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regaインタビュー 【前編:2】

Tuesday, April 21st 2009

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さらに進化したregaサウンド!

デビューアルバム『Rondorina』で一気にその名を広めた突然変異のJAMバンド“rega”。圧倒的なオリジナリティをもってシーンに登場した彼らの待望の1stフルアルバム。前作からの流れは踏襲しながらも、いい意味でポップに進化。また長いツアーによりバンドの一体感もよりスケールアップ、研ぎ澄まされた演奏ながらも温かみを感じさせるのは彼らならでは。ジャムバンドファンからポストロック好き、さらにはクラブリスナーまでも虜にさせる大推薦の一枚です!
 
 
 
 

―プレイヤーというよりは存在として示したい


HMV : 多分CDを聴いても、ライブに行っても、そんなに違和感がないというか… すんなり入れるなっていうのを感じました。 皆さんがプレイヤーとして…それぞれ好きなプレイヤーを教えてほしいのですが。

井出 : そうですね、僕は…誰なのかな… ギタリストとしてはあまりいないんですよね。その人だけ聴くっていうのが。でも、表現者だとしたらヒップホップのMCさんとかに影響を受けたりしますね。

HMV : それじゃ、特定の人はいないんですね〜

井出 : そうですね、特定の人はいないですね。なんか野心家の人とかに憧れます。自分がそこまであるわけではないっていう…そういう人の生き様だったり、垣間見えたときに「だぁー!」って思うんですよね。人間性がはみ出してるくらいの人が。最近だったら犬式の三宅さんだったりとか… あんまり観たことなかったんですけど。個人的に初めて観て、本当に久々にやられましたね。

HMV : 犬式はヤバいですよね!

井出 : 何なんですかね… はみ出しまくりや!みたいな。

HMV :犬式はライブを観た時に衝撃を受けますよね。泣きそうになりました。

井出 : 本当にヤバいですね。わかります!…そんな感じですかね、はい(笑) そんな存在というか…そんなにギタリストという感じじゃなくて、ダンサーじゃないですけど…存在感を出したいですね。プレイヤーというよりは存在として示したい、みたいな。そんな感じです。

加藤 : そうですね… ギタリストですよね… 最近のもっぱらのお気に入りの人は東京事変の浮雲さんとか。…でも、一番「この人が好き!」とかを挙げろっていうのは、ちょっと難しいですね。あとはレッチリのJohnとか。あとは何だろうな… ジャズのギターの人とかもカッコいいと思うし。飛び抜けて「この人!」っていうのはあんまりないですね。こういうアプローチもあるのかな、っていう。ジャズだったり、全然違う音楽だったりっていうのを聴いて、「あっ、カッコいいな」って思うだけで。プレイヤーとしてこの人がっていうのは… みんな凄いんですけど。明らかに崇拝しているような人は特にいないですね。あんまり知らなかった時は、それこそJohnとかだったんですけど。最近はそんなことないですね。

HMV : そもそもギターを始めるきっかけになった人とかはいますか?

加藤 : きっかけですか? きっかけは、中学生くらいの時にコピーバンドをしていたBOφWYの布袋さんとかを観て、おおっ!と思って始めたのがきっかけなので。

HMV : やっぱり(邦楽など)そういうところも通ってるんですね。

加藤 : そうですね。元々コピーバンドをしていたんで… そんな感じですかね(笑)

HMV : 了解です! では次に三宅さん。

三宅 : 好きなプレイヤーはけっこういっぱいいるんですよ。いろんな人の影響を受けまくってる人間だと思っているので… 誰か一人を挙げるんだったら難しいですけど。最近「おっ!」って思ったのは、fresh!で観た秋山さん。ヤバ過ぎましたね。

HMV : 僕もdowny時代から大好きなので… あの人は凄いですよね。downyとも違うドラムですしね。

三宅 : もう衝撃でしたね。どうやってこんな早く動かしてるんだろうって(笑)

HMV : じゃあ、特定のこの人だっていうのはいないんですね。

三宅 : みんな凄いって思っちゃうので。ダメなところでもあるんですけど(笑)

HMV : では、ベーシスト青木さんとしては…

青木 : そうですね… 今ちょうど探してますね。こういうインタビューを受けるとやっぱり言われるんで… 「そういえば俺、誰が好きなのかな?」みたいな感じですよね。特定の人を目指してとかってやってこなかったので。けど、最近ファンクとかソウルとか、70年代のヒットソングとか、有線とかで流れてるとベースラインで乗れる曲とか多いので、その辺りを掘り下げようかなと思ってますけど。

HMV : 最近衝撃を受けたものってありますか?

青木 : 衝撃ですか? …fresh!は確かに凄かったですね。あとは何だろう… あんまり持続してるのがないですね。瞬間瞬間ではあるんですけど。なんだろう? あとは、うちのスタッフの車で聴いたMichael Jackson の「Thriller」ですかね?

HMV : へぇー!そうなんですか!

青木 : Michael Jackson のベースラインを集中して聴いた事がなかったので(笑)けっこうヤバかったです。

HMV : それでは、さらに深く、皆さんのルーツについてお伺いしたいのですが…

井出 : ルーツですか?僕はBLUE HEARTSとBOφWYを平行して聴いてました。

HMV : それはいつぐらいの話ですか?

