『MMM Radio Psychedelic』2008 Vol.3
Friday, December 5th 2008
「MARQUEE」、WebDice、HMVのトリプルコラボレーション
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mitofrom clammbon クラムボンのベーシスト。いくつかのソロプロジェクトや多方面のアーティストのプロデュース活動も活発に行うオールラウンド・プレーヤー。 |
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MMMatsumotofrom 「MARQUEE」 ポップカルチャーとマニアックな視点で独自な音楽を紹介する音楽雑誌「MARQUEE」の編集長。 |
音楽雑誌「MARQUEE」で好評連載中のクラムボン・mitoさんと MARQUEE編集長・MMMatsumotoさんによる「3.10MMM」が、 WebDice上でネットラジオとしてスタート! その名も 『MMM Radio Psychedelic』。今回は第3弾です!2人による音楽談義がギュッと 詰め込まれた、他では聴けない超レアな番組です。 HMVでは、この新たな挑戦にvol.2から賛同!!「3.10MMM」と『MMM Radio Psychedelic』で紹介した アイテムを合わせてご紹介します!!必見必読です!!

お久しぶりですっ、ミトです!!!お待たせいたしました『MMM Radio Psychedelic vol.3』第三弾のお届けです!今回の僕の選曲は、若干「チルアウト」が裏テーマになりました。もちろん、普通のジャンルで言うチルアウトではなく、もうすこし感覚的なもの。昨今のディストーテッドなテクノやディスコ・パンクに少し食傷気味なワタシからの、ちょっとした「逆サイド」的な内容でお送りしていきます!!
また今回のMMMatsumoto編集長の選曲は、Marquee誌大プッシュのバンド[ 1000SAY ]をお届け!相変わらず「熱のこもってるんだけどゆるゆるなトーク」が炸裂しておりますこのラジオ。どうぞお楽しみ下さいっっ!!!
【コメント by mito】
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1st Set(Radio & Magazine) |
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Mushroom / hydrogen jukebox(水素でぶっ飛ばせ!) {現在廃盤} |
| 【from Radio & Magazine】
MMMatsumoto「センスいいね、これ」 mito「いいでしょ?しかもこの人達の面白いところは曲名。1曲目なんて“Elliott Smith”だからね(笑)」 MMMatsumoto「(笑)。面白いね。そういう自分達の影響された音楽をそのままタイトルにしてしまう」 mito「こういうチルアウト的な音楽が日本でももっと根付いてもいいと思うんだけどね」 MMMatsumoto「そうだね。でも土地柄というものがかなり影響していると思うんだよね。彼らはアメリカの西海岸だよね。グレイトフル・デッドもそうだけど。その土地ならではで、産まれ聴かれる音楽なんじゃないかな。まさに西海岸の電子音楽特有の無駄な音の良さがいっぱいあるしね」 |
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| 【解説 by mito】 現代のサンフランシスコにあるサイケデリック・シーンのなかでひときわ異彩を放つ、パット・トーマス(現在はこのバンドのドラム)のバンドに在籍していた“スネーク・ギター”ことエリック・ピアソンが率いるバンドの3枚目。酩酊感漂う演奏のなかに、突然変異的なセンスの良さが垣間見える秀作。作品を出すたびに往年のサイケデリック・フリークには突っ込みどころ満載なジャケット、タイトルなのもいい。 |
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![]() 2nd Set(Radio & Magazine) |
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Popol Vuh / Des Hohelied Salomos: 雅歌 |
| 【from Radio & Magazine】
MMMatsumoto「なんかこれもチルアウトっぽいよね?」 mito「そう。なんか日本でもこういう音楽でチル空間を演出したいなって。クラムボンでもやれないことはないかなって。どういう場所でどうやればいいか漠然としているんだけど。しかもチルアウトというとどうしてもテクノよりなイメージになっちゃうんだけどそうじゃないというのを広めたいかなぁ。しかし、このギターはまさにグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアだよね?」 MMMatsumoto「なるほど。そうだね。しかし、Popol Vuhを聴いてグレイトフル・デッドに繋げる人に会ったの初めてだよ、僕(笑)」 |
