BEST OF 2009 【R&B】

Monday, December 28th 2009



年末恒例のジャンル担当者による独断と偏見で選ぶ年間ベストR&Bアルバム! 1年を振り返ると、「そこそこ」、「まあまあ」というアルバムは数多あれど、「これ!」というのが無かったように思いますが、皆様はいかがでしたでしょう。 ここ数年顕著なシングル重視のシーンの状況を考えると、いまさらベスト・アルバムもないだろうってんで、 本格的なベスト・アルバムは、音楽専門誌をチェックしてもらうとして、こちらでは担当者がこの1年間ヘビロテ/アルバム単位で気に入っていた作品を選出。 あくまで一ユーザーとしての個人的な感想ですのであしからず。ちなみに年末のリリース・ラッシュの中で、R Kellyはどの関係者に聞いても絶賛の嵐でした。

 ベスト・プロデューサー&ソングライター:Tricky Stewart & The-Dream
 ベスト・ライブ:Anthony Hamilton @ Billboard Live Tokyo


BEST OF 2009 【HIPHOP】
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Charlie Wilson / Uncle Charlie 
いきなりオッサンくさ!しかし、アルバムの中身は若いぞ!Gap Bandのリード・シンガーとして一時代を築き、R Kellyをはじめ多くのアーティストがリスペクトして止まない、アンクル・チャーリーこと、Charlie Wilsonの最新アルバムがヘビロテ率No.1。T-PainとJamie Foxxをフィーチャーしたアゲアゲ・チューン「Supa Sexy」、メロウR&B「There Goes My Baby」など年齢を感じさせない強力トラック満載。さらにGap Band路線のブリブリ・ファンク・チューンからR Kellyからモロ影響を受けたような楽曲までも、その有無を言わさぬ圧倒的な歌唱力でねじ伏せ、最後まで全くだれることなし。ライト系男性R&Bシンガーばかりで飽き飽きしてた頃にこのアルバムで何度もスカッとさせていただきました。
 No.2
Bosko / Good Life Movement 
2番目にコレを選んでることからも、いかにこのリストが偏っているかがわかるかも。これまでカニエからLil Wayne、2 Pac、Lil Jon、リンプ、DMX、ボンサグまで手がけたことのある名プロデューサーであり、マニアの間ではトークボクサーとしても人気のBoskoの8曲入りのミニ・アルバム。プロデューサーとしての才能もさることながら、シンガーとしての魅力もこの人にはあるんですよね。味わい深いファルセットとラップを巧みに使いこなし、時には声を重ねることでシルキーでセクシーなR&B作品に仕上げています。
 No.3
Maxwell / Black Summer's Night 
ニュークラシック・ソウルのムーヴメントを担ったアーティストの1人として知られるMaxwellが8年間の沈黙を破りリリースした4thアルバム。栄光の時期と、その後の苦悩の時期を表現したという本作は、非常にダークな部分も持ちながらも、それと同時に、音楽に対するシンプルな愛も感じさせます。 またサウンド面でも、気心の知れたミュージシャン仲間を集め、生楽器の持つヴァイヴを大切にした、極限まで贅肉を削ぎ落とした音作りで、昨今の主流である派手な客演もプロデューサーも無し。曲単位で聴くのではなく「アルバム単位」で通して聴いてみれば全てが納得できます。



  • Trey Songz / Ready
    Trey Songz / Ready
    Chris BrownやMarioといった若手R&Bシンガーの中でも、近年、ヒップホップ作品にモリモリ客演し、ストリート寄りの活動を精力的にこなしてきたTrey。それが功を奏して、所謂王道メロウR&Bはだけでなく、 ヒット・チューンのイイとこ取りをした遊び心満載なトラックも軽々と乗りこなせる余裕も見えてきました。Drakeとの「Sucessful」は名曲!


  • Eric Roberson / Music Fan First
    Eric Roberson / Music Fan First
    これも何度もヘビロテした1枚。インディ活動を貫くEricの新作は相変わらずブレのない作品。とは言え、流行を全く取り入れてないわけではなく、フレイバー程度なのが素敵・・・。参加メンバーはLalah Hathaway、Slum VillageのT3、Brandon Hines、Geno Youngとこれまた渋い。グラミーノミネートも納得の1枚。


  • Rihanna / Rated R
    Rihanna / Rated R
    暗い!しかし、良い!正直、これまでのRihanna作品の中で一番聴けました。ハードでエッジの効いたキャラ変えは正解。また、弱い女性の部分をさらけ出したり、かつてのエピソードを思い起こさせるような好奇心を駆り立てるフレーズも、「あの」事件をうまく使った計算だとしても成功でしょう。StarGateやTricky Stewartら制作陣も彼女の新しい世界観に順応しており、興味深いです。


