パイヤールの研究演奏の基となったフランス・バロック音楽録音集
「私のオーケストラの歴史は、エラート・レーベルと密接に結びついている。私がこれまでになしてきたことはどれも、エラートなしにはできなかったことだ」〜ジャン=フランソワ・パイヤール
パイヤール室内管弦楽団はもともとジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブルという団体名で、その指揮者となるジャン=フランソワ・パイヤール[1928-2013]によって1953年に創設。12名の弦楽器奏者と1名のチェンバロ奏者から構成され、2006年まで50年以上にわたって活動を続けました。またフランス国内、国外でのコンサートは数千回に達し、参加した音楽祭も数多く、世界ツアーも無数にこなすとともに、教育的なさまざまな企画にも携わりました。
パイヤール室内管弦楽団のレパートリーは16世紀から20世紀までと幅広いのですが、根本にあるのは「過小評価されながらも、その実、豊かなレパートリー」といえるブルボン王朝の開始からフランス大革命にかけて作曲されたフランス器楽の最高峰を、かたちだけではなく精神性をも賦与して蘇らせました。1950年代から現在でも知られない作曲家の作品を演奏・録音していたのには驚きです。
このセットは、それまであまり演奏されなかったフランス・バロック作品を手がけたパイヤールの基本となった作品を収録したもので、その最初期1950年代に録音された音源(ディスク13と14)も含まれています。また、スゼーのバリトンによるカンタータからの作品も特別に収録されております(ディスク12)。
ディスク12を除き、オリジナル・マスターテープより2019年リマスター音源使用。
※輸入商品のため、入荷時点で、商品(ジャケット・外装ビニール・外装箱・ケース・封入物など含む)に、細かい傷・折れ・擦れ・凹み・破れ・汚れ・角潰れ・再生に影響のないディスク盤面の傷・汚れ・イメージ違い・個体差などが見られる場合がございます。商品の状態・品質につきましてはあらかじめご了承の上、ご購入いただけますようお願い申し上げます。(輸入元情報)
【収録情報】
Disc1
ルクレール:
● ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 Op.7-4
● ヴァイオリン協奏曲ホ短調 Op.10-5
● ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.10-2
● ヴァイオリン協奏曲ヘ長調 Op.10-4
● ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.10-3
ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
録音:1977年(ステレオ)
Disc2
ルクレール:
● ヴァイオリン協奏曲イ短調 Op.7-5
● ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.7-2
● ヴァイオリン協奏曲ニ短調 Op.7-1
● ヴァイオリン協奏曲イ長調 Op.7-6
● ヴァイオリン協奏曲変ロ長調 Op.10-1
ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
録音:1977-8年(ステレオ)
Disc3
● ルクレール:ヴァイオリン協奏曲ト短調 Op.10-6
● ルクレール:フルート協奏曲ハ長調 Op.7-3
● コレット:フルート協奏曲第6番ホ短調 Op.4-6
● ブラヴェ:フルート協奏曲イ短調
● ノード:フルート協奏曲ハ長調 Op.17-3
ジェラール・ジャリ(ヴァイオリン)
ジャン=ピエール・ランパル(フルート)
録音:1970年、1977年(ステレオ)
Disc4
F.クープラン:
● 『諸国の人々』第1組曲『フランス人』ホ短調
● 『諸国の人々』第2組曲『スペイン人』ハ短調
● 『諸国の人々』第3組曲『神聖ローマ帝国の人』ニ短調
録音:1968年5月(ステレオ)
Disc5
● F.クープラン:『諸国の人々』第4組曲『ピエモンテの人』ト短調
● F.クープラン:パルナッスス山(コレッリ賛)