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| 【解説 by MMMatsumoto】 ジャーマンロックのメロディ派、ポポル・ヴー70年代中期の傑作。故フローリアン・フリッケの精神世界がキリスト教世界観と合体した時期のアルバム。ということで基本“孤高”。その中にも親しみやすいメロディ満載なのがこのアルバム。ジェリー・ガルシア張りのギターとピアノの響き、女性スキャットで描く神聖な音世界です。 |
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![]() 2nd Set(Magazine ver.) |
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Arzachel / Arzachel |
| 【from Magazine】
MMMatsumoto「このバンドがいたころ。69年ごろのバンドってもうピンク・フロイドとか、それこそジミヘンもいたし、それこそ下北の日本のバンドみたいに雑多な感じでいろんな音楽を鳴らしていて面白いよね」 mito「この70年代に希望を見出している時期のバンドたちの音ってほんといいですよね。でも今これをやられると、このひりひりした感じを受け入れられる人がどれだけいるのかなとも思うけど。フジロックとかで聴いたら絶対にいいはず」 MMMatsumoto「若い子には響かないだろうね(笑)」 mito「フジロックに、FLOWE R TRAVELLIN' BAND目当てに行く僕のような人間は少ないってことだよね(笑)」 |
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| 【解説 by mito】 KAHN、GONG、そしてSYSTEM7などで活躍する孤高のギタリスト、スティーブ・ヒレッジ。そしてカンタベリー・シーンに欠かすことのできないキーボード・トリオ、EGGのメンバーが1969年に結成したバンドがこのArzachelである。ギター、そしてオルガンのヘヴィに歪んだサウンドが、めまいを起こすようなサイケデリック感を醸し出す。ヒレッジのギターとデイヴのオルガンがせめぎあうインタープレイは、まさに圧巻の一言だ。 |
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![]() 3rd Set(Radio ver.) |
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1000say / Stargazer Orchestra |
| 【from Radio】
MMMatsumoto「このラジオの音楽の触れ幅の広さはすごいね(笑)。ていうか彼ら、クラムボンからかなり影響を受けたって言ってたよ。さらに彼ら、音楽的にマニアックなものを好きなんだよね。プログレっぽいこともやっていて。でもスーパーカーが好きだとか言っている」 mito「こういうバンドがね、日本のポップミュージックをアップデートしてくれる。そういうのが嬉しいよね。ルーツがない日本という国にジャンルを根付かせてリスナーの音楽的趣向の幅が広がって行くのが。そうやってアーティストもリスナーも育って行って欲しいんだよね」 MMMatsumoto「そうだよね。なんだかんだいいながら彼ら10年選手なんだよね。だから色んな音楽をたくさん聴いているわけ。でもそれを表に出さずにポップスとして昇華しているところがいいんだよね」 |
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| 【解説 by MMMatsumoto】 今これ程イメージを広げてくれる国内バンドはいない。男女混合4ピースバンド、ア・サウザンド・セイの1st ミニアルバム。インディーとは思えない完成度の高さです。バンドサウンドの勢いと繊細な音響感が融合し、何よりも男女ツインヴォーカルとギター&シンセが織り成すメロディが切ない! まさに次世代ファンタジー。 |
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本命、登場! 最注目プロデューサー・中田ヤスタカとこしじまとしこのユニット capsule、待望のニューアルバム『MORE! MORE! MORE!』が完成。撮影、各種インタビューともガッツリ! 中田ヤスタカの“恋愛論”、こしじまとしこの“禁断のシークレットトーク”など必読多数です。鈴木亜美、MEG、HALCALIも掲載。9mm等の激辛バンド特集も掲載、みんな掲載(笑)。
Back Numberはこちら ![]()
『MMM Radio Psychedelic』 X 「3.10MMM」 X HMV Backnumber


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