21世紀のクラシック音楽家として「デジタル・ネイティヴ」が挑む革命的アルバム
アニメやゲームの有名曲も収録
1989年生まれ、台湾出身のオーストラリア人ヴァイオリニスト、そして起業家でパイオニアのレイ・チェンが、様々な種類の進化し続けるエンターテインメント音楽のサウンドを称えたアルバムです。レイ・チェンは21世紀のクラシック音楽家であることの意味を改めて考え直し、新たなクラシック音楽の聴衆を触発し、彼の驚くべき音楽の才能を世界中の人々に伝えています。現代の技術を通してアーティストと聴衆の関係に革命を起こしています。
アルバムの核になるのはコルンゴルトのヴァイオリン協奏曲で、レイ・チェンはこの作曲家がハリウッドと映画音楽の発展に深い影響を与えたことに敬意を払っています。自身が厳選したテレビの『イカゲーム』、アニメ『NARUTO -ナルト-』『約束のネバーランド』、映画『ヒックとドラゴン』、そしてゲームの『ゼルダの伝説』『ポケモン』の世界からのテーマを集め、クラシックのプリズムを通してレイ・チェンはこれらの名曲を披露しています。それぞれのテーマ曲はこのアルバムのため、レイ・チェンのために特別に編曲されています。彼は強いノスタルジーを呼び起こすこれらの曲の多くと密接に関わっています。また、インドネシア出身でロサンジェルスを拠点としている新進のクラシックのインフルエンサーで作曲家のユニケ・タンジルにこのアルバムのための新作『セレナーデ』の作曲を依頼しました。アルバムはロンドンで、ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と指揮者クリスティアン・マチェラルと共に録音されました。
アルバムのカバーはビデオ・ゲームをプレイする時に最初に表示される「キャラクターの選択」を連想させるものとなっています。彼の様々な顔、すなわち夢見る起業家、クラシック・ヴァイオリニスト、ゲームボーイを持った少年、そしてオンライン・コンテンツ・クリエーターを表しています。『Player 1』はパフォーマンスやゲームの場面でレイと一緒に「Player 2」として参加するよう聴衆を招待しているのです。
レイ・チェンは2008年のユーディ・メニューイン国際コンクールと、2009年のエリザベート王妃国際音楽コンクールの優勝者です。
演奏している楽器は1714年製ストラディヴァリウス「ドルフィン」。このヴァイオリンは、1947年にコルンゴルトの協奏曲を初演したヤッシャ・ハイフェッツがかつて所有していたものです。
「このアルバムは成長したすべての子供たちのためのものです。…私たちは皆、テクノロジーと共に、そしてテクノロジーの中で育ったデジタル・ネイティヴです。“デジタル”な側面に没頭し、それに関連するすべての技術的なイメージに囚われてしまう一方で、私は個人的な成長と内省を共有する感覚と私たちが達成してきた進歩を振り返ること、そしてそれを楽しむことにも焦点を当てたいと思っています。」〜レイ・チェン(輸入元情報)
【収録情報】
1. ジョン・パウエル:Romantic Flight(映画『ヒックとドラゴン』より、S.ハーバート編)
2. 増田俊郎:Sadness & Sarrow(アニメ『NARUTO-ナルト-』より、B.リマー編)
3. 片岡真央:メインテーマ(ゲーム『ゼルダの伝説:ティアーズ・オブ・ザ・キングダム』より、A.スキート編)
4. コルンゴルト:ヴァイオリン協奏曲ニ長調 Op.35
5. チョン・ジェイル:I Remember My Name(ドラマ『イカゲーム』より、J.ラングレー編)
6. ユニケ・タンジル:Serenade
7. 増田順一:Pallet Town(ゲーム『ポケモン 赤』より、A.スキート編)
8. 小畑貴裕:イザベラの唄(アニメ『約束のネバーランド』より、B.リマー編)
レイ・チェン(ヴァイオリン)
Suzy Willison-Kawalec(ハープ:2,7,6)
Jonathan Ayling(チェロ:5,7)
ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団
クリスティアン・マチェラル(指揮)
録音時期:2023年12月14,15日
録音場所:ロンドン、St.Jude-On-The-Hill
録音方式:ステレオ(デジタル)