井出 : 中学校ですね。中2からギターを始めたんですよ。その時にどっちのコピーバンドも平行してやっていたので… ベースとBLUE HEARTSは二人でやってて。で、のめり込んだのがBLUE HEARTSの方で。そこから日本語パンクとかに入っていって…って感じですね。そういうバンドもオリジナルで始めて。そこでギターヴォーカルやってました。まさかの(笑)

HMV : ちょっと聴いてみたいですね、それ!

三宅 : かっこいいんですよ、それが。

青木 : かっこよくないですよ(笑)

井出 : で、そこから今までバンドをやってなかった時期がないんですよ。それぞれいろんな影響を受けて、ここに行き着いたって感じですね。




―MARS VOLTAを聴いた瞬間…


HMV : でも、今やっている音と全然違うじゃないですか。何か転機になったアルバムとかアーティストってありますか?

井出 : レッチリですかね?そう考えたら… だって、ファンキーな要素も今まで聴いたことなくって、そこでああいうカッコ良さも知れたし、バラードの気持ち良さも知ったし… ギタリストとして、リフでなくてもこんなに!ってところもあるし。そこからレッチリ中心にやって、ヘヴィーな…KORNとかLIMP BIZKITとかも聴いた時期もあったし。ミクスチャーですよね…その世代どっぷりな感じで。そこからですね。四つ打ちとかも知ってきますし。そこから枝分かれしましたね。レッチリの「Mother’s Milk」か「Californication」、「Blood Sugar〜」とかあの辺ですね。

HMV : なるほど、加藤さんはどうですか?

加藤 : さっきも言ってたんですけど、中学校の時のBOφWYのコピーバンドから始まって、中学校の文化祭みたいなやつでコピーバンドで出たんですけど、そこからかれこれ10何年くらいバンド活動はしたことなくて。で、またregaでバンド活動することになったので、そこまでの紆余曲折はないですけどね。特に(笑)それまでは普通の…流行の音楽とかも聴かなかったですけど。その時自分がカッコいいかな、と思った音楽を聴いたり。ヒップホップだったり、R&Bだったり聴いたりしたくらいで、そんなに深く掘り下げたことはなかったですね。まぁ、稀にレッチリとかも聴いたりして、「なるほどなぁ」って思ったりして。で、そんなこんなしててregaに入って、みんなドープな音楽を聴くのでその影響でいろんな音楽を聴いて。教えてもらってこういう音楽もあるんだなって感じですね。なので、regaを始めるまではサラッとしている感じですけどね(笑)


HMV : では、三宅さんは?

三宅 : 僕は高校の時にハイスタとMAD CAPSULE MARKETSのコピーで入りました。

HMV : 元々ドラムだったんですか?

三宅 : 初めて触った楽器はドラムでしたね。ギターとかもやりたかったんですけど、Fで挫折してやめました(笑)

HMV : ドラムをやろうとしたきっかけは何ですか?

三宅 : ドラムは高校1年か2年の時に、よくありがちな友達とバンドしようっていうんで… で、夏休みバイトしてやろうっていって。ベースやりたかったんですよ。ベースは戦闘能力高い奴が「俺、ベースやる」って言ったんで、じゃあ余ってるドラムでって(笑)

HMV : 大体そうなっちゃうんですよね(笑)

三宅 : きっかけはそれですけど、やってみたら楽しくて。なんだかんだで続いてますね(笑)

HMV : じゃあ、そのハイスタ系の音からregaにシフトしてきた一番大きいものってなんですか?

三宅 : ハイスタからとりあえずヴィジュアル系にいったんですよ。

HMV : へえー!!

三宅 : それを経て…(笑) ポップなのがやりたかったんですけど…

HMV : どんどん遠くなってますよね(笑)

三宅 : (笑)女性ヴォーカルのポップなバンドをやりたくて。けど、東京に来て知り合って、MARS VOLTAを聴いた瞬間…ビデオを観たんですけど、その瞬間に衝撃でしたね。プログレ!って(笑)

HMV : そこからいろんなものを聴いていったと。

三宅 : そうですね、いろんなものを紹介してもらって。「このバンド良いよ」みたいなのを。で、いろいろなものを聴いた後…ですかね。でも、なんでも好きですね。ポップなのも、ヴィジュアル系も好きですし。最近のものはあんまり聴いてないですけど。ポップが好きですね(笑)

HMV : 青木さんは?

青木 : 僕もルーツはBLUE HEARTSとか… あとはパンクですね。ピストルズとか聴いて。で、地元でバンドをしていたので地元のバンドとか… そして、AIR JAM世代なんでAIR JAMのバンドとかその辺とかに影響を受けて。で、段階を経て何かしらあるって感じですね。

HMV : その都度、何かあったらそれを聴いてみたいな感じですか?

青木 : そうですね。John Fruscianteだったり、Kurt Cobainだったり。東京に来てからはBlonde RedheadとかTortoiseとか… 本当にその都度、ちょくちょく変わってますね。

HMV : 初めからベースだったんですか?なんかギタリストに惹かれてる感じがするんですけど… 存在ですかね?

青木 : そうですね、初めからベースで。でも、FLEAは元々好きだったんですけど、人間的に面白いなと思って。

HMV : 破綻しているような人たちですね(笑)

青木 : それがカッコいいみたいな時代があるじゃないですか、やっぱり(笑)なんか病的なのがいいっていうか…それを通ってますね。で、ドラムは戦闘力高い人がやっていたので(笑)本当に、残り物で始めた感じです。


 

 

 

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