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Buyer's Choice〜ストア・スタッフ・オススメ

Tuesday, March 17th 2009

よりジャンルレス、ボーダーレスな世界へとなってきている現代。 今回ご紹介するアイテムは、インドの伝統音楽とエレクトロニカの融合が織り成す神秘的でいて新しい音世界。 そのスピリチュアルな世界観は一度触れたら病み付きになるはずです。
text by 中本 (横浜VIVRE店 J-POP担当)

 RECOMMEND!


Karsh Kale / Liberation  
 インド人の両親の間にロンドンで生まれ、その後アメリカで伝統的インド音楽、現代ロック・テクノ・レゲエなど様々な音楽と共に育ったKarsh Kale(カーシュ・カーレイ)。 インドの民族楽器、タブラ(薄い皮を張った太鼓)を始め、ドラム、ベース、キーボードもこなすマルチプレイヤーです。しかもそれぞれ独学で身に付けていったというんだから素晴らしい。  私が初めて聴いた彼のアルバムがこちらの『Liberation』(2nd Album)。もう5年以上前のことですが、初めてその音に触れた時の衝撃は今でも忘れられません。 タブラやシタールの空気を浄化するかのような音の響きと、西洋の最先端のビート、それらを包み込むかのようなオーケストラ。ヒーリングとしての音楽で、ここまで優しく壮大なものは私は未だかつて聴いたことがありません。 4曲目『Milan』は、彼の楽曲の中でもかなり壮大でオーガニックな印象の名曲。 小川の流れる大草原の上を、鳥のように羽ばたきながら眺めているような、爽快感があり、光に満ち溢れ、愛に包まれるかのような感覚になる曲です。 高速タブラとストリングスがゆっくりと高みへ昇っていく様は圧巻です!!




 PICK UP!

Anoushka Shankar & Karsh Kale / Breathing Under Water
 偉大なシタール奏者ラヴィ・シャンカールの娘であり、ノラ・ジョーンズの異母妹である美しきシタール奏者のアヌーシュカ・シャンカールとカーシュ・カーレイによるダブルネーム・アルバム。 クラシックとエレクトロニカ、そしてインド古典音楽のエッセンスをふんだんに取り込んだ、美しい融合。 ボーカルの旋律もさることながら、シタールの音色がまるで流れる水のように聴く人の心を浄化してゆきます。 Sting、ノラ・ジョーンズ、そしてラヴィ・シャンカールといったビッグネームのフィーチャリングが並ぶ、豪華な内容!! 普段民族音楽を聴かない人にとっても、彼らの歌が入ることにより、かなり聴きやすくなっていると思います。 この多幸感は味わっておかないと、人生の2分の3損しますよ!!!

Tabla Beat Science / Tala Matrix
 タブラ奏者ザキール・フセインを中心に、タルヴィン・シン、ビル・ラズウェル、そしてカーシュ・カーレイ等、蒼々たるメンバーが集まったインド古典音楽とクラブミュージックの融合を生み出すプロジェクトがTabla Beat Science。 その名の通り、タブラを基調としたインド音楽をブレイクビーツの要領でリズムに乗せていく。 神聖な音だけど、何処か新しい。 静かに高揚していくビート、空気を一新する音の存在感。まるでインドへトリップしてしまったかのような不思議な感覚になります。 ほぼインストなので、Chill Outしたい時、集中したい時に助けになってくれるようなアルバム。 より深い世界を求める人へ。



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