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マクロ経済学の再構築 ケインズとシュンペーター

吉川洋

Product Details

Genre
ISBN/Catalogue Number
ISBN 13 : 9784000248303
ISBN 10 : 4000248308
Format
Books
Publisher
Release Date
August/2020
Japan
Co-Writer, Translator, Featured Individuals/organizations
:
吉川洋 ,  

Content Description

経済危機に対して各国で採られている経済政策の多くは、ケインズ経済学が教える財政出動と金融緩和であり、ここ半世紀近く主流を占めている新古典派マクロ経済学、すなわち「ミクロ的基礎づけを有するマクロ経済学」が勧める政策ではない。なぜ現在のマクロ経済学は、現実の危機に無力なのか。それは、現実を直視せず、「数学的な知的遊戯」におぼれているからではないか。本書では、自然科学分野の一般的なツールである「統計物理学」に学び、経済学の巨星ケインズとシュンペーターの遺産を融合することで、現実の経済を解明し有効な処方箋を描くことのできる、マクロ経済学のあるべき姿を提示する。

目次 : 第1章 標準的な「ミクロ的基礎づけ」はなぜ間違っているのか/ 第2章 統計物理学の考え方とマクロ経済学/ 第3章 ケインズ経済学のミクロ的基礎づけ―確率的マクロ均衡/ 第4章 景気循環―有効需要の役割/ 第5章 需要の飽和と経済成長―ケインズとシュンペーターの出会うところ/ 第6章 物価と賃金/ 第7章 金融市場/資産価格と実体経済/ 第8章 結論―マクロ経済学のあるべき姿/ 補論 先駆者たち

【著者紹介】
吉川洋 : 1951年生まれ。74年東京大学経済学部卒業後、イェール大学大学院でPh.D取得。ニューヨーク州立大学、大阪大学、東京大学を経て、立正大学経済学部教授、立正大学学長。東京大学名誉教授。内閣府経済財政諮問会議民間議員(2001‐06年、2008‐09年)、社会保障国民会議座長(2008年)。専攻はマクロ経済学(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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Book Meter Reviews

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • KAZOO

    吉川先生の最近のマクロ経済学についての集大成という感じがしました。統計物理学という概念を取り入れて分析していくことが今後はマクロ経済学に求められることだといわれています。ケインズとシュンペーターは水と油で相いれないということですが、それを結びつけるリンクが「需要のほうわ」と「需要創出型のイノベーション」であると述べられています。

  • Kai Kajitani

    本書が主張する統計力学的手法による「マクロ経済学のミクロ的基礎付け」は、かつて岩井克人が『ヴェニスの商人の資本論』で論じたようなマクロ経済学の「蚊柱」理論とほぼ同じ発想に立つ。マクロ経済の現象を「代表的個人」の最適化行動に帰着させる主流派経済学ではなしえなかった、経済変動における需要制約の重要性を導き出す手法は鮮やかだ。ただ、著者のように需要の変動を新商品の誕生とその飽和によ帰着させたのでは、グローバル企業がサプライチェーンと市場の拡大によって生産性を向上させる現状がうまくとらえられないような気がした。

  • takao

    ふむ

  • かめ

    この本を通して書いてあることは一貫していて明確で、ここ最近のマクロ経済の主流の理論(合理的期待を持つミクロ経済的モデルに基づく理論)は主体の異質性を本質的に無視しており、マクロ経済の適切なミクロ的基礎付けでないばかりか、不景気や失業も満足に説明できない浮世離れしたものであり、主体の異質性を考慮し、本質的にマクロのダイナミクスを扱える統計力学的手法が必要だというものです。私も経済物理学に興味がある人間なので、経済物理学の今のマクロ経済の理論の潮流における位置づけや意義なども認識できてとてもためになりました。

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