80年代風！大推薦盤！！

2009年9月15日 (火)

マニア悶絶必至！Firewindのメンバーらによる 80'sテイスト全開のニューアクト、Outloud！これは最高です！！

ギリシャを代表する正統派ヘヴィ・メタル・バンド、Firewindト、ボブ・カティオニスとドラマーのマーク・クロスが中心になって結成されたニューアクト、Outloud！
2004年にギタリストのトニー・キャッシュが作り出す多彩なギター・リフとアイディアをトニーにギターのレッスンをしていたボブ・カティオニスがデモとしてレコーディングした事がきっかけとなり、アイディアが80年代サウンドを継承する楽曲へ姿を変え、プロジェクトではなく本格的なバンド、Outloudとして活動する事が決定。シンガーにTalonのチャンドラー・モーゲル、ベーシストにトニーの親友でもあるジェイソン・マーキュリー、ドラマーにはボブと過去4年間Firewindで共に活動をしている実力派、マーク・クロスが参加して既に作曲されていた楽曲を全員で更なるアレンジを加えレコーディング。Helloweenトミー・ハンセンによってミックスダウンとマスタリングが行われて本作『Outloud』が完成。

完成した作品に本人達でさえ驚いたというこの作品、80年代のヨーロピアン・メタル・テイスト丸出しのジャケット・アートワークから想像するとうりの80年代サウンドが全開でオープニングを飾る『What I Need』のギター・リフとそれに続くドカドカとデカイ音のドラム・サウンドを聴いた瞬間に顔が綻ぶ事必至！昔の中古レコード・セールで『ぜってーB級だよ～！』と分かっていながら、思わせぶりなジャケに釣られて購入して、家で恐る恐るレコード・プレイヤーの針を落とした後に『アォ！』と一人でガッツポーズ取った（実際は取らないけど）あの感覚を味あわせてくれます！楽曲の良さに加え、80'sユーロ・メタル・サウンドの父、トミー・ハンセンがミックスですからもう完璧です！！80年代風と言ってもただの焼き直しではなく、しっかり今風のアレンジも盛り込まれ、単なるオヤジ・メタラー向けのマニアック・アイテムになっていない所が最高です。

メンバー曰く
「過去、そして自分たちが生まれ育った環境を振り返ることは決して悪いことではない。特に経済不況や戦争、犯罪などが多い今の現代社会において、人々に笑顔を与えるような音楽は必要だ。我々は現代のへヴィメタル・シーンでミュージシャンとして確立した。しかし、心は８０年代ロックの中にある！」

・・どうですか？この心意気、最高じゃないですか？？80'sメタルを茶化して笑いを取ってるバンドが流行ってて『これぞ80'sメタル！』なんて言われていますが、このバンドを見習え！と言いたくなります！！

アルバム収録曲はバリエーションに富んでいて聴いていて飽きる事はありません。本編ラストにはバンド名を冠し、昔流行った“小型Accept”なんて言葉を思い出す、ツーバス・ドカドカのスピーディー・チューン『Outloud』で締めるところも最高！（因みに1曲目のギター・リフも“小型Accept”風）大推薦盤です！！

※国内盤はボーナス・トラック収録

Outloud: