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パティ・スミス特集 〜影響を与えた人物〜

Thursday, July 23rd 2009

魂の歌い手 パティ・スミス特集
魂の歌い手 パティ・スミス特集
影響を与えた人物
いまでは「NYパンクの女王」という肩書きが最も有名な彼女だが、もともと画家か詩人を目指していたという。
そんな彼女に多大な影響を与えた人々をご紹介。

▼ ボブ・ディラン
アメリカを代表するアーティストであり、ロック界に与えた影響という点でも最大の存在。
59年にニューヨークに移り’62年にデビュー。
当初はウディ・ガスリーらに続くフォーク・シンガーとして注目され、65年頃からエレキ・ギターを手にロック的なサウンドへと変化していく。
パティも作詞の部分で大きな影響を受け、『トゥエルヴ』では「チェンジンブ・オブ・ザ・ガード」(『ストリート・リーガル』のナンバー)を取り上げている。

▼ アレン・ギンズバーグ
ジャック・ケルアックと共に50年代アメリカに起こったビート文学を牽引した詩人。
55年に発表した代表作の『吠える(Howl)』によってその評価を決定的なものとして、60年代のヒッピー・ムーヴメントの中でも先駆的にインドで3年間暮らし、その思考や言葉は大きな人気を集める。ボブ・ディランとの親交も深く、詩人を目指していたパティもまた彼の言葉から多大な影響を受けた。
97年に70歳で亡くなっている。

▼ アルチュール・ランボー
日本でも高い人気を持つ19世紀のフランスの詩人。
わずか21歳で詩を書くのを止め、商人としてエチオピアなどで商売を行うが、若い時代に書いた『地獄の季節』などが与えた影響は極めて大きく、パティはセカンド・アルバム『ラジオ・エチオピア』の「アビシニア」を彼に捧げ、「ランボーの夢」と題したポエトリー・リーディングを行い、墓にも参っている。

▼ ウィリアム・ブレイク
ロンドンで生まれ銅版画家、挿絵画家として作品を発表するが、神秘思想に傾倒し、独自の神話的な世界観を展開するようになる。
後年、オルダス・ハクスリーによるブレイクの研究などを収めた書をもとにドアーズの名前がつけられたのは有名だが、他にもロック・バンドのジャケットに彼の画が使われたり、詩が扱われたりしている。パティは’01年のパリ・ライブで、ブレイクの詩「子羊」を朗読しているが、このときのライブはアルバム『ランド』にも収められている。

▼ ウィリアム・バロウズ
ビートニクの代表的な作家の1人。
ニューヨーク時代にジャック・ケルアックやアレン・ギンズバーグと親交を深め、52年に『ジャンキー』を発表。作品からグループ名をとった『ソフトマシーン』など、ロック界に最も影響の大きい作家の1人。


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