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新版 大化改新 「乙巳の変」の謎を解く 中公新書

遠山美都男

Product Details

ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784121026996
ISBN 10 : 4121026993
Format
Books
Publisher
Release Date
May/2022
Japan

Content Description

皇極四年(六四五)、中大兄皇子と中臣鎌足は蘇我蝦夷・入鹿父子を武力で排除した。この乙巳の変が国政改革「大化改新」の序幕だったという筋書きはあまりにも有名である。だが、これに関して残された史料は中大兄・鎌足中心に事件を描く極めて偏ったものだった。クーデターの真の目的は何か。その首謀者は誰だったのか。本書は、王位継承をめぐる路線対立に着目して旧版を大幅改稿し、熾烈な権力闘争の内実に迫るものである。

目次 : 序章 皇極四年六月十二日/ 第1章 王位継承の諸段階/ 第2章 王権と藤原氏の歴史/ 第3章 検証「乙巳の変」の人間関係/ 第4章 検証「乙巳の変」の展開過程/ 終章 「乙巳の変」の後にくるもの

【著者紹介】
遠山美都男 : 1957年(昭和32年)、東京都に生まれる。学習院大学文学部史学科卒業。同大学大学院に進み、博士号(史学)を取得。専攻、日本古代史。学習院大学非常勤講師(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

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  • Koichiro Minematsu

    乙巳の変が皇極天皇によるクーデターとは。それによって孝徳天皇へ、日本で初めての生前攘夷が画策され、王権の集中によって結果的に大化の改新と言われる改新が進むことになったと。至極理解できる研究本と思う。

  • レアル

    入鹿を死に追いやった犯人は誰?という事で、一見地味な役回りを演じていたとみられる天皇が実は主犯だったという話。最近はこの天皇の黒幕説が多い中、未だあの中大兄皇子よりもこの天皇の方が実力派だったのか?とも思うのだが…。考察は卑弥呼や倭の五王辺りの時代から始まり、またこの変に登場する人物をひとり一人を綿密かつ詳細に考察し導かれるその記述はある意味面白いが、少し冗長過ぎないか?著者仰る「突然変は起きない」にしても、もう少し乙巳の変の時代に的を絞り、かつ深掘りして書いてくれる方が有難かった。

  • Shoji

    大化の改新の意義である「豪族による支配が終わり、律令国家としての歩みが始まった」について、深く解説された本かなと思っていました。少々違っていました。なかなか斬新な切り口です。蘇我氏の横暴を廃するために「中大兄皇子と中臣鎌足は談合した」と思っていましたが、この本では、中大兄と鎌足は乙巳の変の当日まで知らぬ同士だったとか。あと、気になったのは「史実に基づいて」を多用しながら「思われる」も多用していました。それでも、まあ最後まで読ませる筆力はさすがです。小説ではありませんが面白かったですよ。

  • みこ

    蘇我入鹿暗殺事件の真相に一石を投じる。如何せん資料の乏しい時代でその資料も当事者の一人である中臣鎌足と中大兄皇子を祖に持つ後の権力者によって書かれたものだから推測に推測を重ねたものになるのは致し方ないか。それでも主犯と思われ人物がそれほど重要な立場でなく、お飾りと思われた地味な印象の意外な人物が黒幕だった可能性を示唆するなどある種のミステリーとしては十分堪能できる。

  • Tomoichi

    今更「大化改新」って、と期待せずに読み始めるが、これがミステリーを読むような面白さ。他の研究者の文章と比較するとまだ定説にはなっていないようだが、「古事記」や「日本書紀」などの記述をそのまま史実とする意見もどうかなと思うので、その記紀の裏に隠された史実にこれからも研究者のみなさん、迫ってください!

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