やはり凄かったRTF再結成ライヴ

Wednesday, December 24th 2008

2008年の話題だったリターン・トゥ・フォーエヴァー再結成。そのモントルー・ライヴを収録したCDは壮絶&圧巻の内容。



30有余年ぶり奇跡的に再結成を果たしたリターン・トゥ・フォーエヴァー(R.T.F)。70年代、ジャズ・フュージョン界を牽引した伝説のグループ“リターン・トゥ・フォーエヴァー”の再結成は、世界各国のメディアで報じられ話題になり、ワールド・ツアーも大成功に収めました。

2008年のジャズ・フュージョン界でもっとも話題になったこのワールド・ツアーの模様を収めたハイライトが、ライブ盤『リターンズ』です。ここにはモントルー・ジャズフェスティバルの音源ほか、リユニオン・ワールド・ツアーからのベスト・テイクを収録しています。

チック・コリア、スタンリー・クラーク、アル・ディメオラ、レニー・ホワイトといういわゆる第2期メンバーで構成された、このリユニオン。各人はもちろんソロ・アーチストとしてアルバム、ライヴなど第一線にて活躍しているのは周知の通り。

第二期の代表曲を同メンバーにより、さらに進化したテクニックとアレンジで臨んだプレイの数々を収録しています。「浪漫の騎士」、「女魔術師」、「第七銀河の賛歌」、「道化と暴君の決闘」など第二期の代表曲に加え、第一期の人気曲「500マイルス・ハイ」をも収録、また、ディ・メオラのソロ・パートではスーパー・ギター・トリオの楽曲、そしてあの「スペイン」をチック・コリアとのデュオで聴くことが出来ます。

1曲目「Opening Prayer」。正直言って、メンバー4人のタイミングがあっていない。一時はどうなることかと思いきや、2曲目「第七銀河の賛歌」ではそんな不安を吹き飛ばす、強力なプレイを見せつけます。

各楽曲に加え、4人のソロ・コーナーも収録。チックはアコースティック・ピアノとシンセ、ディメオラもエレクトリック・ギターとアコースティック・ギター、スタンリーもエレキ・ベースとウッド・ベースを存分に駆使。

このリユニオンは、アルバムのレコーディングには至っておらず、CDアルバムとして型に残るのはこのライヴ・アルバムだけに限る可能性大という事。濃密かつプレミアムなライヴを是非ご堪能下さい。

収録曲

Disc 1

1.オープニング・プレイヤー -C.Corea-
2.第７銀河の賛歌 -C.Corea-<
3.ヴァルカン・ワールズ -S.Clarke-
4.女魔術師 -L.White-
5.ソング・トゥ・ザ・ファロア・キング -C.Corea-
6.アル・ディ・メオラ・ソロ
INCLUDING: パッション グレース&ファイア -Di Meola-
メディテラニアン・サンダンス -Di Meola-
カフェ1930 -A. Piazzolla-
スペイン -C.Corea-
7.ノー・ミステリー -C.Corea-

Disc 2

1.フレンドシップ C.Corea-〜チック・コリア・ソロ〜
ソーラー -M.DAVIS-
2.浪漫の騎士 -C.Corea-
3.エル・バヨ・ディ・ネグロ -S.Clarke-〜スタンリー・クラーク・ソロ
4.リナージュ -L.White-〜レニー・ホワイト・ソロ
5.浪漫の騎士(Continued) -C.Corea-
6.道化と暴君の決闘 -C.Corea-
ボーナス・トラック
7. 500マイルス・ハイ -C.Corea-
8. 浪漫の騎士 -C.Corea-(英BBC放送 "ライフ・タイム・アーカイヴ・アワード"授賞式 )

チック・コリア & リターン・トゥ・フォーエヴァー

第1期

エレクトリック・ジャズの黎明期を担ったチック・コリアは、スタンリー・クラークを誘い。ジョー・ファレル（サックス、フルート）、ブラジル出身のアイアート・モレイラ（ドラム）とフローラ・プリム（ヴォーカル、パーカッション）を加え、リターン・トゥ・フォーエヴァーは誕生した。1972年、『リターン・トゥ・フォーエヴァー』を発表。チック・コリアのソロ名義だが、実質的にはバンドとしてのデビュー作である。セカンド・アルバム『ライト・アズ・ア・フェザー』（1973年）発表。ロドリーゴの「アランフエス協奏曲」のメロディを挿入した「スペイン」はあまりに有名。

第2期

レニー・ホワイト（ドラム）が加入。サード・アルバム『第7銀河の賛歌』（1973年）はロック色が強まった。ほどなくアル・ディ・メオラが加入し、『銀河の輝映』（1974年）発表。黄金期と呼ばれることになるラインナップが揃った。5作目『ノー・ミステリー』（1975年）は、グラミー賞のベスト・ジャズ・インストゥルメンタル・パフォーマンス（グループ）部門を受賞。バンドはコロムビア・レコードに移籍し、『浪漫の騎士』（1976年）を大ヒットさせた。しかし、これを最後にアルとレニーはバンドを離れる。

第3期

ジェリー・ブラウン（ドラム）、チックの妻のゲイル・モーラン（ヴォーカル、キーボード）、初期のメンバーだったジョー・ファレルを迎え、『ミュージックマジック』（1977年）発表。よりファンキーな路線に移行した。 1982年、アル・ディ・メオラ在籍時のラインナップで、期間限定の再結成が行われた。2008年前回の再結成から二十数年を経た2007年12月には2008年の再々結成が正式にアナウンスされた。公式サイトも開設され、またYouTubeにはリハーサル風景やインタビューなどを収めた公式の映像が投稿されている。2008年5月より全米及び欧州でのツアーを行い世界的に話題となった。

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チック・コリア作品
スタンリー・クラーク作品
アル・ディメオラ作品
レニー・ホワイト作品

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