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HMVフェスマスターが選ぶ 「ベストアクト2009」 〜FUJI ROCK FESTIVAL '09〜

Monday, August 24th 2009

カルモンカルモン6・7合併号
プレゼント応募−Fuji Rockプレゼント応募-Summer Sonic
ベストアクト2009 -FujiRock-HEYLEY SALESインタビューEMI MAYERインタビューPRISCILLA AHNインタビューINSPECTOR CLUZOインタビューFuji Rock レポートベストアクト2009 -SUMMER SONIC 2009-
ベストアクト2009-Fuji Rock
HMVフェスマスターによる今年のベスト・ライブ・アクトをご紹介!
まずは「FUJI ROCK FESTIVAL '09」から!
フェスマスターがお勧めする1枚と併せてどうぞ!!
OASIS
やっぱ世界一だぜ、オエイシス。(なんでRadioheadはラジオヘッドじゃないのに、Oasisはオアシス?)
何度体験してもその楽曲群の素晴らしさとそのキャラの強さにぶっ飛ばされます。リアムのVo.が万全じゃないとか、セットリストがいつも同じとか、そんなのはプランクトンのように小さなこと。
ぐしょぐしょに濡れながら夜空に向かって何万人という大人数でDon't Look Back In Angerを歌えるのは、フジロックだけ!今回も堪能させて頂きました。Cheers, mate!
薛 美智子(HMV)
Paul Weller
その強烈なまでにエモーショナルで真摯な姿勢に、屋外というピースフリーな雰囲気(小雨なんて気にしていられないぜ!)、鉄壁のセットリストが掛け合わさり、マニアもビギナーも満足させられるステージングを披露してくれた、ウェラー先生。
全キャリアから出し惜しみなく繰り出される名曲は、そのどれもが素晴らしかったけど、ハイライトは♪Changingman、そして、♪The Eton Rifles!! 本当に裏切らないね!!
中島 慶佑(HMV)
funky METERS
正直な話、ちょっと心配でした。あのMETERSとは言え、オリジナルメンバー2人だし、全盛期とは違うし・・・そんな心配は、最初の一音で消えちゃって、後は踊るだけのヘブン!
ヘブンのハッピーな雰囲気ともあいまって、なんだかゆらゆら、だけどファンキーに。鉄壁のリズムにアート・ネヴィルのオルガン!そりゃぁとんでもないグルーヴでしたよ。
息子のイアンのギターも好きだったなぁ。特に心地よいカッティング!ホント夢のような時間でしたー。
松井 剛(HMV ONLINE)
Gong
やっぱりGONGは凄かった!正直GONGのライブをこの眼で観る日が来るなんて、もうそれだけで凄いことなのだ。それなのに、GONGときたら予想を遥かに超える素晴らしいライブを魅せてくれたのだから全く以って手におえない。
分厚いグルーヴにヒレッジのギター、映像、照明すべての要素がリンクし、泥々のオレンジ・コートに突如出現したドロドロ&ポップなサイケデリックワールド!
デヴィッド・アレン、御歳71歳!断続的に振り続ける土砂降りの雨の中、足が抜けないほどの泥濘に填りながら観たその宇宙はまさに奇跡!恐るべし、GONG。
市川 誠子(HMV)
Eli Paperboy Reed
バンドが出てきて演奏を始めた瞬間、期待感が一気に膨らむ。そしてイーライ君が歌い出した瞬間、会場は“熱い”空間に一変。上がったテンションは落ちることなく、イーライ君のシャウトがバッチリ決まるたびに、イーライ君に煽られるたびに、みんなさらにヒートアップしていく。
そしてスローバラードでは会場全体がユラユラと横揺れ。楽しみにしていた人もたまたまそこに居合わせた人も楽しめた極上のライブ。
土曜の昼、オレンジコートでの出来事。最高でした。
