がぶつかり合う。安彦良和の漫画を読んでいて心地良いのは、コマ割りが動きを表現しているからだ。この場合の動きとは、登場人物の動きに限らず、カメラの動きも意味する。ズームインとズームアウト、パンとチルト、これらの動きは、つまりはアニメーションの動きに他ならない。カット割りという編集も含め、安彦良和とはつくづくアニメーターなのだと実感できる。ともあれ、巽は今巻のラストにおいて、ついにレーニンと邂逅する。

  • 毎日が日曜日 さん

    ★★★+

  • KDS さん

    1919年夏、日本軍のシベリア出兵によりセミョーノフ軍砲兵大隊長となった乾はウラル戦線に赴く。しかし赤軍の大攻勢のため撤退を余儀なくされる…。一方、ロシア革命の最前線を取材するためチュメニまでやって来た巽は、そこで乾と再会。…が、混乱の中両者は激しく反目することに。そして7月、赤軍の更なる大攻勢によりエカテリンブルクは奪還され、乾と男女の仲になった戦車隊のナージャは戦死、砲兵隊も全滅してしまう。果たして乾は…?千変万化するシベリア出兵史、大流転の第9巻!

  • MS009 さん

    戦争という理不尽の渦の中で、己の進むべき道を求めてもがき足掻く乾と巽。訪れる突然の別れが虚しい。

  • 千本通り さん

    ネタばれあり ナージャにはもっと生きていてほしかった。元学生運動の闘士だった著者だもん、そりゃレーニンも登場させるさ。

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人物・団体紹介

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安彦良和

1947年、北海道紋別郡遠軽町生まれ。1990年、『ナムジ―大國主―古事記巻之一』で第19回日本漫画家協会賞優秀賞を受賞。2000年、『王道の狗』で、第4回文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞を受賞。2012年、『機動戦士ガンダムTHE ORIGIN』で第43回星雲賞(コミック部門)を受賞(本データ

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