渋谷BLOCK PARTY イベントレポート
Monday, August 24th 2009
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![]() ![]() 公園という公共の場において、無料でアーティストのライブやdj、スケートボード・ダンスパフォーマンスなどのストリートカルチャー、一般の私たちも参加できるバスケットボールやフットサルなどのスポーツと誰もが観ていて楽しめるコンテンツを食事をしながら、飲みながら時間の経過を忘れさせるくらい良いイベントとなった。 開催日程もお盆休みに入り、幕張メッセでは恒例のサマーソニックという巨大音楽イベントが行われていたにも関らず、2日間で6万人以上の方が参加し大いに盛り上がった。 渋谷という街は「若者」が集るイメージが強いが、当日はベビーカーを押しながらご家族で楽しまれる方、お年寄り夫婦が仲良く手をつないでスポーツ観戦、カップルがシートに寝そべって寄り添っていたり、犬の散歩をしながら見入っているお姉さんがいたり日常の生活にイベントが溶け込んでいて「渋谷」という感覚を忘れるほどだった。 メディアが報道する「不況」「消費不況」はここ1年で誰もが身を持って体験しているとは思います。 だけど、景気が良くなるまで何もせず待ち続けるのでしょうか? いつ回復するかもわからない「今」、「僕たちに出来ることを」を合言葉に真剣に考え、協力し、行動した結果、代々木公園が場所を提供してくださり、東京都が後援についてくれた。 25歳から30台前半の世間的にはまだまだ「若者」と呼ばれる世代が人の気持ちを動かし、2日間とはいえども「渋谷」という街で多くの人にイベントを楽しんでもらい、少しでも共感を得ることが出来たならばそれでいい。 厳しい現実を受け止めながらでも、まだまだ出来ることはたくさんあるし、今回のイベントに参加した1人でも2人でもが「何かやろう」「行動しよう」と考えてくれているならば嬉しいし、音楽やスポーツを通して元気を与えられたならばもっと身近に感じて距離が縮まったのではないだろうか。 2日目の午後に突然降り出した雨、テナントのテントにスタッフ達自ら木下で雨宿りしている人たちを雨が止むまでテント内に迎えて音楽やイベントについて笑顔で話し合っていたりした光景が、まさに「人と人の繋がり」。 国籍・世代・職種・役職なんて関係ない。 音楽とそれを取り巻くカルチャーを通してまだまだ人は繋がれるし、求められていることを実感した。 渋谷に若者が減ったといわれるように、確かに世界一のレコード街として名を馳せた90年代、デジタルの台頭による00年代の衰退は店舗の数を見ても否定は出来ない。だけど減った理由はそれだけだろうか? 自分たちで作ったルールであれこれやって、結局人に迷惑をかけてたなんて事がないだろうか?だから今回のイベントも様々な人たちとコミニケーションをとった上でルールを作った。 参加した人たちのマナーも良かった。 ちゃんと理解してくれていた。 今回、渋谷block partyは無料で音楽やストリート・カルチャーを楽しめる場でもありながら、世代を超えて人が繋がり、次の行動への足がかりになったのではないだろうか。 じっと待っていても何も変わらないし、誰も動きません。 世間の状況を悲観しているだけでは時間だけが過ぎていきます。 「今」出来ることを情熱を持って取り組めば一歩でも二歩でもリードしていける。 音楽やカルチャーを通して多くの人たちから支持していただけるには現場での行動が何より大切であり、動き続けることが重要。 今回行動を起こした関係者は更なる音楽とカルチャーの底上げを今後も行っていくだろうし、立ち止まることはないだろう。 渋谷駅ハチ公改札を抜けてスクランブル交差点へ。 あの“HMV”のフラッグを全国民が認知できるまで私たちは走り続けます。 心の火種はまだまだ消えてないし、こんなところで終われない。 (HMV渋谷マネージャー 酒井) |
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