小松亮太の"超・スタンダード"タンゴ

2009年9月7日 (月)

タンゴファンは勿論、そうでなくても絶対にメロディを知っている、
４０～６０年代に世界を席巻したタンゴ･スタンダード集

あるときはピアソラ・タンゴのアイコンとして、またあるときは本場アルゼンチンのタンゴ通をも唸らせるタンゴの再現者としてシーンを駆け抜ける小松亮太。
彼が満を持してリリースする最新作『碧空～昭和タンゴプレイバック』は、タンゴファンは勿論、そうでなくても絶対にメロディを知っている1940～60年代に世界を席巻したスタンダード・ナンバーに溢れる豊潤なアルバムです。

タンゴ・ミュージシャンの両親のもとに生まれ、空前のタンゴ・ブーム時代に青春を送った人々の輪の中、スタンダード・タンゴの素晴らしさを体で感じてきた小松亮太。
彼が今作で披露するのは、ピアソラが修行時代に手掛けた知られざる名編曲の数々。「ブルー・タンゴ」「ジェラシー」「ノスタルヒアス」「エル・チョクロ」･･･。
またバンドネオン界の長老にして最後の巨匠と名高いレオポルド・フェデリコ編曲によるバンドネオン・ソロの「カミニート」や、小松自身の見事な編曲が光る「首の差で」も大きな聴きもの。
さらに小松が“名曲でありながら、名編曲に恵まれてこなかった”と語るドイツ・タンゴ「碧空」を、小松自らの手によるオーケストラ編曲で聴けるという点も、コンチネンタル・タンゴ・ファンには大いに興味をそそられることでしょう。

半世紀前、タンゴが世界のポップアートだった頃の熱さを小松亮太が現代に甦らせる。
名編曲で、そして名演奏で…！

タンゴの有名曲しか入ってない！

タンゴファンはもちろん、一般人でも絶対に知っている、記号性の高い国民的楽曲のオンパレード。10年間温めてして放つ、超有名曲ばかりのポピュラーな内容についに小松亮太が着手。タンゴの往年の作品たちにも手をつけられる安定期に入った証と言えます。

タイアップ楽曲満載。現代と切り結ぶ小松亮太もしっかり表現！

好評放送中のNHKスペシャル『プロジェクトJapan』のテーマ曲小松亮太ヴァージョン、そしてこの秋最大の大作映画『カムイ外伝』（2009年9月19日公開　松竹配給　脚本：宮藤官九郎　出演：松山ケンイチ・小雪　他）の楽曲をボーナストラックとして本作に収録。昔ながらの名曲のみならず、小松亮太の最新楽曲も楽しめる内容となっております。

期待の新人　沖縄系アルゼンチン人歌手･大城クラウディアをフィーチャー！

宮沢和史のプロジェクトGANGA ZUMBAのメンバーでもあり、7月に宮沢プロデュースでデビュー･アルバム『月下美人』をリリースした沖縄系アルゼンチン人歌手･大城クラウディアを「エル・チョクロ」でフィーチャー。懐かしいところではアルフレド・カセーロの「島歌」でも共演をした実力派シンガーです。

01.淡き光に

作曲：Edgardo Donato　編曲：Astor Piazzolla

02.ジェラシー

作曲：Jacob Gade　編曲：Astor Piazzolla

03.ブルー・タンゴ

作曲：Leroy Anderson　編曲：Astor Piazzolla

04.碧空

作曲：Josef Rixner　編曲：小松亮太

05.バンドネオンの嘆き

作曲：Juan de Dios Filiberto　編曲：Eduardo Rovira

06.エル・チョクロ

作詞：Enrique Santos Discépolo　作曲：Ángel Villoldo　編曲：Astor Piazzolla

07.カミニート

作曲：Juan de Dios Filiberto　編曲：Leopoldo Federico

08.メドレー（さらば草原よ～牛車に揺られて～ママ、私恋人が欲しいの～ガウチョの嘆き）

作曲：Francisco Canaro& Mariano Mores～Atahualpa Yupanqui～Ramon Collazo～Francisco Canaro&Raphael Canaro　編曲：小松亮太

