坂本龍一+Fennesz作品、本人解説も!
Friday, March 30th 2007
| ☆ Fenneszと坂本龍一の3年越しのコラボ |
坂本龍一をはじめとするアーティストたちが音楽の新たな可能性を模索すべく、エイベックスグループとともに設立した新プロジェクト<commmons>よりリリースされる坂本龍一とFenneszのコラボレーションの第2弾作品。
ラップトップミュージックに新たな地平を切り開いたことで欧米では高い評価を得ている坂本龍一とFenneszの3年越しのコラボレーションが結実する最新作『Cendre』は、オーガニックなエレクトロニカとでも評したくなる、不思議な表情を持つ響きに溢れています。まるで懐かしいものを聴いているような錯覚に陥らせる音、温かみのあるノイズ、人間的な電子音。
いわゆるエレクトロニカと呼ばれるジャンルでありながら、ピアノとギターという心の琴線に触れるサウンドを電子的に処理することによって豊かな色彩が与えられ、モノクロームなイメージを喚起する単なる音響派に留まらずより幅広い層への拡がりを感じさせる印象的な作品に仕上がっています。
坂本龍一 + Fennesz
『Cendre』
| ☆ 坂本龍一氏からの動画コメント |

| ☆ 坂本龍一氏からの『Cendre』解説コメント |
| アルバム全体について 『cendre』に収録されている11曲は実は出来上がった順番に並んでいて、1曲目の「oto」が一番古く、約3年前、11曲目「Abyss」が一番最近の曲です。また、この作品の作り方はCarsten Nicolai(Alva Noto)とのコラボーレションとは対照的なんです。Carstenのときは僕が最初にピアノのインプロビゼーションをして、そのサウンドファイルをCarstenに送り、それをカールステンが料理する……という形をずっととっていたんですが、このfennesz+sakamotoの場合は反対で、fenneszが最初に音を作り、そのサウンドファイルを僕に送ってきて、僕はその上にピアノで即興して送り返す……という“fennesz発”のやり方だったんです。ただし、11曲目だけが例外で、僕のピアノが先になっています。 |
| 曲名について それぞれのトラックにはもっともらしい名前が付いていますが、つい最近まで名前はなくて、数字で“何番”と呼んでいました。アルバムをリリースすることになって、あわててfenneszとE-Mailで好きな言葉をたくさん出し合ってピックアップしたんです。ほとんど2音節、1音節、中には3音節もあるけど、なるべく短い言葉……“俳句的”というかね。音楽にも言えることなのかもしれませんが、なるべく少ない音で、受け取る側にイマジネーションを働かしてもらおうというような気持ちが込められている。「oto」と言っても、直接“音”を表しているわけではありません。必ずしも言葉の意味とトラックの意味が合わないくらいの方が面白いなと。ただ、日本語のタイトルに関してはfenneszに意味を教えて“音はsoundだよ”という説明はしていますけど。ちなみに「cendre」はフランス語で“灰”、「abyss」というのは“深淵”……奥深い、底深いという意味。気軽に名前は付けているので、大した意味はないんですけど(笑)。ジャケットにしてもとても美しく仕上がっているけど『cendre』というタイトルとは直接関係なく、何か『cendre』の音楽の世界を感じさせるようなものになっている。言葉もそういうものなんですね。不思議に言葉と音楽と写真がお互いに協力し合って一つの世界になっている。 |
| 楽曲解説 m-1 「oto」 m-2 「aware」 m-3 「haru」 最初にfenneszが送ってきたサウンドファイルは確か4トラックくらいあって、その中から3つをピックアップして、最初の3曲の元になっています。彼が送ってきたトラックは基本的に壁や帯のようなあまり変化の無い状態のものなのですが、それをループさせたり、長く伸ばして、その上に僕がピアノをポロポロと思い浮かぶままに弾いた。fenneszのトラックが発している何かを僕が感じたり、刺激されてピアノを弾いているわけです。何テイクもやり直したものもあるにはあるのですが、ほとんどがテイク1だと思います。即興に関しては修正していません。“こっちのこのテイクの方がいいなあ……”程度はありますけどね。また、この3曲に関しては同じ日にピアノを録っています。 |
| m-4 「trace」 m-5 「kuni」 m-6 「mono」 m-7 「kokoro」 最初のトラックが送られてから何カ月かして、次のトラックが送られてきて、それが次の3曲の元になったんじゃないかな? もうはっきり覚えていないのですが、多分3曲ずつくらいまとまっていつも来たような気がします(笑)。ただ、「trace」辺りでちょっと趣向を変えて、fenneszが敷いていた音の帯にぶつかるような音をわざと使ったりした。そんな試みをしながら同じパターンにならないように気を付けながら即興していますね。 |
| m-8 「cendre」 fenneszのトラックの上にピアノを弾くという単純なやり方だけじゃちょっとつまらなくなってきた。そこで、この曲ではピアノの音をかなり加工して、変な音にしています。fenneszの作り出す音はシンセサイザーやコンピューターで作ったものに聴こえますが、実は元はギターなんですね。fenneszはほとんどの場合、自分でギターを弾き、それを加工して、変わった音を作ることが多いんです。それと同じようにfenneszにとってのギターのやり方を僕もピアノでやってみた。お互いの音がもっと混ざる……“エレクトロニカな音”と“ピアノ”というふうにきっぱり分かれないようにインテグレートされたような音にしたくて、この曲ではそういった試みをしています。 |
| m-10 「glow」 fenneszのギタープレイが比較的に生な形で出ている珍しい曲。ライブではギターは生で僕は生のピアノを弾くというピアノとギターのデュオ的になって割と面白いです。 |
| m-11 「abyss」 1〜10曲目のルールだった“fennesz発”の僕が彼の音に刺激されて、ピアノを弾き、送り返す……というわけではなくて、まず僕からfenneszにサウンドファイルを送った。“坂本発”です。と言うのも、一見ポップスに聴こえるようなトラックがあっても面白いんじゃないかと思ったんです。いつもモヤモヤしているだけじゃなくてね(笑)。ポップス的なイディオムを使って、こういう世界も可能なんじゃないか?という実験ですね。イメージは遅くした「イマジン」かな。ヘビーなピアノを弾いていて、それをfenneszに送り、fenneszがどう料理するか?という挑戦をしたわけです。fenneszもそういうチャレンジをとても面白がってやってくれて、ギターとベースも弾いています。だから、通常のポップスやロックのようなイディオムにちょっと近付いていますね。やり方によっては例えばドラムを入れようと思えば入れられるようなものにもなっています。でも、『cendre』というアルバムの雰囲気からは外れていないと思います。 |
| ☆ 関連作品 |
Fenneszとの共演を収めた1枚。2004年11月28日、ローマにて行われた<Romaeuropa Festival 2004>での初共演ライヴの模様を収録。ともにラップトップを使用し行われた共演。ノイズにも似たグリッチ音の隙間に、時折甘美で印象的なメロディーが顔を覗かせる。Fenneszの名作『Endless Summer』にも似た素晴らしい音群。
