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【新企画】無人島 〜俺の10枚〜 (2)

2009年4月10日 (金)

無人島
 
 
SPECIAL OTHERS
NEW ALBUM

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無人島 〜俺の10枚〜
音楽好きには、超定番の企画がHMV ONLINEでもスタート!その名も“無人島 〜俺の10枚〜” !!なんとも潔いタイトルで、内容もそのまんま、無人島に持って行きたいCDを10枚チョイスしてもらい、それぞれの作品に込められた思い入れを思いっきり語ってもらいます!ミュージシャンとしてルーツとなるもの、人生を変えた一枚、甘い記憶がよみがえる一枚、チョイスの理由にはそれぞれのアーティストごとに千差万別です!それでは記念すべき第一回のお客様はSPECIAL OTHERSの皆さんです!
 
 

■ 今まで聴いたことのない不思議な感じの曲 ― Phish 『The Story Of The Ghost』

HMV :では、3枚目いきますか。Phish 『The Story Of The Ghost』ですね。Phishにまつわる思い入れとかありますか?

芹澤:99年にPhishがフジロックに来た時に、彼らの事を俺らまだ知らなくて、断片的な情報でヒッピーっぽい人達が楽しげに踊ってる楽しい音楽あるって聞いて。それで、彼らの事をすごい観たくなって。このアルバムがPhishで一番始めに買ったアルバムかな。

柳下:フジロック行く前にバイト中にラジオで偶然聴いた、アーティスト名が分からない良い曲があって。それで、フジロックでPhish観たら、その曲が彼らの曲だったっていうことがありました。それがこのアルバムの2曲目。今まで聴いたことのない不思議な感じの曲。普通っぽい8ビートの曲を淡々とやってるのが妙にカッコ良くて。



HMV :良いエピソードですねー。何のバイトだったんですか?

柳下:お寿司屋さん。(笑)車で出前の皿を回収してる時ですね。

芹澤:この作品はAndy Wallaceがプロデュースやってて。ほかにRage Against The Machineとかもプロデュースしてる人なんですけど、凄いカッコいい音なんですよ。あと、Phishはツアー時にファンがそのツアーと一緒に移動するだよね。

柳下:そういうファンってどうやって生活してるんだろうね?

HMV :ライブ会場とかで自作のアクセサリーとか売って生活してるみたいよ。

芹澤:なるほどねー。その中で完結するマーケティングができる、小さい国家が形成されてるかんじだね。

HMV : Phishに関してはプレイヤー個人としてよりもバンドとして影響を受けた感じですか?

宮原:そうですね。



  Story Of The Ghost   Phish Story Of The Ghost
Phish





■ 「この人達は何を考えながら過ごしてるんだろう?」ってくらい良い ― Medeski Martin And Wood 『Uninvisible』

HMV :では次はMedeski Martin And Wood 『Uninvisible』ですね。この作品に関しては?

又吉優也 (Yuya "SEGUN" Matayoshi) 以下又吉 :きっかけは良太(宮原)かな。若い頃に。

宮原:結構MMWがバンド内で流行り始めた頃に、又吉が「良太が持ってないCD買ってこよー」って言って、このCD買ってきたら凄いカッコ良くて。

又吉:ビデオが彼らのHPにアップされてて、それ観たら「この人達は何を考えながら過ごしてるんだろう?」ってくらい良くて。

宮原:そうそう、こないだテレビ観てたら、かかってる音楽が凄いカッコ良いジャズで、最後まで番組みてたらMMWって表示されて、「やっぱりかよ!」って。(笑)

芹澤:俺はこのアルバムHMVの横浜店で買いましたね。

HMV :おっ、ありがとうございます。(笑)

芹澤:横浜といえばHMVみたいな。ジャズコーナーの試聴機にこれがあって知りましたね。

HMV :そういえば、MMWと共演されましたよね。

又吉:それが決まった時はめちゃ嬉しかったですね。当時使ってたアップライトベースの裏にサインしてもらいましたね。

HMV :ライブ一緒にやった時どうでしたか?

芹澤:Medeskiが良い人でしたね。とてもフランクで。俺が拙い英語で「MMWが大好きで、俺もキーボードやってます」って伝えたら、向こうが「オルガンは最高だよな!」みたいな。色々一生懸命話してくれましたね。

又吉:彼らの鍵盤の音の作りが凄いんですよ。このCDってWu-Tang Clanのエンジニアが参加してて、音が太いんですよ。

宮原:ホントだよな、この音がどうしても出せないんですよ。一緒のライブで、彼らのリハの時にオルガンにマイクの置き方とか見に行ったりして。

芹澤:それまで噂では独特なマイクの置き方だって聞いてて。でも実際見に行ったら至って普通の置き方だった。(笑)

宮原:Medeskiはホントオルガンが上手いですよね。ただ、たまにライブで全然オルガン弾かないライブがあるんですよ。あれは寂しいですね。あと、この人達のリズムはセカンドラインっぽいよね。抑制の利いた跳ね方で気持ち良いね。

柳下:音がゴムっぽい質感なんだよなあ、ベースとバスドラの音が。貼付くような感じで。



  Uninvisible   Medeski Martin And Wood  Uninvisible
Medeski Martin And Wood





■ チーム感がすごい好き! ― Galactic 『Late For The Future』

HMV :なほるどねえ。では次の作品みてみましょう。Galactic 『Late For The Future』ですね。これもStanton Moore絡みで。

宮原:これもメンバー全員持ってますね。最初に買って来たのは又吉だったかな。また「良太の持ってないの買ってこよー」って言って。(笑)

HMV :あ、さっきと同じパターンだ。(笑)

又吉:どうせなら他のメンバーが持って無いCDの方が、皆で聴けてバンド全体の得になるじゃないですか。

宮原:皆で聴いたらこのCDがスゴい良くて。なんか又吉がカッコ良いCDを沢山持ってるみたいなイメージが出来上がって。

一同:(笑)

HMV :結構ホーンが入ってて、ちょっとP-FUNKっぽいですね。あと、彼らの最近の作品はラップとか入ってますよね。

宮原:最近はそういう傾向ですよね。あと、最近衝撃だったのがテレビで「箱根湯けむり〜事件」みたいな番組やってて、ボーっと観てたらBGMがGalacticだったんですよ!(笑)

HMV :やっぱこのバンドってStanton Mooreが仕切ってる感じなんすかね?

芹澤:いや、そんなこともないですよ。キーボードの人とか独創的な感じだし、ギタリストもヒーロー性があるし。

又吉:Galacticはチームっぽいんですよ。MMWって個々がたつからバラバラに観てても楽しいけど、Galacticは全体的に観るとより楽しいんですよ。そういうチーム感がすごい好き。



  Late For The Future    Galactic  Late For The Future
Galactic