09.奥様お手をどうぞ

作曲：Ralph Erwin　編曲：小松　勝

10.ノスタルヒアス

作曲：Juan Carlos Cobian　編曲：Astor Piazzolla

11.夜のプラットホーム

作曲：服部良一　編曲：Orlando Tripodi

12.ラ・クンパルシータ

作曲：Gerardo Hernan Matos Rodríguez　編曲：小松亮太

13.ラスト・タンゴ・イン・パリ

作曲：Gato Barbieri　編曲：小松亮太

14.首の差で

作曲：Carlos Gardel　編曲：小松亮太

15.SACRIFICE　　※映画『カムイ外伝』より

作曲・編曲：岩代太郎

16.未来へのプレーバック　　※NHKドキュメンタリー『プロジェクトJAPAN』テーマ～バンドネオン･ソロVer

作曲：羽毛田丈史　編曲：小松亮太

※Track 15&16･･･ボーナストラック

2009小松亮太全国ツアー　"ザ・キング・オブ・タンゴ"

10月31日（土）　横浜・関内ホール
11月14日（土）　岩手・奥州市文化会館
11月21日（土）　静岡・掛川市文化会館
11月22日（日）　愛知・扶桑市文化会館
12月04日（金）　東京・大田区民ホールアプリコ
12月06日（日）　埼玉・北本市文化会館
12月09日（水）　福岡シンフォニーホール
12月10日（木）　大阪・梅田芸術劇場
12月18日（金）　東京・シアター千住
12月19日（土）　東京・シアター千住

小松亮太（こまつ・りょうた）Ryota Komatsu
東京生まれ。14歳よりバンドネオンを独習。1998年7月、ソニーよりCDデビュー。共演は、ピアソラと共に活動したタンゴ界のトップアーティストたち。タンゴを若い世代にブレイクさせる引き金となり、同年9月のツアーは圧倒的な人気を得た。以後、自身のユニット「ザ・タンギスツ」「オルケスタ・ティピカ」をひきいて多数の公演をこなしながら、自らのプロデュースによる意欲的な企画の公演も行っている。CDは、すでに１０枚リリースしている。「ライブ・イン・TOKYO～2002」はアルゼンチンで、また「Tangologue」はアルゼンチンとブラジルの両国で発売、韓国でも数タイトルがリリースされ、好調なセールスを記録している。これまでに共演したアーティストは、宮沢和史、織田哲郎、葉加瀬太郎、大貫妙子、ミッシェル･ルグラン、小曽根真、夏木マリ、NHK交響楽団など多数。ソニーのコンピレーション・アルバム「image」、同ライブツアー「live image」には、初回から参加している。1999年、ギドン・クレーメルも参加したカーネギーホールでのタンゴのコンサートに招かれ、アメリカ・デビューを果たした。2000年9月、巨匠V・ラバジェン（バンドネオン）を招き「Tango Spirit」ツアーを敢行。2002年7月にはNHK交響楽団（ファビオ・ルイージ指揮）と共演した。2002年9月の「ピアソラ、別伝。」、再びV.ラバジェンと共演した「Tango Spirit Ⅱ」はいずれも完売公演が相次いだ。2003年1月、ブエノスアイレスでライブを行い、熱狂的な反応をよんだ。また、アルゼンチン演奏家協会、アルゼンチン音楽家組合、ブエノスアイレス市音楽文化管理局などから表彰された。2004年10月アルゼンチン・タンゴ歌手の最高峰マリア・グラーニャと、巨匠ピアニストのオスバルド・ベリンジェリを招き「Tango Spirit Ⅲ」ツアーを行い、大好評を博す。2004年末から2005年始にかけて、ドイツ・バーデンバーデンにて、同市立オーケストラのジルヴェスター、ニューイヤーコンサートにソリストとして出演、ヨーロッパ・デビューを果たす。また、2005年2月～3月、国際交流基金の派遣事業として、南米4カ国のツアーを行った。ブエノスアイレス、サン・パウロ、リオ・デ・ジャネイロなど各地でソールド・アウトが続き、公演は熱狂的な反響を呼んだ。2007年映画『アルゼンチンババア』のハイライト・シーンを飾る挿入曲を担当。また、フジテレビ系アニメ『モノノ怪』オープニングテーマの作曲、演奏を手掛けた。また、2008年2月には、ピアソラの幻のオラトリオ「若き民衆」の日本初演コンサートを企画、チケットは完売し、東京オペラシティコンサートホールにて公演を成功させた。