夏が終わってしまう一抹の寂しさや切なさを眩いギターサウンドで表現したFenneszの最高傑作。ウィーンのレーベル<Mego>を代表するアーティストである彼は、ギター演奏をラップトップで加工するというデジタルとアナログ両面の特性を合わせ持つ。
これまでに『Vrioon』、『Insen』と発表されてきた坂本龍一とAlva Notoによるコラボレーション作品の第3弾。主にこれまで繰り広げられてきた共同制作のなかで録音されていた未発表楽曲、そしてツアーで演奏される予定の楽曲が収められています。
Alva Notoの最新プロジェクト作品。自らがデザインした"Xerrox Sample Transformer"という新しいトランスフォーマーが可能にした繊細なサウンドマニュピレーションによって、ミニマルミュージックのみならず、多くの人々を魅了するであろう作品に。<Raster-Noton>から。
| ☆<commmons>とは.....? |
坂本龍一をはじめとするアーティストたちが音楽の新たな可能性を模索すべく、エイベックスグループとともに設立した新プロジェクト。「think global, act local」を合い言葉に、エコロジカルな視点を持ち、社会・文化貢献を目指す新しい音楽コミュニティーとして、アーティスト/クリエイター、音楽産業、ユーザー/リスナーのよりよい関係を作るための「共有地(commons)」となることを目的としています。共有地(commons)の中心に音楽(music)が存在し続けることを願って、3つの「m」の「commmons」と名付けたそうです。
4<commmons>オフィシャルサイト
| ☆関連ニュース |
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KraftwerkやYMOの楽曲をラテンカヴァーした作品をリリース、そしていくつもの名前を持つ男 Atom Heart=Senor Coconutによる新プロジェクト Surtek Collectiveが始動!
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Tujiko Norikoの最新作 『Solo』!めでたく母親となったTujiko Norikoが最新作『Solo』をリリース!ジャケの強烈なインパクトとは裏腹に、悲しみの楽曲が並んでます。日本が誇る才能を堪能できる1枚。インタビューも!
自然界の音を描き出したかのような電子音響トラックで知られるMira Calixの3rdアルバム。暖かく不思議な美しさ、そしてやわらかなやさしさに溢れた、まさに"オーガニック"なエレクトロニカ作品。
| ☆関連アイテムリンク |
注目のニューリリース: エレクトロニカ
アーティスト作品をリストでみる: 坂本龍一
レーベル作品をリストでみる: <commmons>House & ClubLatest Items / Tickets Information
for Bronze / Gold / Platinum Stage.
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Cendre
Ryuichi Sakamoto / Christian Fennesz
Price (tax incl.):
¥2,305
Member Price
(tax incl.):
¥2,120
usually instock in 2-3days
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坂本龍一 コラボ作品
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Import Live At Sala Santa Cecilia
Fennesz / 坂本龍一
Price (tax incl.): ¥2,409
Member Price
(tax incl.): ¥2,217Release Date:27/June/2005
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Import Revep
Alva Noto + Ruyichi Sakamoto
Price (tax incl.): ¥2,519
Member Price
(tax incl.): ¥2,318Release Date:24/May/2010
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Import Insen
Alva Noto + Ruyichi Sakamoto
Price (tax incl.): ¥2,739
Member Price
(tax incl.): ¥2,520Release Date:26/December/2007
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Import Vrioon
Alva Noto + Ruyichi Sakamoto
Price (tax incl.): ¥3,619
Member Price
(tax incl.): ¥3,149Release Date:26/December/2007
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<commmons>
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Konnichiha Mata Ashita
Kotringo
Price (tax incl.): ¥1,100
Member Price
(tax incl.): ¥1,012Release Date:29/November/2006
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Golden King
Kuchiroro
Price (tax incl.): ¥1,100
Member Price
(tax incl.): ¥1,012Release Date:14/February/2007
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Nichiyo Machi
Kotringo
Price (tax incl.): ¥1,100
Member Price
(tax incl.): ¥1,012Release Date:28/February/2007
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Superroots 9
BOREDOMS (VOOREDOMS)
Price (tax incl.): ¥2,619
Member Price
(tax incl.): ¥2,410Release Date:28/March/2007
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Collection Tribute To Haruomi Hosono
Price (tax incl.): ¥3,562
Member Price
(tax incl.): ¥3,277Release Date:25/April/2007
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