後期ロマン派の知られざる作曲家ウェッツラー
Thursday, October 29th 2009
ヘルマン・ハンス・ウェッツラー:交響的作品集『アッシジの聖フランチェスコ』『ヴィジョン』
【後期ロマン派の知られざる作曲家】
ドイツ=アメリカの作曲家、オルガニストであるヘルマン・ハンス・ウェッツラー[1870-1943]はフランクフルトで生まれたものの、両親はアメリカ在住であったため(父はボヘミア人、母はドイツ人)幼少の頃からアメリカに移住、シカゴで成長、シンシナティで音楽を学びました。1882年にいったんドイツに戻り、1885年から1892年までフランクフルトの高等音楽院でピアノをクララ・シューマン、対位法をイヴァン・クノア、管弦楽法をフンパーディンクに学んでいます。1892年、再度ニューヨークへ行き、指揮者、ヴィオラ奏者、ピアノ教師などとして多彩な活動をおこない、1897年から1901年までは、有名なオールド・トリニティ教会のオルガニストを務めてもいました。
1902年になると、彼はカーネギー・ホールでオーケストラのコンサートを組織化し、翌1903年には、自らの寄付金で「ウェッツラー・シンフォニー・コンサート」シリーズを開催。大成功をおさめています。中でもよく知られているのは、1904年にこのシリーズに登場したR.シュトラウスの指揮した4つのコンサートです。『家庭交響曲』の世界初演を含むこれらのコンサートは、大きな賞賛をもって迎えられています。
それが契機となったのか、翌1905年に、ウェッツラーはオペラ指揮者としてドイツに戻り、ハンブルク、エルバーフェルト、リガ、ハレ、リューベック、ケルンの劇場のほか、諸都市でのコンサートを数多く指揮しています。
こうした指揮活動をメインとした作曲家としての生活は1923年まで続きますが、この年の指揮者契約の終了を機に、ケルンで作曲中心の活動をすることとなります。
しかし、1929年には世界恐慌を機に一気に台頭してきたナチを嫌い、ユダヤ系の血筋でもある彼はドイツを出る道を選んで、イタリアの景勝地ブリッサーゴ島に移ります。しかしナチの力はほどなく同地にも及んだため、1932年にはスイスに移り、バーゼルやアスコーナで講義をおこおなって生活していました。
やがて第二次世界大戦が始ると、翌1940年、彼はニューヨークに戻り、1943年5月29日、同地でその生涯を終えています。
【ウェッツラーの作風】
ウェッツラーは、オペラ『バスクのヴィーナス』、『管弦楽のための交響的幻想曲』、『シェイクスピア《お気に召すまま》のための劇場音楽』、『協奏交響曲』、弦楽四重奏曲、マニフィカトといった様々なスタイルの作品を残しています。
作風は、「後期ロマン派的」と形容される種類のもので、R.シュトラウスに影響を受けたこともあり、大管弦楽を駆使した豊かな響きと、うねるような半音階的和声などを用いたスペクタキュラーな場面を多く含む作品が特に注目されるところです。
【音の絵画 『ヴィジョン』】
ケルンでの作曲活動が本格化しつつあった1922〜23年に書かれた『ヴィジョン(ヴィジオーネン、Visionen)』Op.12は、彼自身が構想した6部からなる「音の絵画」です。重苦しく不安な不協和音に始まり、続くアダージョには、この曲を書く際に触発されたというミケランジェロのソネットが添えられ、インテルメッツォでは自虐的とも思えるあざけりに満ちた旋律が炸裂、続く荘厳なるフーガ、終曲である「極限の共鳴」へと続いていきます。
【音の絵画 『アッシジの聖フランチェスコの伝説』】
ケルンでの作曲活動が本格化した1924〜25年に書かれた『アッシジの聖フランチェスコの伝説』も、やはり音による細密画。小鳥に説教する有名な中世の聖人の伝説を、表現力豊かに描きあげた力作です。どことなくシュトラウスの『アルプス交響曲』を思わせるような雰囲気もあります。
【マニア御用達指揮者(?)フランク・ベールマン】フランク・ベールマンは1965年にドイツのヴェストファーレンに生まれた人物で、交響曲マニアには、レズニチェク(2枚)や、ヘルツォーゲンベルク、フェスカ(3枚)といった数々の知られざる交響曲アルバムですでにおなじみの存在。ここでは、ロベルト・シューマン・フィルから、表情豊かなサウンドを引き出しています。
なお、ベールマンは、キルシュネライトとのモーツァルトのピアノ協奏曲全集やメンデルスゾーンのピアノ協奏曲集のほか、ニコライのオペラ『神殿の騎士』やプッチーニの『マノン・レスコー』も指揮して一定の評価を得ており、レパートリー訴求だけではない実力派指揮者としてすでに認知されています。そのため、こうした珍しい作品でも安心して音楽本来の姿を楽しめるのがポイントとなっています。
【収録情報】
ウェッツラー:
・『ヴィジョン』 Op.12
・『アッシジの聖フランチェスコの伝説』 Op.13
ロベルト・シューマン・フィルハーモニー管弦楽団
フランク・ベールマン(指揮)
録音時期:2008年6月16-19日
録音方式:デジタル(セッション)
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Visionen, Assisi : F.Beermann / R.Schumann Philharmonic
Wetzler, Hermann Hans (1870-1943)
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Herzogenberg, Heinrich Von (1843-1900)
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Reznicek (1860-1945)
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Fesca (1789-1826)
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