自然の中にある「慰め」で満たされた、
現代女性作曲家による待望のセカンド・アルバム
ブルガリア系イギリス人の現代女性作曲家ドブリンカ・タバコワ(タバコヴァ)によるECMニュー・シリーズからのセカンド・アルバム『Sun Triptych』が発売されます。2014年の第1作『String Paths』はすぐに反響を呼び、グラミー賞にノミネートされ、「輝かしい調の和声と壮大で広範囲な動き」(The Stad誌)、「スリリングで心を揺さぶられる、独創的で勝ち誇ったような」(ワシントン・タイムズ紙)録音と絶賛されました。
今回のアルバムは表現の幅をさらに広げていて、ともにヴィオラとピアノのための作品である冒頭の2曲からすぐにそれが明らかになります。『Whispered Lullaby』は切なる思いを込めた歌、『Suite in Jazz Style』はジャズの動き、雰囲気やテクスチュアをイメージした室内楽の瞑想曲になっています。ヴァイオリンとハーディ・ガーディのための『Spinning a Yarn』には古風で民俗的な雰囲気が感じられます。タバコワがBBCコンサート・オーケストラを指揮した『Fantasy Homage to Schubert』はシューベルトのメロディを変容させて天へと向かわせ、ゆっくりと回転する惑星のイメージを思い起こさせます。同じく弦楽器のための『Organum Light』はギボンズやパーセルからインスピレーションを得ています。最終曲の輝きを放つ『Sun Triptych』は一日を通して自然界に降る光の動きを呼び起こします。
ヴィオラのマキシム・リザノフ、ヴァイオリンのロマン・ミンツ、チェロのKristina Blaumaneは第1作にも参加した演奏家です。ギルドホール音楽院時代からの友人や仲間たちは今では一流のソリストして活躍し、タバコワの音楽の表現言語と色彩と共に育った彼らは、理想の演奏者です。このアルバムはマンフレート・アイヒャーによるプロデュースで、ベルリンとワトフォードで録音、ミュンヘンでミックスされました。
ドブリンカ・タバコワは1980年、ブルガリアのプロヴディフで生まれ、1991年に家族と共にイギリスに移住してからロンドンに住んでいます。ギルドホール音楽演劇学校とキングス・カレッジ・ロンドンで学びました。2017年からの5年間、BBCコンサート・オーケストラのコンポーザー・イン・レジデンスを務め、この期間の終了時に指揮者の仕事も引き継ぎました。
「私が自然の中で見つけた慰めがこの作品に満ちています。第1楽章はソロの中に緩やかに上昇するメロディラインを、弦楽器の中に次第に密度濃く豊かになってゆく和音を作り上げています。第1楽章で続いていたテクスチュアは第2楽章“Day”でかすかなトレモロとなり、弦楽器のきらめきは虫の音や太陽が一番強い時の陽炎を示唆しています。終楽章では第1楽章の時と逆の動きが使われて“Dusk(黄昏)”とともに旅の終わりとなります」〜ドブリンカ・タバコワ、『Sun Triptych』について(輸入元情報)
【収録情報】
タバコワ:
1. Whispered Lullaby (2005)〜ヴィオラとピアノのための
2. Suite in Jazz Style (2009)〜ヴィオラとピアノのための (I. Talk / II. Nocturnal / III. Dance)
3. Fantasy Homage to Schubert (2005)〜弦楽器のための
4. Organum Light (2000)〜弦楽器のための
5. Spinning a Yarn (2011)〜ソロ・ヴァイオリンとハーディ・ガーディのための
6. Sun Triptych (2007)〜ヴァイオリン、チェロと弦楽オーケストラのための (I. Dawn / II. Day / III. Dusk)
マキシム・リザノフ(ヴィオラ:1,2)
キム・ダソル(ピアノ:1,2)
ロマン・ミンツ(ヴァイオリン:5,6、ハーディ・ガーディ:5)
Kristina Blaumane(チェロ:6)
ドブリンカ・タバコワ指揮、BBCコンサート・オーケストラ(3,4,6)
録音:
2020年8月 ベルリン、マイスターザール(1,2,5)
2021年7月 イギリス、ワトフォード・コロシアム(3,4,6)