橋爪 剛志(HMV)
忌野清志朗スペシャル・メッセージ・オーケストラ
『愛しあってるかい?』のひと声で集まった、盟友たちとキヨシローチルドレンによる一夜限りの宴。そしてサポートメンバーに熱いぜ苗場ベイベー達。彼はモニターの中、自転車から手を振り、マントを脱ぎ捨て、マイクコードをブンブン振り回す。
豪華すぎるアーティストの中でもUAの「スローバラード」〜トータスの「baby何もかも」は泣けてきた。ライブで嗚咽したのは初めてだ。最後は夜空に向かって涙声たちの合掌、もとい大合唱。こんなに楽しげで、涙腺イカレた、笑顔だらけの苗場は見たことない。彼はいないけど、苗場にいた全員が彼の存在を近くに感じていたと思う。そんな素晴らしい雨上がりの夜だった。
入角 英樹(HMV)
Seun Kuti & Egypt 80
Fela Kutiの末っ子Seun Kutiが偉大なる父のバックバンドEgypt 80を率いて苗場に登場!それにしても、実際にステージに立つ彼の姿を目にした時には、思わず涙が出そうになった…。
叶わぬ夢だったFelaをこういうカタチで体験することができるんだ、って。その声、仕草から湧き出るカリスマ性には、やはり父親譲りのものを感じつつ、同時に若さならではの勢いも良かった。伝統を継承し、どのように昇華させていくのか、これからも本当に楽しみだ。
大塚 正哉(HMV)
JET
ビールに枝豆、苗場にJET!この組み合わせが旨くないハズがない! 筋少とのカブりに悩みましたが、やっぱりJETで大正解!
予習して挑んだ新曲「K.I.A」で誰よりもハシャぎ、最強最高のキラーチューン「ARE YOU GONNA 〜」で前列にブッ飛び、残念ながらそこから記憶がございません…そして人生初のモッシュビットから途中退場…基礎体力の重要さを痛感させられるライヴでした…いよいよ新作も間近ですがハンパないっすよ! 再来日大期待!
山下 直也(HMV池袋メトロポリタンプラザ)
Patti Smith
(失礼なのかもしれませんが)性別を超えた「人間、パティ・スミス登場」という感じでした。ジーンズに、黒い帽子、本当に普通の格好をして出てきたパティは、カメラに向かってニヤっともとれる笑顔。
その笑顔がなんとも人間くさい。パフォーマンスは、なんとも圧倒される。あのしゃがれた声で歌う、朗読しているかのようなMCなのか詩なのか。
環境問題、未来を担う子供たちへの想い。心に食い込んでくる。後ろの男の子が言った一言が、まさに私の感想。「ちくしょーパティ、かっけぇ」
新美 朋子(HMV ONLINE)
Basement Jaxx
3日目に“Very Special Guest”という名の“大トリ”枠で出演したベースメント・ジャックス。ゲストヴォーカリストが入り乱れつつ、終始アッパーな展開でグリーンステージはお祭り騒ぎの様相。
泥沼と化した足元も気にならず、ちょっと後ろに目をやると最後方までギッシリ人の山。
「Raindrops」を始めとする新曲もふんだんに盛り込み、新作への期待も抱かせてくれました。やっぱフジって最後の最後まで楽しませてくれるなあ、って実感したライヴでした。
鈴木 良太(HMV ONLINE)
サニーデイサービス
再結成後、私にとって初のサニーデイライブでした。3人がつくりだす音や雰囲気が、解散前より更に洗練され、心が解き放たれるような不思議な安心感を覚えながら、身をゆだねたひとときでした。
今回は珍しく、オリジナルメンバーのみの3人編成。「恋に落ちたら」「サマーソルジャー」「ここで逢いましょう」といった、待ってましたな曲ばかり+新曲2曲(昭和な香りを感じたのは私だけでしょうか)を大人の色気ムンムンで聴かせてくれました。ツアーにも意欲的な姿勢を見せてくれた彼らに、乞うご期待です!
我妻 悠子(HMV)




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