cutman-booche 『my way』セルフライナーノーツ
Thursday, June 4th 2009
cutman-booche 『my way』セルフライナーノーツ!
001. 『ガンボsoup』 by 小宮山純平
アルバムの一曲目を飾るにふさわしい、底抜けに陽気なパーティーチューン。ラテンとアフリカを融合したようなリズムと、思わず一緒に歌ってしまうポップなサビのメロディーが印象的。昨年秋のツアーから登場SEとしても使用。さあ「my way」の始まり始まり。
002. 『See you letter...』 by ウリョン
昨年、カットマン・ブーチェ史上一番多い22カ所をツアーで回った時に掲げた言葉、「君の方はどうですか?」。家族、友達、身の回りの大切な人、そして応援して見守ってくれてる皆さんへまだ見ぬこれから出逢う皆さんへ、、、。僕らからの大好きな全ての人たちへ贈る感謝の気持ちを歌にしました。これから何十年経とうが、みんなにこの唄を届けれたらいいなって思います。そんな思い入れの強い曲です。
003. 『ハイウェイの上』
by 林周作
あー、この場所にもビルが建ってしまったんだなと思ったのも束の間、気がつけばそのビルが潰れ、また何かが建つ…。僕の想い出の場所を何度傷つけたら気がすむんだろう。
誰が作ったかも分からないルール、正体が分からないものに対しての苛立ち。『この世界の裏では何が起こってるのか教えてくれよ。なぁ、政治家さん。』と聞いても肝心な答えを誤魔化してYesとしか言えない政治家。
受験に落ちたり、失恋したり、イジメにあったり。このドブのような世の中にげんなりしてしまう。ハイウェイから見える風景だけはサラサラとしていてドブに浸かった体を洗いながしてくれる。
004. 『サイクル』
by ウリョン
時代が目まぐるしく動いている中で、本当に自分と向き合う事が出来ているのか?ふと立ち止まる時。僕らも、みんなも漠然に幸せを求めたりするんだって最近強く思っていて。その幸せを待つのも良いけど、自分から掴みに行く事の大切さを歌にしました。
005. 『Rainbow』
by ウリョン
毎年、ある時期の一回になると心が疼く。それは時にもの凄く痛かったり、時にむず痒かったり。ここ十数年くらい、毎年そんな感じが続いてて、その時の事を大学ノートに書き溜めている。本当に沢山の事を歌詞として書いてきた。でもやっぱり心の中は完全には晴れやかではないって思いながら人ごみを歩いてたら自分が七色の街頭に照らされていた。それだけの話。
006. 『5/∞』
by 小宮山純平
タイトル通り5/8の変拍子で進行していく曲。∞(無限大)にループするギターリフに、ベース、ドラムが加わり様々な景色に移り変わってゆく。心の中を行ったり来たりさまよいながら、自問自答を繰り返す、やり切れない感情。陽気な楽曲アレンジの上に、ウリョンが歌い上げるのはそんな迷宮の果ての「絶望」。
007. 『Gotham』
by 小宮山純平
「my way」に収録されている楽曲の中で唯一のインストナンバー。アーバンでダビーな冒頭部分から、後半は一変して疾走とカオス。そして最後に残るのは静寂と虚脱感。この曲はスタジオでセンスとひらめきを頼りにジャムって出来た曲。ちなみにGothamとはニューヨークの異名。
008. 『giant switch』
by 林周作
自分の頭の中に小さなスイッチがたくさんあって、それを押して体を動かしている。
自分が今まで出来なかったり、諦めてしまったりしたのは、そんな小さなスイッチで動いてたからだ。頭ん中でごちゃごちゃ小さいこと考えてないで体でぶつかって大きなスイッチを押してやろう。 カットマンの3人が全速力でぶつかればどんな大きなスイッチも押せる。この衝動と決意を爽快なロックで伝えるナンバー。
009. 『combo!』
by 小宮山純平
カットマンブーチェのルーツを感じさせる、そのリズムグルーヴはまさにニューオーリンズ。キレ味抜群のカッティングギターと、低く重く響くベース、そして跳ねたビートでうねりまくるドラム。それはまさにカットマンの真骨頂。ウリョンのハスキーなボーカルと、リズム隊2人によるコーラスの掛け合いも必聴!
010. 『強く儚い者たち』
by ウリョン
僕の学生時代の一番嫌な思い出。高校受験。「お前は何になりたいねん!」って親に言われて「正直何にもなりたくないわ!」って思いながらただただ何も言えなかった。やりたい事もやらないといけない事も自分で決めたいのに15,6歳では何も見つけれず。時期が来ると有無を言わさず突きつけられる感じ。誰も味方に見えなかった。誰も助けてくれなかった。そして何にも向き合う事が出来ない自分がいた。当時、そんな僕をこの曲は救ってくれました。ようやく歌詞の深い意味を理解する事が出来て、どうしてもこの曲を僕らからも伝えたいなと思いました。単純に今の時代に伝えるべきだと思いました。Coccoさんにも聴いてもらいたいなって思っています。
011. 『約束』
by 林周作
大切な人と一つの約束をする。 約束は相手を縛るものではない。だから約束では僕を縛れない。 約束は自分への誓い。
その同じ誓いを二人で共有しているだけである。
そんな儚いものだからこそ守ろうとする。そんな儚いものだからこそ強く握りしめる。
だから、約束したくないのに黙って頷いたり、誰かに合わして約束したものは約束ではない。
そんな想いを強く歌いあげた曲。
012. 『少年時代』
by 林周作
今でも鮮明に覚えている風景がある。今でも鮮明に想い出せる温もりがある。誰もが通り過ぎた少年(少女)時代。今になってふと思い出してその全てが大切だったんだと気づく。丸裸の心で生きていたからこそ、傷ついたり笑ったり、毎日忙しかった。大人になった今だから気づけること、気づけないことがジンワリ染みてくる曲。
013. 『seloris』
by 林周作
友人が結婚をするときに贈った曲。
愛してるという言葉を100万回言っても表現しきれない言葉や想い。あなたならどう伝えますか? 結婚をする時、初めて生み出される二人だけの言葉。他の人には伝わらない。タイミングを外せば当人にも伝わらない奇跡の言葉。
その時の感情、感覚、温もり、瞬間。切り取って保存しておけないものだから、その想い出の目次になればなぁと作った曲です。
歳を経て聴いた時に、ふと思い出して手を繋いでほしいなぁ