  • Pleasure P / Introduction Of Marcus Cooper
    Pleasure P / Introduction Of Marcus Cooper
    マイアミの歌って踊れるR&BグループPretty Rickyのオリジナル・メンバーで、ボーカリスト担当だったPleasure Pがソロに転向して発表したデビューアルバム。Pretty Rickyの新作もなかなかの出来でしたが、個人的にはPleasure Pの濃厚な歌声が大好き。メロウ・チューン「Did You Wrong」も良いですが、心打つバラード「Under」にやられました。


  • Revelations & Tre Williams  / Deep Soul
    Revelations & Tre Williams / Deep Soul
    実は今年、フル・アルバムを出している彼らですが、先に出たミニ・アルバムの方が当方のソウル好きのツボをビンビンに押しまくりでした。Treのディープでソウルフルな歌唱スタイルと、Wu-Tangの新作でも活躍したブルックリンのバンドRevelationsの見事な演奏、そしてPatrick Adamsのアレンジ。三位一体となった現代のディープソウルです。


  • Ledisi / Turn Me Loose
    Ledisi / Turn Me Loose
    日本のR&Bファンのことなんて少しも考えてなさそうな、ハンパない黒さが魅力のLedisi。Buddy Milesの『Them Changes』にインスパイアされたという本作はRaphael Saadiq、Jam & Lewis、Chucky Thompson、Carvin & Ivanといった個性豊かな制作陣を迎え、幅広い楽曲を歌いこなしながら、ドス黒いソウルやファンクネスを表現。ラストの「Them Changes」のファンキーなこと!


  • Mayer Hawthorne  / Strange Arrangement
    Mayer Hawthorne / Strange Arrangement
    プロデュースから楽器演奏までこなすマルチ・プレーヤーMayer Hawthorneのアルバム。白人だからという色メガネを外して聴けば、Stones Throwレーベルならではのマニア気質というか、ストレートなスウィートソウル/オールドソウル愛が溢れた作品ということがわかるはず。歌はうまくありませんが、味のあるファルセットや自らの声を重ねたであろうコーラスも妙にシックリ。


  • THE- DREAM / Love Vs Money
    THE- DREAM / Love Vs Money
    2009年もオイラ、いっぱい稼いじゃったな〜。トリッキーと一緒にマライアのアルバム手がけちゃったし、最近もスヌープやメアリーJ、リアーナに楽曲提供したり大忙し。Island Def Jamの副社長にもなれたし、クリスティーナ・ミリアンとも結婚できたし、オイラ、今が頂点かもなぁ。なーんて言ってるかどうかわかりませんが、今年のシーンを象徴したライターのソロ作は旬な音満載で外せません。



 オヤG ブラック・ファン向け番外編!

  • Willie Clayton / Love, Romance & Respect
    Willie Clayton / Love, Romance & Respect
    ここ数年、インディから毎年のようにアルバムをリリースしている超ベテラン・シンガー(キャリア開始は60年代後半)の最新アルバムが予想に反して、物凄く良い!メジャーなR&Bサウンドを見事に取り入れた珠玉のトラック群に驚き。そこには昨年のアルバムで聞かせた妙なチープさはナッシング。彼、波ありすぎ・・・。

  • Amerie / In Love & War
    Teena Marie / Congo Square
    今や肝っ玉母さんのような風貌の(失礼)、ベテラン・シンガー/ソングライター/プロデューサー、Teena Marieが新生Staxに移籍、3年ぶりとなるアルバム。あの強烈な歌声で ファンクからサザン・ソウル、スモーキーなジャズまでトライ。中でもFaith Evansとのデュエット曲「Can't Last A Day」は昇天もの。彼女のアルバムは基本、ハズレ無し。

  • Lee Fields / My World
    Lee Fields / My World
    James Brownフォロワーとして知られ、ファンク・ファンからヒップホップ・ファンまでも魅了するベテラン・シンガーLee Fieldsのニューアルバム。 シンプルに響くビート、ストリングスを響かせた70年代の雰囲気漂うファンクネス。そして甘茶ソウル・ファンも悶絶してしまいそうなスウィート・ソウル・サウンドによるバラードも絶品!

  • Jesse Johnson / Verbal Penetration
    Jesse Johnson / Verbal Penetration
    ファンク・グループTimeのギタリストとして知られ、ソロでも数枚アルバムを発表しているJesse Johnsonが実に13年ぶりとなるニューアルバムを2枚組でリリース! 殿下〜Time直系のファンキー&スウィート・ソウルとクレイジーなギター・ソロは健在。独特のメロディラインやサウンドは、ある意味、最近のPrince作品よりもPrinceぽいかも!