● オベール:4つのヴァイオリンのための協奏曲ト短調 Op.17-6
● ドーヴェルニュ:4楽章のコンサート用サンフォニー ロ短調 Op.4-3
録音:1959年、1968年(ステレオ)
Disc6
● シャルパンティエ:8声のソナタ
● シャルパンティエ:間奏曲『夜』
● F.クープラン:リュリ賛
録音:1965年2月(ステレオ)
Disc7
● ラモー:6声のコンセール(全曲)
録音:1962年3月(ステレオ)
Disc8
● ドラランド:王宮のためのサンフォニー
● ムーレ:ヴァイオリン、オーボエと狩猟ホルンのためのサンフォニー
● コレット:コミーク協奏曲第14番ハ長調『ショワジー』
● ラモー:歌劇『イポリートとアリシー』より狩りの場
録音:1964年、1984年(ステレオ)
Disc9
フランソワ・フランクール編纂:
● 『アルトワ伯のための王の宴の音楽』組曲第4番(抜粋)
● 『アルトワ伯のための王の宴の音楽』組曲第2番
モーリス・アンドレ(トランペット)
録音:1966年6月(ステレオ)
Disc10
● ムーレ:トランペット、打楽器、弦楽器とオーボエのためのファンファーレ
● ムーレ:弦楽器、オーボエ、狩猟ホルンのためのサンフォニー
● リュリ:歌劇『アマディス』からのサンフォニー組曲
● 作者不詳(リュリの無名の弟子?):フランス組曲ト短調
● エグゾーデ:トリオ・ソナタ 変ホ長調 Op.2-1〜メヌエット・グラツィオーゾ
● リュリ:『町人貴族』〜メヌエット
● コレット:2つのトランペットのための喜遊曲 Op.7〜序曲
録音:1960-63年(ステレオ)
Disc11
● フィリドール:祝宴のガヴォット
● フィリドール:ジュピターのこだま
● フィリドール:近衛龍騎兵の行進曲
● ダンピエール:ファンファーレ第4番
● ダンピエール:ファンファーレ第11番よりジーグ・アレグロ
● リュリ:サヴォワ行進曲
● フィリドール:5声のヴェルサイユのカノン
● フィリドール:トランペットのための行進曲
● リュリ:国王つき連隊のための行進曲1 & 2
● ダンピエール:ファンファーレ第19番〜ガヴォット・スピリトゥオーソ・
● ダンピエール:ファンファーレ第1番〜アレグロ
● リュリ:フランス行進曲
● ポクラン(モリエール):王の音楽のモリエールのエール
● リュリ:リュリのエール
● フィリドール:王のためのフランス行進曲
● ダンピエール:ファンファーレ第12番
● ダンピエール:ファンファーレ第2番
● リュリ/オトテール:射撃兵隊行進曲
● フィリドール:ラ・ボンタン
● フィリドール:マルス
● フィリドール:4つのティンパニによる行進曲
● ダンピエール:ファンファーレ第9番〜アフェトゥオーソ
● ダンピエール:ファンファーレ第3番
● リュリ:近衛兵の行進曲
● フィリドール:王室のメヌエット
● フィリドール:オランダ行進曲からオーボエのエール
● フィリドール:オレンジェリーのメヌエット
● フィリドール:諸技術のジーグ
録音:1967年(ステレオ)
Disc12
● クルボワ:『ドン・キショット』抜粋
● ボワモルティエ:『四季』より『秋』抜粋
● カンプラ:『女たち』抜粋
● ラモー:カンタータ『テティス』抜粋
ジェラール・スゼー(バリトン)
録音:1966年(ステレオ)
Disc13
● ルクレール:トリオ・ソナタ ニ短調 Op.4-3
● ボワモルティエ:5声の協奏曲ホ短調 Op.37-3
● ノード:オーボエ協奏曲ハ長調 Op.17-3
● ルクレール:オーボエ協奏曲ハ長調 Op.7-3
● ビュファルダン:フルート協奏曲ホ短調〜第1楽章
録音:1953年、55年、57年(モノラル)
Disc14
● ラモー:歌劇『ピグマリオン』序曲
● ドラランド:『王宮のためのサンフォニー』組曲
● マレ:音楽悲劇『アルシオーヌ』組曲
● シャルパンティエ:器楽のためのノエル
録音:1956-1957年(モノラル)
パイヤール室内管弦楽団(Disc1-10,12)
パリ・ラリー・ルーヴァール狩猟ラッパ・アンサンブル(Disc11)
パリ・カヴァルリ・トランペット合奏団(Disc11)
ジャン=マリー・ルクレール器楽アンサンブル(Disc13,14)
ジャン=フランソワ・パイヤール(指揮)